2018年10月27日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
メインストリームの作品はメロディは良いし、アレンジも構成も緻密だしやっぱり最高だけど、でもでも、アンダーグラウンド・シーンで人知れず制作された作品もまた、洗練とはほど遠いアラが多いけど、そこが愛らしくて、グッときちゃうんですよね。
そんな各国アンダーグラウンド・プログレをピックアップいたしましょう。
まずは英国のこのマイナー・プログレからスタート。でも哀愁に満ちたサウンドは絶品です。
バンド名も(なぜ時間と蝿!?)ジャケもアングラ臭プンプンですが、フォークを軸に、ここぞでメロトロンやフルートが溢れ、エレキのリードも炸裂する、英プログレの秘宝ですよ!
こちらも自主制作のマイナー盤ですが、NEONレーベルあたりから出ていれば人気作となっていたであろう名作。
これ、ジャケのセンスはちょいと微妙だけど、トントン・マクートやランニング・マンやサムライあたりのファンは、「おおっ」となっちゃうだろうな!
次はジャケからして、もうちょとカッチョ良いのにしないと売れないよ!とツッコミたくなるこちらのバンド。
元LOCOMOTIVEのリーダーのバンド、という点でアンダーグランド臭がたちこめていますが、音もジャズ、クラシック、ロック、ポップスのごった煮でアンダーグラウンドならではの魅力たっぷり。
「そのジャケじゃ~」つながりでこちら。
北米にもアンダーグラウンド・プログレがあるんです。77年のアメリカでこのジャケでこの音・・・。
ゾルダー&クラークはイエス・ファンにオススメのアンダーグラウンド・プログレですが、英国にも同じようなバンドが居ます。
あの『ガーデンシェッド』を残したバンドとは同名異バンドのイングランド。
たぶん、あのイングランドの他の作品!と間違って買っちゃったファンも居るかもしれませんが、でも、きっと愛聴盤になってるはず
ゴリゴリとアグレッシヴなベースと、スパニッシュなテイストもあるキレ味鋭いギター。
イエス『こわれもの』やパンチラ・ジャケでお馴染みのフラッシュが好きなら、このディープな一枚も是非。
お次はアングラの宝庫!?ドイツからピックアップ。
ジャケからしてアングラな雰囲気満点ですが、中身もドイツらしいサイケ感と暗く沈むような荘厳さが合わさった一筋縄ではいかないプログレ・ハード。
かと思えば英国叙情を感じさせる哀愁たっぷりのオルガン・パートがあったり、フォーキーでアコースティカル・パートがあったりと、このごった煮感がなんだかミステリアスです。
ごった煮感といえば、このドイツのグループも。
コロシアム『ヴァレンタイン組曲』が好き? でしたら、このドイツのグループも是非!R&Bの疾走感や熱気とオルガンやサックスの叙情美や幻想性のブレンド具合が絶妙☆
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次はさらにディープでアングラ臭ぷんぷんなオーストリア産プログレ!
まるで初期タンジェリン・ドリームとブラック・サバスとが出会ったみたい!?なるほどこれがプログレ未開の地オーストリアのプログレ秘宝なのか・・・。
イタリアからもセレクトしましょう。
ジャケは酷いですが、メロトロン、フルート、オルガンが哀愁を誘うイタリアン・プログレの名作なんですよね~。
イタリアでもう一枚、「秘宝」と呼ばれるこの作品を。
若干14歳だったKey奏者、可憐な歌声の女性ヴォーカル、ベース&フルート奏者によるIDA三兄弟のグループで、プロデュースは父親。
P.F.M.とフランスのCARPE DIEMが混ざったような神々しく深遠なる「秘宝」。
北欧はフィンランドからもご紹介。
ジャケはなぜか骸骨ですが、音はキャッチー&ファンタスティック!
幻想性とバタバタ感が絶妙にバランス!?
B級臭さを通り越して秘境感いっぱいの愛すべきフィンランド産シンフォです。
お次は南米に飛び、ウルグアイ!
キング・クリムゾンとジェントル・ジャイアントをブレンドしたような、イタリアン・プログレ名作にも比肩しちゃうような作品だっていうのに、このジャケ・・・。
乱れ打たれるパーカッションは熱いし、くすんだトーンのジャジーなオルガンもアングラ&辺境臭ぷんぷんでグッときちゃう。
もうちょっとイル・バレット・ディ・ブロンゾみたいなカッチョ良いジャケ付けてもらってれば、もっと注目されてたはずなのに!
ラストはニュージーランドから!
プログレかどうかは微妙ですが、アングラ感と哀愁に満ちたサウンドが実にグッド!
ジミヘンからの影響を感じさせつつ、サイケとパブ・ロックの中間という感じのなんとも言えない緩さと哀愁、そして辺境的「いなたさ」に満ちたサウンドがたまらなく愛おしい!
なんと全員がマオリの血を引くニュージーランドのグループ!
いかがでしたか?
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「こんな作品があったの!」というワクワクがあれば嬉しいです。
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