KEN HENSLEY&LIVE FIREによる13年ライヴ作『LIVE !!』がリリース

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ユーライア・ヒープを率い活動した英ロック界屈指のオルガン奏者/マルチプレイヤー、バンドLIVE FIREを率いた13年ライヴアルバムがリリースされました。

11年作『FASTER』のプロモーションとして行われた12年ヨーロッパツアーより、ドイツとスイスでの音源を収録したもの。

11年作からのナンバーは、彼らしくハモンドを大幅にフィーチャーした熱気みなぎるハード・ロック・ナンバーとなっており、若いメンバーを食わんばかりのエネルギッシュな演奏に圧倒されます。

そうかと思うと新作からは冒頭2曲のみで、以降はヒープ時代の名曲の数々を披露。

ヘンズレーのハモンドがワイルドに唸る『LOOK AT YOURSELF』に始まり、荘厳な名曲『JULY MORNING』、『THE WIZARD』『EASY LIVING』など、代表曲ほぼ網羅したベスト選曲となっており、ヒープのオリジナルと比べても遜色のない、パワフルかつドラマティックな演奏が見事です。

これは70年代ヒープ・ファンにも強烈にアピールする素晴らしい内容のライヴとなっています。

ケン・ヘンズレーと言えば、73年リリースのこのソロ作も必聴の名作！

ドラムとベース以外はすべて本人が担当しているのですが、キーボードはもちろんのこと、ギターがまた絶品！1曲目『When Evening Comes』のタメの効いたブルージーかつメロウなギターなんて、もうブリティッシュ・ファンなら悶絶ものの素晴らしさ。

憂いのあるヴォーカル、気品のある英国的叙情に溢れたメロディも素晴らしい。英国の香りに包まれたハード＆メロウなSSW作として圧巻の完成度を誇る名作となっています。

そして12年リリースされたヘンズレー個人名義での最新作。こちらも英ロックファンならマストな名作となっています。

上記の73年ソロ作同様、ヒープ的ヘヴィさはなく、英国的な陰影に包まれたメロディアスな楽曲が印象的。

時に柔らかなトーンでスケール大きく、時に繊細なタッチでリリカルに奏でられるピアノを基調に、アコギが優しく紡がれ、ストリングスが伸びやかに広がります。そんな英国的な叙情性に満ちたアンサンブルをバックにした優美なメロディも特筆。

約半分の曲でKen Hensley自身が歌い、他は、Glenn Hughesをはじめ、Santra SalkovaやSarah Ropeといった透明感ある女性ヴォーカルが歌っています。

流れるようなメロディにいつまでも身を任せていたい、そんなメロディアスな逸品です。