2023年3月17日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。カケレコが毎月発行しているミニコミでは、毎月50年前のその月に誕生した名盤を取り上げています。
3月は『狂気』を取り上げたのですが、他にもたくさんの名盤が誕生しているんですよね。
そこでこのWEBマガジンでも取り上げていきます。今日はロキシー・ミュージックの73年作2nd、『フォー・ユア・プレジャー』をピックアップいたします。本当の誕生日は3月23日。一足早くのお祝いです!
この妖しく美しいジャケット良いですよね。
本作は、前半と後半でプロデューサーが変わっているんですね。前半はクリス・トーマスが担当でアヴァンギャルドかつポップな作風。クリス・トーマスは次作『STRANDED』も手掛けています。後半は初期ジェネシスも手がけたジョン・アンソニーがプロデュースで怪しくもアーティスティックな作風が特徴です。
それでは曲をピックアップしてまいりましょう。
1曲目の「Do The Srand」から相変わらずにエキセントリック!ブライアン・フェリーのきわものヴォーカルも冴えまくっています。
ビニール人形を愛する男を歌う「In Every Dream Home A Heartache」。この退廃的な美学がある世界観。サウンドも、エコーするイーノのシンセサイザーに揺れるようなアンディ・マッケイのサックスとフィル・マンザネラのギターが絡み、そこにブライアン・フェリーが淡々と言葉をのせて妖しい空間を作り出します。
各音とそのぶつかり合いはぶっ飛んでいるのに、全体としては洗練させて聴かせるのがこのグループの恐るべきところ。アヴァンギャルドかつポップな初期ロキシーの魅力が詰まった名作です。
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ブライアン・イーノ在籍時最後の作品となる73年の2nd。前半と後半でプロデューサーが変わっていて、次作も手がけるクリス・トーマスがプロデュースした前半は、1stの延長線上のアヴァンギャルドかつポップな作風、初期ジェネシスも手がけたジョン・アンソニーがプロデュースした後半は、怪しくもアーティスティックな作風が特徴です。オープニングの「Do The Srand」から相変わらずにエキセントリック!シャープなリズムを軸に、フィル・マンザネラが鋭角なフレーズで切り刻み、アンディ・マッケイがサックスをぶつけ、イーノのシンセがおもちゃ箱をひっくり返したようなポップさを加えます。ブライアン・フェリーのきわものヴィヴラード・ヴォーカルもキレをましています。一転してダークに後半の幕を開けるのは、ビニール人形を愛する男を歌う「In Every Dream Home A Heartache」。エコーするイーノのシンセサイザーに揺れるようなアンディ・マッケイのサックスとフィル・マンザネラのギターが絡み、そこにブライアン・フェリーが淡々と言葉をのせて妖しい空間を作り出します。「狂気」に満ちたうねるようなギターソロも圧巻。各音とそのぶつかり合いはぶっ飛んでいるのに、全体としては洗練させて聴かせるのがこのグループの恐るべきところで、アヴァンギャルドかつポップな初期ロキシーの魅力が詰まった名作!
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