2022年9月10日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
「今週のカケレコ」では、この1週間に到着した新譜や注目を集めた新品CDをピックアップしてまいります。今カケレコで注目の作品をぜひチェックください♪
今週は各国のシンフォが続々入荷!
まずは日本からまいりましょう~。先月のベストセラー3位にはいりつつも売り切れとなっていたTEEの22年作が再入荷! 過去作も注目されています♪
このサウンドが日本から生まれるとは…。フルートとギターを中心に紡がれるどこまでもファンタジックでエレガントなサウンドは、CAMELやスペインのGOTIC、豪SEBASTIAN HARDIEあたりがお好きなら激オススメ。というか、もう全美旋律プログレ・ファン必聴レベル!
次にご紹介したいのがトルコ系フランス人のメンバー達が結成したグループの79年1st、21年リイシューです。
テクニカルで硬質な演奏ながら、ひんやりと肌触りの良いキーボードのロングトーンが効いており、聴き心地はマイルド。フランスらしい粛々としたメランコリーの中にトルコ由来のエキゾチズムが滲むユーロ・シンフォ屈指の名品!
人気作も再入荷!
アルバムの1秒目からレッドゾーン吹っ切れまくり!怒涛のビブラフォンとサックスのユニゾン。マシンガンのようなギター。高速変拍子。クリムゾンやユニヴェル・ゼロに一歩も引けをとってません!
フランスのシンフォ・プロジェクト22年作も注目されています☆
メランコリックな音楽性と強度抜群の演奏が対比される劇的なヘヴィ・シンフォ!以前の耽美派シンフォも良かったけど、よりアグレッシヴになった新路線も負けず劣らず素晴らしい!
最後は英国から届いた2作品をご紹介!
カケレコでも大人気のKARFAGENやSUNCHILDなどのグループを率いて活動するウクライナ出身の才人キーボーディスト/コンポーザーによる2022年ソロ作が再入荷♪
CAMELをニューエイジに寄せて、民族フレイヴァーを纏わせたようなサウンド!?KARFAGENを率いる才人の22年作で、神秘的な音空間を作り上げるシンセ&ラティマーばりのプレイで天を駆けるギターが織りなす極上インスト・シンフォ!
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今週はCAMELの来日公演のフライヤーが届きました‥‥ジャン!
CAMEL現メンバーのPete Jonesといえば、英プログレ・グループRED BAZARでも活躍。新譜が届いています!
TFKやスポビをプログレ・メタル調に仕立て上げたような感じ!?メタルをバックボーンに持つヘヴィなサウンドと、CAMEL~TMTのPete Jonesが付与するファンタスティックなシンフォ・テイストが融合した快作!
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プログレ・ファン要注目のソロ・プロジェクトTIGER MOTH TALESの魅力に迫ります☆
来週入荷予定はこちら!
・Kyrie Eleison / The Fountain Beyond The Sunrise(45th Anniversary Edition)(オーストリア)
・Indigo / Indigo(オーストリア)
良い週末をお過ごしください!
非常にフランスらしい冷ややかな質感を持ち、流麗なメロディーとフルート奏者によるリリカルな調べでCAMEL系の名グループとして知られるバンドの79年デビュー作。ロマンチック且つファンタジックなシンフォニック・ロックを構築しており、専任フルート奏者の存在に加えて変拍子を織り交ぜながらジャジーなアプローチを聴かせるあたりはCAMELフォロワーらしい側面が伺えます。全体的に演奏はテクニカルで硬質なものですが、冷ややかながらも肌触りの良いキーボードのロングトーンが効いており、マイルドな雰囲気を演出しています。
05年の結成以来、関東を中心に活動する日本の5人組プログレ・バンド、22年4thアルバム。ドラムス/パーカッション、ベース/フレットレス・ベース、ギター、ピアノ/シンセ、フルート/ピッコロという編成で、ギタリスト米田克己は米老舗アヴァン・プログレ・バンドFRENCH TVのメンバーとしても活躍中。CAMELや、それを受け継ぐスペインのGOTIC、オーストラリアのSEBASTIAN HARDIEらが持つ、リリカルな軽やかさと溢れんばかりの叙情美を受け継いだ絶品インスト・プログレを楽しませてくれます。ズシっと重めに刻むタイトなリズム・セクションが持つ緊張感と、ひたすら美麗な旋律を紡ぐフルート、フルートに気品高い佇まいで寄り添うピアノ、A.Latimer+S.Hackettと言える優美さの中にエキセントリックなセンスを隠し持ったギターらのファンタジック&エレガントなプレイが一体となり、どこまでも流麗でありながら同時にアグレッシヴな強度の高さも感じさせる演奏がただただ素晴らしいです。上記したグループのファンのみならず、すべての美旋律プログレ・ファンに聴いて欲しいジャパニーズ・プログレの新たな傑作!
00年代以降のチェンバー・ロック〜アヴァン・ロックの筆頭格と言えるイタリアのバンド、2016年作のスタジオ盤としては4枚目となるアルバム。アルバムの1秒目からレッドゾーン吹っ切れまくり!いきなりビブラフォンとサックスがユニゾンで切れ込み、ギターがまるでマシンガンのようにザクザクとしたフレーズを叩きつけ、リズム隊が高速変拍子で荒れ狂う。脈絡なくフレーズをぶつけあっているようでいて一糸乱れぬようでもあり、アブストラクトのようでいて緻密に計算されているようで、何という凄まじさ。クリムゾン『太陽と戦慄』やヘンリー・カウやユニヴェル・ゼロなどに一歩も引けを取らない、というか、硬質さとテンションでは凌駕しているといっても過言ではないでしょう。一転して、静謐なパートでの透明感もまた見事だし、カンタベリーに通じる叙情的な「歌」も心に響くし、何という表現力。チェンバー・ロックの大本命バンドによる、リスナーの期待をはるかに凌駕した大傑作!
英国を拠点にKARFAGENやSUNCHILDなどのグループを率いて活動するウクライナ出身の才人キーボーディスト/コンポーザーによる2022年ソロ作。前作ではKARFAGENのメンバーを従えたバンドでの制作でしたが、本作ではギターを除く全パートを自身で演奏する以前のスタイルに回帰。それもあって、彼の原点であるニューエイジに由来する神秘的な幻想美が再び強く反映されています。そのサウンドは80-90sのCAMELをニューエイジに寄せて民族フレイヴァーを纏わせたような印象。美しくも慈愛に満ちた優しいトーンでゆったり広がるシンセをバックに、ギターがAndy Latimerばりにメロディアスに旋律を歌い、パーカッションがほのかに異国情緒を添えるサウンドのなんとロマンティックなこと。愛らしい音色でフワフワと鳴るシンセと煌びやかな音色のアコースティックが織りなす牧歌的で落ち着いたナンバーも素敵です。KALUGINはシンセによる空間的な音作りに徹し、主役はギターに譲りますが、KARFAGENのMax Velychkoによるまさにラティマー譲りの天を駆けるように壮大で美麗なギタープレイはCAMELファン必聴のパフォーマンスとなっています。従来通り、CAMELファンにはとにかく体験して欲しい音世界!
CM220272/22028(CAERLLYSI MUSIC)
デジパック仕様、2枚組、DISC2にはKARFAGENの22年作『LAND OF GREEN AND GOLD』関連の音源をまとめたフルアルバム『LAND OF GREEN』を収録!
レーベル管理上、デジパックに若干角つぶれがある場合がございます。ご了承ください。
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