2022年8月13日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
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【今週のカケレコ】では、この1週間に到着した新譜や注目を集めた新品CDをピックアップしてまいります。今カケレコでホットな作品をぜひチェックください♪
まずは売り切れだった人気タイトルが再入荷しました!
マニアックなプログレを発掘しているドイツのリイシュー・レーベルPAISLEY PRESSの中で1番人気!
英クォーターマスの2人が北欧の凄腕たちと組んだ超絶ジャズ・ロック作!このテンションMAXで畳みかける凄まじい演奏、MAHAVISHNU ORCHESTRAファンなら「おおっ!」となるはず。
こちらも人気!
無名も無名だけど、カンタベリー・ロックやジェントル・ジャイアントを彷彿させる捻りあるセンスと圧倒的なテクニックで展開する技ありジャズ・ロック盤。どの曲も緻密に組み上げられた手工芸品のような完成度を誇っていて、こりゃ素晴らし~!
続いて、こちらも売り切れとなっていたジャパニーズ・プログレ・バンドTEEの22年作が入荷!
このサウンドが日本から生まれるとは…。フルートとギターを中心に紡がれるどこまでもファンタジックでエレガントなサウンドは、CAMELやスペインのGOTIC、豪SEBASTIAN HARDIEあたりがお好きなら激オススメ。というか、もう全美旋律プログレ・ファン必聴レベル!
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過去作も合わせて入荷しましたので、ぜひチェックください♪
新入荷ではないけれど、人気を集めた作品をピックアップいたしましょう!
名SSWダンカン・ブラウンが結成したモダン・ポップ・グループと言えば?10ccのような美しさと捻りを備えたオシャレなモダン・ポップ・サウンドと、SSW的ナイーヴさが溶けあった唯一無二のサウンドが魅力です♪
今作のテーマはなんと「西部劇」!ロシアのLITTLE TRAGEDIESやハンガリーのSOLARISを想起させる格調高く熱量高く畳みかけるシンフォ・サウンドとウェスタン映画の場面を想起させるSEが絶妙にマッチした痛快作です!
来週の入荷予定はこちら!夏季休業のため、17日から営業しますのでよろしくお願いします。
(輸送状況などにより入荷日が前後する可能性がございます)
新譜がこちら!
・BABE RUTH /DARKER THAN BLUE – THE HARVEST YEARS 1972-1975 – 3CD CLAMSHELL BOX(QECLEC32804)
・KEEF HARTLEY BAND /SINNIN FOR YOU ? THE ALBUMS 1969-1973 (ECLEC72809)
・BRIDGET ST.JOHN /FROM THERE TO HERE – UK/US RECORDINGS 1974-1982(CRCDBOX129)
・SOFT MACHINE /BUNDLES (ECLEC22812)
・TWINK /THINK PINK II (EXM024)
・TWINK /THINK PINK III (EXM025)
・ CIRO PERRINO ABSENCE OF TIME VOL.1 (MMP555)
久しぶりの再入荷!
・DORACOR TRANSIZIONE (MMP408)
ただいま売り切れのタイトルも入荷します。到着まで少々お待ちください♪
・MATTHEW FISHER /JOURNEY’S END (BIGPINK804)
・MORNING /MORNING (BIGPINK802)
それでは良い週末をお過ごしください!
05年の結成以来、関東を中心に活動する日本の5人組プログレ・バンド、22年4thアルバム。ドラムス/パーカッション、ベース/フレットレス・ベース、ギター、ピアノ/シンセ、フルート/ピッコロという編成で、ギタリスト米田克己は米老舗アヴァン・プログレ・バンドFRENCH TVのメンバーとしても活躍中。CAMELや、それを受け継ぐスペインのGOTIC、オーストラリアのSEBASTIAN HARDIEらが持つ、リリカルな軽やかさと溢れんばかりの叙情美を受け継いだ絶品インスト・プログレを楽しませてくれます。ズシっと重めに刻むタイトなリズム・セクションが持つ緊張感と、ひたすら美麗な旋律を紡ぐフルート、フルートに気品高い佇まいで寄り添うピアノ、A.Latimer+S.Hackettと言える優美さの中にエキセントリックなセンスを隠し持ったギターらのファンタジック&エレガントなプレイが一体となり、どこまでも流麗でありながら同時にアグレッシヴな強度の高さも感じさせる演奏がただただ素晴らしいです。上記したグループのファンのみならず、すべての美旋律プログレ・ファンに聴いて欲しいジャパニーズ・プログレの新たな傑作!
スウェーデンを代表するKey/管弦楽器奏者Bjorn J:son LindhやQUATERMASS〜HARD STUFFのJohn Gustavsonらによるプロジェクトで73年に唯一作を残したBALTIK。そのメンバーだったB.J.Lindh、John Gustafson、Jan Schaffer(g)らに、Gustafsonの盟友Peter Robinsonが合流して結成されたジャズ・ロック/フュージョン・グループ、74年唯一作。全楽器が圧倒的なテンションと音数でスリリングに疾走するド派手なジャズ・ロックは、かなり明白にMAHAVISHNU ORCHESTRAへの対抗心を感じさせるもの。ガンビア出身ドラマーMalando Gassamaがパーカションも多用し猛烈な手数で捲し立てると、Gustafsonも負けじとキレのあるベースで応じ、その上でSchafferの熱量高いテクニカル・ギターとRobinsonの目にもとまらぬエレピが火花を散らします。凄いのがそこに割って入るLindhのフルート。ギターの速弾きと難なくユニゾンするスーパープレイはさすがの一言です。Ian Andersonばりの唾吐きフルートも決まってます。数あるMAHAVISHNU ORCHESTRA直系ジャズ・ロックの中でも、このテンションMAXの畳みかけは屈指の凄まじさでしょう。英国とスウェーデンの凄腕たちが持ち前のテクニックを存分に披露したジャズ・ロック痛快作!
フィンランド/イタリア/アメリカ出身のミュージシャン3人を中心に結成された多国籍シンフォ・グループの2022年作。本作は、リーダーであるMarco Bernardが編集担当を務めていたフィンランドのプログレ・ファンジン「COLOSSUS」と、仏MUSEAレコードの共同企画としてリリースされていた『THE SPAGHETTI EPIC』シリーズの第4弾。前3作は複数アーティストが参加したオムニバス作品でしたが、今回はSOP単独での作品となります。タイトルやジャケットからも分かるようにウェスタン映画を題材にしたコンセプト作で、従来のSOPらしいファンタスティックさと荘厳さが入り混じるスケール大きなシンフォを聴かせつつも、口笛/風/銃声/酒場での様子などを表現するSE、掛け声、荒野を馬で駆けるような勇ましいリズム隊のプレイ等が挿入された演出も楽しい一枚となっています。近作と同じくロシアのLITTLE TRAGEDIESやハンガリーのSOLARISを想起させる、アグレッシヴにうねるシンセを主役にヴァイオリンやフルートも躍動するシンフォ・サウンドをメインに格調高く熱量高く畳みかけていくサウンドはいつもながら圧巻。そんな圧倒的スケールにシンフォと西部劇テイストというミスマッチなはずの要素がちゃんと共存しているのが特筆。普段のSOP通りであるはずの泣きのギターが醸し出す哀愁やピアノの流麗なタッチが、西部劇的世界観にマッチして聴こえてくるのがとても面白いです。異色のテーマを扱った作品ですが、これまでのSOPを気に入っているなら本作も絶対楽しめます!
アイルランド出身、ギター、キーボード、ベース、ドラムの4人からなるプログレ/ジャズ・ロック・グループ、76年の唯一作。安定感あるリズムと流れるようなタッチのギター&エレピが紡ぐ端正なジャズ・ロックがベースとなっていますが、その音楽性は実に多彩。77年に唯一作を残した美声女性SSW、Rosemarie Taylorをフィーチャーしたカンタベリー・ロックに通じる柔らかくロマンチックな3曲目、GGのケリー・ミネアの作風を思わせる浮遊感あるプログレ・ナンバー、バグパイプ風のキーボードのプレイがカッコいいアイリッシュ風味香るテクニカル・ジャズ・ロックなど、バラエティに富みつつもどの曲も緻密に組み上げられた手工芸品のような完成度を誇っており実に素晴らしいです。ラストは初期GGのアルバムに入っていてもおかしくないほどの凝りに凝った展開とコーラスに彩られたナンバーでハイライトの一つ。底知れぬ技巧と捻りあるユニークな音楽センスを備えたグループによる名盤です。
73年発表のセルフ・タイトル作で名高いSSWのDuncan Brownと、コンポーザーとしても多くの実績を残すPeter Godwinを中心に結成された英モダン・ポップ・グループ、76年1stアルバム。グールドマン&スチュワート期10ccのような美しさと捻りを備えたメロディラインと、引き締まったリズム&浮遊感あるシンセが耳に残るオシャレかつ躍動的な演奏が組み合わさったモダン・ポップ・サウンドが絶品。ですが彼らの真に素晴らしいのが、そんなモダン・ポップにアコギとピアノで紡ぐセンチメンタルなパートがたっぷりと登場するところで、Duncan Brownのソロ作で聴かれたナイーヴなSSW的感性が十二分に生かされているのが最大の魅力です。モダン・ポップの遊び心とフォーキーな繊細さが違和感なく調和した愛すべき名盤!
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