2021年9月29日 | カテゴリー:カケレコ新品棚お散歩隊,世界のロック探求ナビ
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新品棚をブラっとお散歩して気になるタイトルをまとめてご紹介させていただく「新品棚お散歩隊」、今回は「哀愁」をキーワードに新品棚前をウロウロしてきました。
まず目に入ったのはこちら、哀愁漂いまくりのフラメンコ・スタイルに、うねるスペーシーなキーボード……これぞ情熱的エレクトリック・フラメンコ・シンフォ!
■TRIANA / EL PATIO
スパニッシュ・ロックを代表するグループである彼らが75年にリリースした1stアルバム。哀愁のフラメンコ・ギターに導かれるキーボード&ピアノのドラマティックな響き、熱情的なヴォーカル、ダイナミックなバンド・アンサンブル、とにかくこれでもかと聴き手の感情を揺さぶる展開がただただ圧倒的なんです。スパニッシュ・シンフォ屈指の傑作!
続いての「哀愁」は、CREAMやジミヘンに通ずるサイケ・ハードに、教会音楽の荘厳で優美なハーモニーが交わった、こちらの作品です。
■AUM / RESURRECTION
男臭い哀愁が漂うメロディー、エモーショナルなヴォーカル、枯れたコーラス・ワーク、メロウなギターがたまりません。無骨な雰囲気が「哀愁」をいっそうエモーショナルに響かせています。
お次はちょっと変化球、中東からの哀愁です。
■OSIRIS / MYTHS AND LEGENDS
ニューヨーク出身のスワンプSSW、71年作、英国のフランキー・ミラー・バンドあたりにも通じる哀愁たっぷりの名作も発見しました。
■SUPA / SUPA’S JAMBOREE
枯れた哀愁たっぷりのメロディ。英国のグリース・バンドやフランキー・ミラー・バンドあたりを彷彿させるアンサンブルはコクたっぷり。ニューヨーク出身だからか、やはり米南部のSSWと比べると洗練されている印象で、そこが英国スワンプを思い浮かばせるのかもしれません。さすがにメロディはどの曲も素晴らしく佳曲ぞろい。英米スワンプのファンにはたまらない好盤です。
最後にご紹介するのはこちら、熱情と哀愁がほとばしる、これぞイタリアン・プログレ!と言える名作です。
■J.E.T. / FEDE SPERANZA CARITA
ずばり、これぞイタリアン・プログレ!と言うべき叙情と熱情がほとばしる傑作!極度に歪んだギターに、クラシカルに絡むオルガン、ここぞで吹き上がるメロトロン!そして哀愁たっぷりのイタリア語ヴォーカルが少し厳かに歌い上げます。凄まじいまでのエネルギーに一曲目から圧倒されること間違い無し。そんな熱量みなぎる演奏を、ビシバシと手数多く刻むリズム隊がタイトに引き締めているのもまた特筆です。
いかがでしたか?
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