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滲み出る叙情と哀愁。黄昏のブリティッシュ・ロック選

こんにちは。スタッフ増田です。

ここ最近は過ごしやすい日が続いていますね。とはいえ徐々に落ち葉も舞い始め、冬への移り変わりが感じられるこの季節。

今回はそんな時期にぜひ味わっていただきたい、黄昏色のブリティッシュ・ロック作品をセレクトいたしました。

ウィッシュボーン・アッシュ/百眼の巨人アーガス

まずは王道中の王道。叙情、哀愁・・・と言えばウィッシュボーン・アッシュの『アーガス』。2本のギターが紡ぐ英国的な陰影に包まれたリリカルなフレーズが、丁寧に折り重なるように交差して美しいハーモニーを奏でる。英国ロック史上最上の瞬間の一つですね。

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PROCOL HARUM/PROCOL’S NINTH

さらに外せないのがプロコル・ハルム。秋から冬にかけてのこの時期には、ゲイリー・ブルッカーのソウルフルかつ憂い滲む歌声が実に合います。ビートルズ「エイト・デイズ・ア・ウィーク」の秀逸なカヴァーを含む後期の代表作。

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KOSSOFF KIRKE TETSU RABBIT/KOSSOFF KIRKE TETSU RABBIT

哀愁ほとばしる泣きのギターと言えばポール・コゾフ。FREEも良いのですが、ここでは彼がFREE解散後に組んだグループをピックアップいたしましょう。key奏者ラビットがもたらしたアメリカン・ロック的なアーシーさと、コゾフのギターによる英国叙情に富んだブルース・フィーリング&メロウネス。繊細さと憂いに溢れたセンシティブなブリティッシュ・ロックの逸品です。

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PETER BARDENS(PETE BARDENS)/ANSWER

泣きのギターと言えば、こちらも良いですよ。CAMELのKey奏者がバンド結成前にリリースしていたソロなのですが、なんとギターを弾いているのはFLEETWOOD MACでおなじみのピーター・グリーン。リリシズム滲むオルガンとブルージーなギターの熱いバトルが素晴らしい・・・。

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TEAR GAS/PIGGY GO GETTER

もう一つ、英国叙情たっぷりのギターが堪能できる作品をご紹介いたしましょう。マイナーながら、パトゥのオリー・ハルソールやニュークリアスのクリス・スペディングに通じるいぶし銀のギター名手、ザル・クレミンソン擁するグループ。繊細な牧歌性とエッジの利いた重厚さが交わった英ハード名作!

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BRIAN DAVISON’S EVERY WHICH WAY/EVERY WHICH WAY

こちらは元NICEのドラマーBrian Davison率いるグループの70年作。音の隙間からフツフツと溢れ出る叙情性がスッと胸に染み入ります。FREEに迫る芳醇さを持つ、英国ロックの深い森の奥で静かに佇む逸品。

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SKIN ALLEY/TO PAGHAM AND BEYOND

黄昏色のジャケ通り、ブリティッシュな哀愁香り立つアンサンブルが堪りません。ラテン・テイストも取り入れ、時に涼やかで時に熱気溢れるジャズ・ロック・サウンドを聴かせる70年作。

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ANNO DOMINI/ON THIS NEW DAY

こちらのジャケも黄昏感たっぷり〜。なんと後に英プログレの名バンドJONESYを結成するJones兄弟在籍のグループ。といっても本作で聴けるのはBYRDSあたりの米国憧憬に満ちたフォーク・ロックなのですが、その中にも英国的繊細さがたっぷりと滲んでいて良いなあ。

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JELLYBREAD/FIRST SLICE

こんな秋らしい枯葉ジャケもいかがでしょう。ポール・マッカートニーのバックでも演奏した名ピアニストPete Wingfield率いるグループなのですが、コクたっぷりのピアノは勿論、熱気と哀愁ほとばしるソウルフルな歌唱が凄い!もっと評価されるべきミュージシャンです。ちなみにプロデュースはブルース・ロック界の立役者マイク・ヴァーノン。

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MIKE VERNON/BRING IT BACK HOME

そんなマイク・ヴァーノンのソロ作品もご紹介。洒脱で軽快かつひしひしと繊細さ滲み出るような、渋いサウンドが堪りませんね。ロリー・ギャラガーやポール・コゾフもゲスト参加の71年作。

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LITTLE BIG HORN/LITTLE BIG HORN

イギリスのグループなのに、ドイツのみでリリースされて、ジャケは星条旗ってなんじゃそれ!? しかし内容は英国臭と米国臭がブレンドされた、芳醇なスワンピー・ハード・ロックの逸品なのです。

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RO RO/MEET AT THE WATER

米憧憬と言えばこちらもオススメです。米ルーツのコクを取り入れつつも、流れるようなリズムや叙情的なストリングスはどこまでもブリティッシュ!アルバムのどこを切っても英国叙情こぼれ落ちる、ブリティッシュ・スワンプの愛すべき名作。

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ROSS/ROSS

そんなRO ROのAlan RossがINDIAN SUMMERのkey奏者と結成したグループもご紹介。ファンク・ロックをベースとしつつ、メロウな哀愁がひしひしと滲み出るサウンドは英ロック・ファンにもドンピシャでしょう。それにしてもこのAlan Ross氏、どうやら今年の6月にお亡くなりになったそうです。ご冥福をお祈りします…。

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INDIAN SUMMER/INDIAN SUMMER

最後はそんなINDIAN SUMMERでお別れいたしましょう。ちなみにインディアン・サマーとは、秋から初冬にかけての暖かく穏やかな日和の事。ぜひ落ち葉舞い落ちる景色を眺めながら、哀愁いっぱいのブリティッシュ・ロックに黄昏てみて下さい。

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