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キング・クリムゾン「21st Century Schizoid Man」に通じる凄まじいナンバーが聴けるアルバムを探求!

スタッフ佐藤です。

プログレッシヴ・ロックを確立した名盤と言えば、泣く子も黙るキング・クリムゾン『クリムゾン・キングの宮殿』ですよね。

インプロヴィゼーションを各所に盛り込んだ高度な演奏、グレッグ・レイクの時に激しく時に甘く時には物悲しい自在なヴォーカル、そしてひたすら荘厳に響き渡るメロトロン、それらが渾然一体となり聴き手に押し寄せてくる正しく圧巻の一枚です。

今回は、衝撃の一曲目「21st Century Schizoid Man」から出発して、「21st~」に通じる【凄まじさ】を秘めた楽曲が聞ける作品を取り上げたいと思います。

まずは本家の「荒れ狂う理性」を体現したサウンドをどうぞ♪

キング・クリムゾン/クリムゾン・キングの宮殿

これぞ伝説の始まり、ロック・シーンの流れを変えた歴史的デビュー作!

70年代の到来を目前に控えたこの時期であるとしても、この曲で表現される暴力性、重量感、そして一音一音に込められた圧力は異次元のものがあります。ギターとサックスがユニゾンで繰り出すヘヴィなリフレインとエフェクターで歪ませたレイクの荒々しいヴォーカルが衝撃的なテーマ部、ズシリとした重みと流れるような音運びを両立したスピーディーかつ正確無比なインストゥルメンタル・パート。そして理性と狂気が拮抗するような緊張感みなぎるギターソロ。

バンドの底知れぬ実力をまざまざと見せつけられる驚愕必至のオープニング・ナンバーですね。

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先日紙ジャケでリイシューされたこのアルバム、冒頭に凄まじい曲が入っていますよね…!

ツァール/ツァール

カルト映画の一場面のような謎ジャケがいかにもアングラ臭ぷんぷん、『宮殿』リリースの翌年にあたる70年発表の英ヘヴィ・サイケ作。

『宮殿』好きなら、1曲目「Tread Softly On My Dreams」に唸らされること必至です。

鋭角的なヘヴィギター、重厚なメロトロン、分厚いコーラス、泣きのメロディー、変拍子を多用したアレンジと、「21世紀の精神異常者、アンダーグラウンド版だぁ!」と思わず叫んでしまう名曲!

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お次はNY出身のカントリー/サイケ・フォーク・バンド!?

INSECT TRUST/INSECT TRUST

『宮殿』と同じ69年作なのですが、それでもこれは「時代を先取りしすぎた」という言葉が相応しい逸品。

アコギ、バンジョー等の楽器をフィーチャーしたリラックス感溢れるカントリー・フォークを軸に、艶っぽくセクシーな女性ヴォーカルが合わさっていい感じだなあ、なんて思っていると、突如ブイブイとサックスがむせび、ギターががむしゃらなノイズを奏でる「21世紀の精神異常者」ばりのパートに突入…。

決して奇抜なだけではなく、軸となる”ルーツ・ミュージック meets サイケ・ジャズ・ロック”的アプローチは物凄くしっかりとしているのですが、そこへ突如フリーキーなサックスだったり南米の儀式のようなエキゾチックな笛とパーカッションだったりと全く予測不能な音楽的要素が飛び込んでくるのがあまりにもプログレッシヴ。

こんな凄まじいカントリー・フォーク、他にありません。

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続いては北欧からとっておきの一枚をピックアップ☆

CHARLIES/MUSIIKKIA ELOKUVASTA JULISTEIDEN LIIMAAJAT

クリームやレッド・ツェッペリンのヘルシンキ公演に刺激を受け、ヘヴィなブルース・ロックを目指したフィンランドを代表するバンドがCHARLIES。

なのですが、これ、「21世紀の精神異常者」をギター・トリオ編成でやったような感じで、もう悶絶っ!

クリームやツェッペリン彷彿のヘヴィ&ブルージーなサウンドの隙間から、『宮殿』クリムゾンばりの狂暴性が顔をのぞかせてるようです…。

3曲目が一番「21st ~」的なんですが、この曲でも充分ヤバさは伝わるはず!

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最後は日本からこのバンドが登場~!

フラワー・トラヴェリン・バンド/エニウェア

全裸でバイクにまたがり疾走するカッコ良すぎるジャケットでお馴染み!フラワー・トラヴェリン・バンドの70年デビュー作。

通じる、というか直球でカバーなのですが、これがサイケデリックな解釈を施したドえらくカッコいいカバーなのでぜひお聴きください!

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いかがだったでしょうか。
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  • KING CRIMSON / IN THE COURT OF THE CRIMSON KING

    69年発表、ロック・シーンの流れを変えた歴史的デビュー作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1969年に発表されたデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』は、プログレッシヴ・ロックのスタート地点となった大名盤であり、プログレッシヴ・ロックを聴くならまずはこのアルバムからと断言できる作品です。メンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストGreg Lake、ドラマーMichael Giles、管楽器に加えて鍵盤楽器(メロトロン)も担当するIan McDonald、そして作詞家Peter Sinfieldという布陣。「21世紀のスキッツォイド・マン」のオープニングから緊張感のある変拍子アンサンブルやユニゾン・フレーズが畳み掛け、「風に語りて」では牧歌的でありながら浮世離れした音世界を構築。“混沌こそ我が墓碑銘”の一節があまりに有名な「エピタフ (墓碑銘)」と、同じくリリックの幻想美に酔いしれる「ムーンチャイルド」を経て、メロトロンの洪水に溺れるシンフォニックな最終曲「クリムゾン・キングの宮殿」へ。“THE BEATLESの『Abbey Road』をチャート・トップから陥落させた”というエピソードの真偽はともかくとして、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを告げる衝撃的な作品であることは間違いありません。『クリムゾン・キングの宮殿』に触れずにプログレッシヴ・ロックを語ることは、まず不可能でしょう。

  • CHARLIES / MUSIIKKIA ELOKUVASTA JULISTEIDEN LIIMAAJAT

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    クリームやレッド・ツェッペリンのヘルシンキ公演に刺激を受け、ヘヴィなブルース・ロックを目指したフィンランドを代表するバンド。70年の名作『Buttocks』と同年に録音されたアンダーグラウンド映画のサントラで、実質1stと言える作品。ボコスカとエネルギッシュに手数多く叩きまくるタイト&ダイナミックなドラム、重低音を響かせゴリゴリとアグレッシヴに突き進むランニング・ベース(カッコ良い!)による屈強のリズム隊を土台に、エッジの立ったスリリングなリフからセクシー&エモーショナルなリードまでギターが冴え渡ります。3曲目なんかキング・クリムゾン「21世紀の精神異常者」をギター・トリオ編成でやったような感じでもう悶絶もの。これはクール!

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