2021年9月2日 | カテゴリー:MEET THE SONGS,世界のロック探求ナビ
定番からニッチ盤まで、僕らのロック・ミュージックを紹介しているMEET THE SONSG、本日取り上げさせていただくのはこちら、
67年のニューヨークにて結成されたカントリー・サイケ・フォーク/ジャズ・グループ、INSECT TRUSTが69年にリリースした1stです。
カントリー・ミュージックを軸に様々なルーツミュージックを加え、サイケな揺れやオリエンタルな香りまで感じるサウンドが魅力的な1枚。
歌い上げるは、時に優しく、時に力強く、時に艶っぽい魅惑の女性ボーカル。
フォーキィなタッチからフリーキィなトーンまで自在に行き来するサウンドが絶妙で、幻想的にも感じられます。
幻想的な空気間に慣れてきたところに現れるジャジーなサックスがジャムっぽいソロを披露したり、ベースがいい感じにブルースしてたりと、良い意味でやりたい放題な1枚となっています。
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1967年のニューヨークにて結成されたカントリー・サイケ・フォーク/ジャズ・グループの69年作。一言で言うと、呑気なカントリー・ミュージックと洒脱なジャズ、神秘的な民族音楽、そしてサイケで実験性に満ちたアヴァンギャルド・ミュージックの狭間を綱渡りで渡っているような感じ…?アコギ、バンジョー等の楽器をフィーチャーしたリラックス感溢れるカントリー・フォークを軸に、艶っぽくセクシーな女性ヴォーカルが合わさっていい感じだなあ、なんて思っていると、突如ブイブイとサックスがむせび、ギターががむしゃらなノイズを奏でる「21世紀の精神異常者」みたいなパートに突入…。決して奇抜なだけではなく、軸となる”ルーツ・ミュージック meets サイケ・ジャズ・ロック”的アプローチは物凄くしっかりとしているのですが、そこへ突如フリーキーなサックスだったり南米の儀式のようなエキゾチックな笛とパーカッションだったりと全く予測不能な音楽的要素が飛び込んでくるのがあまりにもプログレッシヴ。「時代を先取りしすぎた」という言葉が相応しい、圧倒的な個性を放つ名盤です。
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