2021年7月21日 | カテゴリー:-,50周年記念連載企画「BACK TO THE 1971」,世界のロック探求ナビ
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2021年にカケレコがお届けしている特別企画「BACK TO THE 1971」。
今からちょうど50年前、1971年に産み落とされた名盤を取り上げて、その魅力に改めて触れてみようというのがこの企画です。
ビートルズの活躍を中心としてロックに多様な表現が生まれた1960年代が幕を下ろし、60年代の残り香漂う1970年を経て、いよいよ新たな時代へと目を向けた作品が生まれていったのが1971年という時期。
英米ロックの名作はもちろん、欧州各国の重要作品も取り上げて、各作品の誕生日または誕生月に記事をアップしてまいります。
この機会に、ロックが最もまばゆい輝きを放っていた時代の作品達にぜひ注目していただければ幸いです。
それでは皆で、BACK TO THE 1971 !!!
今回ご紹介させていただくのはこちら、
BLACK SABBATHの3rd、『MASTER OF REALITY』です。
ストーナー・ロックの始祖とも呼ばれる本作は、「これぞサバス!」な重低音が炸裂するへヴィなサウンドは言わずもがな、サイケとはまた一味違う、ドロドロとした陶酔感を感じさせてくれる歴史的な一作となっています。
68年にイギリスはバーミンガムで結成、当初は「EARTH」と名乗り音楽性はジャズ・ロック調のものでしたが、69年にホラー映画のタイトルを頂戴し「BLACL SABBATH」に改名、同時にヘヴィ・メタルの元祖的サウンドに移行し、他を寄せ付けない重厚なサウンドでその存在を世界に知らしめました。
ジャズやブルースを基礎とし、「人を怖がらせる音楽を作る」というコンセプトで作られた音楽性は、ヘヴィメタルを形成していく要素の一つとして後続に大きな影響を与えることとなります。
前述した通り、ストーナー・ロックの始祖とも呼ばれる本作、そう言わしめる楽曲に加え、意外性のある爽やかなインストナンバーなどご紹介いたします。
■SWEET LEAF
なにかを示唆しているような咳払いから間髪入れずにどろっどろにヘヴィなギターリフ、中盤にテンポアップし疾走感あるギター・ソロも聴けますが、メインはそこではありません。へばりつくような重厚感をお楽しみください。
実はこんなに美しいアコギのインストナンバーも収録されています。爽やかでありながらも少し影を感じる悲しげなメロディが心に刺さります。
これぞサバスな重さと遅さ、最高です。そして印象的なリフの宝庫、最高です。
いかがだったでしょうか?
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盤質:傷あり
状態:並
若干カビあり
言わずもがな、LED ZEPPELIN、DEEP PURPLEとともに英国三大ハード・ロック・バンドにそびえ立つBLACK SABBATHが70年に放った偉大なる1st。ブルース/ジャズを基調としたヘヴィなサウンド、サタニックで暗黒なバンド・コンセプト。それらを掛け合わるということが当時としては革命的であり、のちに勃興するヘヴィメタルの元祖と称される所以である。暗黒時代の幕開けを告げるかのようなTony Iommiの不穏なリフが印象的。
70年にVertigoレーベルよりリリースの2nd。グループを代表する「Paranoid」や人気ナンバー「War Pig」など、後のブリティッシュ・ヘヴィ・メタルへとつながる古典といえる名曲を多数収録した傑作。キーフによるジャケットも素晴らしい。
SHM-CD、デジタル・リマスター、定価1714+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
若干ケースツメ跡あり、帯中央部分に色褪せあり
オジー・オズボーン、トニー・アイオミを中心とする英国出身元祖ヘヴィ・ロック・グループ、71年にVergitoよりリリースされた3rd。トニー・アイオミによるヘヴィ・リフをフィーチャーした楽曲を中心とする一方で、トラッド、クラシック要素が芽を出し始め、叙情的なギター・ソロが挿入された楽曲をいくつか収録。メリハリのついた構成となり、重低音が炸裂するアルバムながら一気に聴けるアルバムとなりました。本作のハイライトは「Embryo」から「Children Of The Grave」へと至る流れでしょう。「Embryo」は英トラッド調の旋律で絡み合う30秒のインストゥルメンタルで、静かで美しい旋律にも関わらず、怪しい儀式の如き不穏な空気感に包まれます。雷鳴の如く鳴り響くドラム・ロールが静けさをぶち破り、ヘヴィ・チューン「Children Of The Grave」がスタート。歪んだベース・ラインとハシり気味のドラムにより強力なうねりを作り出します。ギターはヘヴィ・リフを自在にテンポ・チェンジ、左右チャンネルを分けて攻めてくる流麗なソロも素晴らしい。他にも「Sweet Leaf」、「Into The Void」といったヘヴィ・ロックの名曲を収録しています。抒情的な小曲を挟むことによって、重厚なアンサンブルの魅力が際立った、これぞブリティッシュな深みに満ちた名作。
67年に結成されたバーミンガム出身の4人組ヘヴィ・ロックの帝王ブラック・サバス。「マスター・オブ・リアリティ」がゴールド・ディスクを獲得したことにより不動の地位を築き上げ、その後のヘッドライナー・ツアーにより全米を席巻した絶頂期の彼らが、72年にヴァーティゴからリリースした4作目。「スーパーナート」「スノウブラインド」での凄まじいばかりのヘヴィ・グルーヴに加え、「チェンジス」でのメロトロンの導入で新機軸をみせ、よりドラマティックに深化した中期の代表作。
直輸入盤(帯・解説付仕様)、リマスター、定価1500+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
若干スレあり
21年リイシュー、デジパック仕様、2枚組、ボーナス・トラック3曲
盤質:傷あり
状態:良好
ケース不良、若干スレあり、軽微な圧痕あり、トレーにヒビあり
直輸入盤(帯・解説付仕様)、87年規格、WEST GERMANY盤、定価3200(税表記なし)
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、ケースツメ跡あり、折れ・若干カビあり
78年の8thアルバム『Never Say Die』リリースに伴う同年のツアーより、ロンドン/米ペンシルバニア/米テキサスでのライヴを収録、全14曲!
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