2021年1月29日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ新鋭
スタッフ佐藤です。
カケレコ的に、MOON SAFARIとも並ぶ00年代プログレの象徴的グループと言いたいのが、スペインのDRY RIVER。
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上記の特集ページでも言及している通り、個性の塊のような彼らの魅力は様々ありますが、やはり一番の特徴が情熱的に歌い上げるスペイン語ヴォーカルではないでしょうか。
言語はもちろん声質や声域も異なるのですが、その歌声には彼らが敬愛するQUEENのフレディ・マーキュリーに通じる力強さや気高さを確かに感じることが出来ます。
そんなDRY RIVERのヴォーカルに圧倒された!という方には、実は他にも聴いてみて欲しい作品があるんですよね。
というわけで、まずは彼らの名盤からスタートして、オススメの情熱ヴォーカル・プログレをご紹介してまいります!
クイーン+ドリーム・シアターをベースに、様式美HRからビッグバンドまでを取り入れる奇想天外センスとスペインらしい情熱で仕上げたサウンドは、とことんエネルギッシュで痛快。
そこにフレディ・リスペクトの熱くパワフルなヴォーカルが乗ってきて…!
いやはや、聴いていてこんな楽しくてワクワクするプログレって他にないかも!
先日入荷したドイツの新鋭による20年作ですが、これがまたヴォーカルが素晴らしいんです!
スケール大きなストリングシンセ、エッジの立ったギター、そして声量豊かな男性Voが繰り広げる、思わず拳を握ってしまう劇的でキャッチーなシンフォニック・ロックにただただ圧倒されます。
情熱的だけどメロディアスで聴きやすいサウンドは、スペインのDRY RIVERにも匹敵!
もう一枚は、歌と言ったらイタリアを置いては語れない!ということで、この人気グループの最新作をチョイス!!
7年の沈黙をエネルギーみなぎるヘヴィ・シンフォによって破った、現伊プログレの雄による20年作6th!
冒頭のインスト・パート3分間でMUSEOやBANCOなど往年の伊プログレ・ファンなら歓喜に震えること必至なんですが、その後登場するヴォーカル・パートも勿論素晴らしいですよ~。
Alessandro Corvagliaによる、一語一句を全力で語り聞かせるような濃厚なヴォーカルは相変わらず説得力に溢れていてお見事だなぁ。
いかがだったでしょうか。
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12年デビュー、メンバーほぼ全員がクイーンとドリーム・シアターをフェイバリットに挙げるスペインの新鋭プログレ・バンド、前作より3年ぶりとなった18年作3rd。前2作も素晴らしいアルバムでしたが、この3rd、もうとことんエネルギッシュで痛快。聴いていてこんなに楽しくってワクワクするプログレって他にないかもしれませんっ!ベースとなるのは最も影響を受けているクイーンとドリーム・シアターの合わせ技。そこにシンフォ、ロックン・ロール、様式美ハード・ロック、ビッグ・バンド・ジャズ、フュージョンなどを自在に結合させて、スペイン産らしい情熱的かつダイナミックなプログレに仕立て上げた、エネルギーがぎっちり詰まったサウンドを構築しています。歌い回しにフレディ・マーキュリー愛を感じさせる声量みなぎるスペイン語ヴォーカルとオペラチックな分厚いコーラスがドラマチックに舞い上がるクイーン風のヴォーカル・パートから、ド派手に鳴らすヴィンテージ・トーンのオルガン&クラシカルで可憐なタッチのピアノを操るキーボードが溢れ出し、ギターがテクニカルかつハードエッジに疾走。ギターはメタリックにゴリゴリしてはいるのですが、同時にコシの強いグルーヴ感があり、ロックンロールのノリの良さが先立っているのが特徴。硬質ながら人間味たっぷりに熱く弾き飛ばすプレイ・スタイルがカッコいい!ギターが牽引する強度あるヘヴィ・プログレに突如ゴージャスなビッグ・バンドが絡んできたり、クラシカルな速弾きが炸裂する様式美系ハード・ロックがごく自然に南国風フュージョンに発展したりと、あまりに先の読めない奇想天外なサウンドには軽く目眩が起きそうなほど。その後には一転して美しいメロディが冴え渡る叙情バラードを持ってくるセンスも憎い限りです。前作が彼らの完成形かと思いきや、まだまだ進化するDRY RIVERサウンドを見せつける大傑作!おすすめです!
93年にデビューしたドイツの新鋭シンフォニック・ロック・バンドによる20年作5th。これでもかとスケール大きく湧き上がるストリングス・シンセと、エッジの立った技巧的なギター、そして声量豊かな熱い男性ヴォーカルが繰り広げる、思わず拳を握りしめてしまうほどに劇的でキャッチーなシンフォニック・ロックがただただ痛快!サウンドのベクトルは異なるものの、この熱血ながらもメロディアスで聴きやすいサウンドは、DRY RIVERが気に入られた方にも聴いてみて欲しいです。ずばり快作!
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