2021年1月19日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
こんにちは。スタッフ青山です。
今日は自国の伝統音楽を取り入れた70年代のアイリッシュ・ロック・バンドを探求してまいります。
アイルランドの音楽シーンにおいて重要なものにパブがあります。60年代に入るまで、パブでの楽器演奏は禁止されていたそうですが、60年代に入るとクランシー・ブラザーズの米国での成功や、英米のポピュラー・ミュージックが普及したことで、クランシー・ブラザーズのようなバラッド・グループや英米のヒット・チャートを演奏するショー・バンドがパブで演奏するようになり、若者の音楽発信の場所となっていきます。
パブでは伝統音楽のミュージシャンもロック・ミュージシャンも一緒にセッションし、また、音楽だけでなく詩の朗読会も行われていたそうです。そういった環境で、次に紹介するミュージシャンたちも、英米ロックに大きな影響を受けながらも自国の文化をごく自然に取り入れていったのかもしれません。
それでは、まいりましょう。
アイルランドの伝統音楽を取り入れたロック・ソングといってまず思い浮かべるのが、この作品に収録されているアイルランド民謡「Whiskey In The Jar」。元々はレコーディングの合間にふざけて演奏していたところから始まったそうですが、イリアン・パイプの音から閃いたというイントロはいつ聴いても痺れます。
70年に結成、ダブリン出身のバンドの73年1st。ケルティック・ロックのオリジネーターといえるバンドです。マンドリン、フィドル、コンサーティナ、リコーダーを中心としたアンサンブルとどこか物憂いメロディーがたまらない名作!
アイルランドの寒空を切り裂くようなヴァイオリン、サイケなファズギター、メロウなオルガン&ハープシコード、そしてどこか虚ろなヴォーカル…。「心ここに在らず」なサウンドが印象深いアイリッシュ・プログレ・フォーク逸品です。
最後に番外編で、81年の作品をピックアップ。PLANXTYのメンバーだったドーナル・ラニー、クリスティム・ムーア、この後ソロで活躍するイリアン・パイプ奏者のデイヴィ・スビラーンらによるスーパー・グループ。伝統音楽とロックとジャズを融合させ、疾走感あるダイナミックなサウンドです!
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ヴァン・モリソンと同じ北アイルランド・ベルファスト生まれのミュージシャンによる作品をピックアップしてみました。
アイルランド出身のプログレッシヴ・フォーク・グループ。73年に自主制作でリリースされた唯一作。アイルランドの寒空を切り裂くようなヴァイオリン、サイケなファズ・ギター、メロウなオルガン&ハープシコード、虚ろなヴォーカルが絡んだサウンドに、気分はすっかり「心ここに在らず」。ジャケットのキノコもアングラ臭漂っててたまりません。傑作。
フィル・ライノット率いる英ハード・ロック・グループ、76年作6th。アイルランド民謡をルーツとする哀愁溢れるメロディとハード・エッジかつキャッチーなアンサンブルというバンドの個性が確立した出世作。アンサンブルの要は、レスポール2本が絡むツイン・ギター。ヌケの良いドライヴ感いっぱいのリフ、ここぞで一気に盛り上がるメロディアスなツイン・リードともに魅力的です。バンドが一体となってエネルギッシュに疾走するキメのパートからキャッチーなコーラスへとなだれ込む瞬間が痺れる「Jailbreak」、期待感をあおるイントロから全編ツイン・ギターが躍動する「The Boys Are Back In Town」、雄大なギター・ハーモニーがアメリカへの憧れを感じさせる「Cowboy Song」などの代表曲を収録。数あるハード・ロック名盤の中でも指折りの一枚です。
旧規格、DIGITAL MASTERING、BURRN! ROCK LEGENDS CD、定価2800(税表記なし)
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤質:無傷/小傷
状態:良好
若干折れ・軽微なスレあり
盤質:無傷/小傷
状態:良好
背に軽微な折れあり
旧規格、DIGITAL MASTERING、BURRN! ROCK LEGENDS CD、定価2800(税表記なし)
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯裏面に軽微な剥がれあり
DVD+ボーナスCDの2枚組、NTSC方式、リージョンフリー、リーフレット付仕様
盤質:傷あり
状態:良好
CDに若干曇り、指紋汚れあり
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