2020年11月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは、スタッフ佐藤です。
この「スタッフ厳選☆今週の3枚!」のコーナーでは、新作を中心に「これは聴いてもらいたい!」と思った激カケレコメンドな作品を毎週3枚取り上げてまいります。
本コーナーを参考にロック探求をさらにお楽しみいただければ嬉しく思います♪
韓国BIG PINKレーベルからの一押し新作リイシューから取り上げてまいりましょう!
70s英国ポップ・ファンには堪らない一枚ですよ~☆
ギター/ヴォーカルのAndy Arthursを中心とする英ポップ・ロック・グループ、75年の唯一作。
冒頭ミステリアスな讃美歌で幕を開けたかと思うと、いきなり女性の叫び声が荘厳な雰囲気を突き破り、POLOTのように伸びやかなポップ・ロックへとなだれ込んでいく1~2曲目の時点でマジカル!
コシのある太いギターとコロコロと愛らしいキーボードのコンビが駆け抜ける、PILOTやELOばりのビートリッシュなポップ・ロックが痛快です。
その合間に鳴らされる、アコギと柔らかい管楽器の音色が彩るフォーク・ロックなナンバーもまた絶品。
また多彩に変化するコーラスワークにも注目で、QUEENばりのオペラチックな多声コーラスから涼風のように爽やかなウエストコースト調まで、ここぞというパートでサウンドを盛り上げていてGOODです。
これぞ70s大英帝国ポップの隠れ逸品!
続いては、アメリカからイエス&ジェネシス・ファンは必聴レベルの快作をご紹介!
90s米プログレ・バンドTEN JINNの主要メンバーが、MARS HOLLOW~HELIOPOLICEという2バンドを経て2018年に結成したシンフォ・バンド、20年デビュー作。
一曲目から、YES譲りのファンタスティックな飛翔感と「TRICK OF THE TAIL」期のGENESIS的リリシズムを合わせたような名曲でびっくり!
ジョン・アンダーソンっぽい伸びやかなヴォーカルとスティーヴ・ハウの面影を持つフレーズを紡ぐギター、そして英国庭園が広がるような幻想のアコギ・アルペジオやオルガンが織り上げる70s英プログレ・リスペクトの薫り高きサウンドに早くもグッときます。
一方で、RUSHのタイトな疾走感を受け継ぐ3曲目では、ライフソンばりのハードなギタープレイを押し出した北米バンドらしいパワフルさも見せていてさすがです。
英米のレジェンドたちからの影響をたっぷりと散りばめたサウンドが素晴らしすぎる注目バンド!
ラストはカナダから。緻密かつユニークなセンスの新感覚プログレが楽しめるコチラ♪
83年にCAMEL直系の名作ソロをリリースしたカナダ出身のギタリスト/ヴォーカリストMartin Springettを中心とするプログレ・バンドの2020年作。
GENESISやCAMELを思わせる幻想的なシンフォ・スタイルを、荘厳なストリングスやズシズシとタイトなリズム・セクションが重厚に引き締めるアンサンブルが印象的です。
トラッド的な神秘性を帯びたアコギ、A.ラティマーやR.シンクレアを思い出す淡いヴォーカルによる繊細な表現もお見事。
この優美さと重厚さがバランスしたサウンドは、00年代のハケットの作風あたりが近いでしょうか。
イラストレーターでもあるMartin本人が手掛けた美しいアートワークと共に幻惑の世界に浸りたい一枚です。
これ以前の「今週の3枚」はこちらのアーカイブ記事にてお楽しみください☆
【関連記事】
「これは聴いてもらいたい!」というカケレコメンドな作品を毎週3枚ご紹介。2020年1月~9月に取り上げた作品はこちらでチェックどうぞ♪
ギター/ヴォーカルのAndy Arthursを中心とする英ポップ・ロック・グループ、75年の唯一作。冒頭ミステリアスな讃美歌で幕を開けたかと思うと、いきなり女性の叫び声が荘厳な雰囲気を突き破り、POLOTのように伸びやかなポップ・ロックへとなだれ込んでいく1〜2曲目の時点でマジカル!コシのある太いギターとコロコロと愛らしいキーボードのコンビが駆け抜ける、PILOTやELOばりのビートリッシュなポップ・ロックが痛快です。その合間に鳴らされる、アコギと柔らかい管楽器の音色が素敵なフォーク・ロック調もまた絶品。また多彩に変化するコーラスワークにも注目で、QUEENばりのオペラチックな多声コーラスから涼風のように爽やかなウエストコースト調まで、ここぞというパートでサウンドを盛り上げていてGOOD。これは70年代大英帝国ポップの隠れ名品!
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