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PIERRE MOERLEN’S GONG『DOWNWIND』を起点に、流麗なヴィブラフォンが楽しめる作品をセレクト。

連日GONG特集続きですが…本日10/23はGONGで活躍したヴィブラフォン奏者、ピエール・モエルランの誕生日。

残念ながら05年に53歳にして亡くなってしまいましたが、デヴィッド・アレン無き後のGONGを牽引し、『GAZEUSE!』『EXPRESSO II』といった数々の名盤を生み出しました。

PIERRE MOERLEN’S GONG/DOWNWIND

こちらの『DOWNWIND』は79年に「PIERRE MOERLEN’S GONG」という彼の名を冠した名義でリリースされた最初の作品。トレードマークと言える涼やかで技巧的なヴィブラフォンを中心に、デヴィッド・アレン脱退以降彼が推し進めてきた打楽器主導のジャズ・ロック・サウンドをより明快に打ち出した名作となっています。ディディエ・ロックウッドにマイク・オールドフィールドなどゲスト陣も豪華。

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本日はこの『DOWNWIND』を起点に、どこか幻想的な響きを生むヴィブラフォンをフィーチャーした作品をカケレコ棚からご紹介。

サムライ/サムライ

GREENSLADEでお馴染みのデイヴ・ローソンを含む、英ブラス・ロックWEBの後身グループ。叙情的にむせぶサックスやヴィブラフォンが織りなす、渋くも幻想的な英国ジャズ・ロック・サウンドがたまりません!

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RICOTTI & ALBUQUERQUE/FIRST WIND

英ヴィブラフォン奏者Frank Ricottiと、72~74年にELOのベースを務めるMichael D Albuquerqueによるデュオ71年作。1st時COLOSSEUM風のソウル・ジャズをもっと洗練させたような、クール&叙情的なジャズ・ロック・サウンドが素敵!

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次はアメリカに行ってみましょう!

LYNN BLESSING/SUNSET PAINTER

米ヴィブラフォン奏者Lynn Blessingによる69年ソロ作。陽だまりのようなカントリー・ロックにジャジーで流麗なヴィブラフォンの音色が響き渡るサウンドはまさに「オブスキュア」って言いたくなっちゃうような感じですが、不思議な聴き心地の良さがあります。FLYING BURRITO BROTHERSのギタリストSneaky Pete Kleinow、MARK-ALMONDに参加するベーシストのWolfgang Melzなどが参加。

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BLUES MAGOOS/NEVER GOIN’ BACK TO GEORGIA

USガレージ・サイケ最高峰『PSYCHEDELIC LOLLIPOP』で知られるグループですが、後にはこんなアルバムも出していたんですね。ソウル、ゴスペルなどコクのある黒人ルーツ・ミュージックとジャジーで涼しげなヴィブラフォンの音色が交差したサウンドが良いなあ。これは隠れた名盤。

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次はGONGと同じくフランスの作品。

ALAIN MARKUSFELD/LE SON TOMBE DU CIEL

ヴィブラフォンやエレピが静謐に鳴るジャジーなアート・ロックに、ジミヘンが乱入!?マイナーな人だけど才能は素晴らしいなぁ。フランスのギタリスト/SSW、MAGMAで知られるローラン・チボーも参加の71年作。

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最後は新鋭からピックアップ!

LOOMINGS/EVERYDAY MYTHOLOGY

00年代屈指のチェンバー・ロック・バンドYUGENのヴィブラフォン奏者率いるバンド、15年作。アート・ベアーズやヘンリー・カウやザッパとともに、ハットフィールド&ザ・ノースやソフト・マシーン、さらにヒップホップまでぶち込んじゃった知性派アヴァン・ロックが強烈!

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GURANFOE/SUM OF ERDA

最後は英国バンドによる19年作。初期YES風のファンタジーを紡いだかと思うと、次の瞬間にはOZRIC TENTACLESばりの酩酊感でサイケデリックに疾走を始める、色彩豊かで目まぐるしいサウンドに翻弄されます。でも英国らしい牧歌性や気品は終始溢れんばかりで、これはGOODですよ~!

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    グリーンスレイドでお馴染みのデイヴ・ローソン率いるグループ、幻想的なジャズ・ロックを聴かせる71年の唯一作

    グリーンスレイドでお馴染みのKey/Voのデイヴ・ローソンが加入して70年に3rd『I SPIDER』を発表したバンドWEBがそのまま発展したバンドがSAMURAI。彼らの71年唯一作が本作です。管楽器奏者を含む7人編成で、淡いトーンのオルガン、角の取れたマイルドなファズギター、叙情的にむせぶサックスやたゆたうビブラフォンが織りなす幻想美溢れるサイケデリック&ジャジーなブリティッシュ・ロックが印象的です。引き締まったドラムやゴリゴリとアグレッシヴなベースなどタイトなリズム、そしてデイヴ・ローソンによる英国的な優美な歌声も特筆。KHANあたりと並ぶR&Bからサイケを通過したジャズ・ロックへとたどり着いた英国ロックの逸品です。

  • LYNN BLESSING / SUNSET PAINTER

    米ヴィブラフォン奏者による69年ソロ唯一作、陽だまりのようなカントリー・ロックとジャズが融合したニッチな良作

    アメリカのヴィヴラフォン奏者、69年のソロ唯一作。バックにFLYING BURRITO BROTHERSのギタリストSneaky Pete Kleinow、名盤MARK-ALMOND『TO THE HEART』に参加するベーシストのWolfgang Melzなどが参加。カントリー、フォーク・ロック、サイケなどの要素が混ざり合ったアーシーで柔らかなアンサンブルを土台に、ジャジーで涼やかなヴィヴラフォンがの音色が響き渡る、「インストゥルメンタル・カントリー・ジャズ・ロック」と言うべきサウンドが独特ながらも非常に心地よい一枚。ソフト・ロック好きにもオススメです。

  • GURANFOE / SUM OF ERDA

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