2020年9月24日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
クリムゾンやフロイドと並んで、プログレッシヴ・ロックの看板グループと言えるバンドYES。
プログレ・シーンでも最高レベルの演奏力や構築的な楽曲センス、親しみやすいメロディなど、彼らを特徴づける魅力は数多いですが、ファンタジックなサウンドを彩るあの3声コーラスは大きな特徴だと言えるでしょう。
そんなわけで、今回は見事なコーラスワークが楽しめるプログレをピックアップしてまいりたいと思います!
まずはYESのこのアルバムで鉄壁のコーラスワークを堪能!
スティーヴ・ハウが加入、多彩なギターワークと複雑な楽曲構成が導入され黄金期YESサウンドの礎となった3rdアルバム!
「STARSHIP TROOPERS」をはじめ、リリカルなコーラスワークに彩られた楽曲が魅力で、YESのコーラスを楽しむならもってこいの一枚だと思います。
それにしても、ハウさんは加入したばかりなのに息ピッタリですごいですなぁ。
続いては、待望の国内紙ジャケによるリイシューが果たされたこの素晴らしきユーロロック名盤をチョイス♪
ジャケからは重厚なサウンドを思い浮かべますが、その内容はYESからの影響をたっぷり吸いこんだファンタジックで少し牧歌的なシンフォニック・ロック。マッターホルンに木霊する芳醇なコーラスワークも絶品!
コーラスワークならば、こんな辺境グループも負けず劣らず魅力的ですよ!
この人懐っこいけど洗練もされてる絶妙なセンスは、フィンランドのWIGWAMにも通じてるなぁ。
英国勢も顔負けの優美でキャッチーなメロディ、カンタベリーを彷彿とさせるエレピや流麗なギターなどジャズ・ロックのエッセンス、そしてヘブライ語の美しい響きに惹き込まれる卓越したコーラス・ワーク。
イスラエルということで悲しい知名度ですが、これはもっともっと知られてほしい最高のグループ!
いかがだったでしょうか。
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英国プログレを代表するグループ、71年3rd。John Anderson、Bill Bruford、Chris Squireに加えSteve Howeが加入。前作までのPOPさを残しつつクラシック要素が強まり、楽曲構成がより複雑且つドラマティックなものへと変化しています。大作こそ無いもののYESサウンドを確立させたアルバムです。クラシカルなものからフラメンコまで、多様なフレーズを自然に溶け込ませるSteve Howeのギターが圧巻。細かく正確に刻まれるBill Brufordのドラム、メロディアスに高音を響かせるChris Squireのベース、そして天使の歌声John Andersonを加えたアンサンブルは、瑞々しく表情豊かです。本作でバンドを去ることになるTONY KAYEによるハモンド・オルガンも、英国らしいダークな雰囲気を醸し出しており魅力的。『FRAGILE』、『CLOSE TO THE EDGE』に次ぐ人気を誇る代表作。
紙ジャケット仕様、UHQCD、スティーヴン・ウィルソン・リミックス、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
軽微なスレあり
Yoni Rechterなど、後々もイスラエルの音楽シーンで活躍を続ける名ミュージシャンが複数在籍した70年代イスラエル・ロックを代表するグループ。73年作の1st。ずばり好グループです!有名なグループで例えると、WIGWAMに近い印象。60年代ブリティッシュ・ポップのDNAを受け継ぐ優美でキャッチーなメロディ、卓越したコーラス・ワーク、カンタベリーを彷彿とさせるエレピや流麗なギターなどジャズ・ロックのエッセンス、そしてシリアスになり過ぎないユーモアや遊び心。これだけのグループがほとんど知られていないということに驚くほどの完成度。カンタベリー・ミュージックや北欧プログレが好きな方は是非、聴いてみてください!本当に素晴らしいです。あまりのワクワク感に笑みがこぼれます。
スイスのプログレッシヴ・ロック・バンドによる76年発表の1stアルバム。オルガンとメロトロンを中心とするキーボードを主軸に据えたアンサンブルを持ち味とするバンドで、曲展開、メロディーライン、コーラスワークなどはイエスからの影響が強く感じられます。特に卓越したコーラスワークは並み居る欧州プログレの中でも屈指の出来栄えでしょう。YESタイプのユーロ・シンフォニック・ロックとしてかなりの完成度を誇る名品です。
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