2019年10月24日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: フォーク
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今回は、バスク地方のフォークを特集してまいります。
バスク地方とは、イベリア半島の付け根のピレネー山脈の西側に位置し、フランスとスペインの両国にまたがった地方を指します。
バスク地方で有名なものというと、ピカソの絵画で有名なゲルニカはバスク自治州にあり、また宣教師のフランシスコ・サビエルもバスク地方にあったナバラ王国の出身です。
近年ではバスクは「美食の街」としても人気で、旅行者が絶えません。
コンビニエンスストアでも、バスク地方のチーズケーキ「バスチー」が人気ですよね。
さてさて、バスク人はイベリア半島で最も古くから暮らしている民族で、ヨーロッパの他の国の影響の少ない、独自の言語や文化を持っています。
なかでもバスク語は、現存するどの言語とも系統関係が立証されていない孤立した言語で、習得がとても難しい言語としても知られています。
中世には「バスク語を勉強させられる刑」があったとか…
そんな独特な「バスク語」で歌われるバスク地方のフォークは、郷愁の滲む素朴なサウンドが特徴です。
それでは早速、作品を聴いてまいりましょう。
74~78年という短い期間に活動し、2枚のアルバムを残したイスカイス。
こちらは78年1st。民族楽器を用いた幻想的な世界観が見事な名品です。
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スペインはバスク地方出身のプログレッシヴ・フォーク・グループ、76年作の2ndアルバム。
幽玄なフルートやチェロ、虚ろな女性ヴォーカル、エキゾチックなパーカッション。
崇高さすら湛えた神秘的なサウンドが鮮烈な印象として残ります。
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バスク語フィメール・ヴォーカルを擁する名グループHAIZEAの76年2nd『HONTZ GAUA』をピックアップいたしました。
バスク地方出身の好グループ、80年2nd。
ジャケットのイメージ通りのノスタルジックな雰囲気はそのままに、サックス、ヴァイオリン、シンセサイザーの導入により前作以上にバラエティに富んだプログレッシヴなサウンドが印象的です。
バスク地方出身のエレクトリック・フォーク・ロック・グループ、80年2nd。
フォーク・ロック的な1stと比べ、17分を超える大曲を収録するなど、プログレッシヴなサウンドを聴かせています。
1stで聴けた哀愁のフルート、豊かなハーモニーによる穏やかなパートはそのままに、サックスをフューチャーするなどジャズ・ロックのエッセンスも取り入れたアンサンブルはかなり完成度高いです。
70年代より活動したバスク地方出身SSW、85年作。
ここからは、バスク地方以外のスペインのフォークを聴いてまいります。
マルチ奏者の5人グループ、チコテンの78年作。
フルートやオーボエ、バンドゥリアやリュートなど、スペインの伝統楽器含む様々なアコースティックな楽器を用い、朗らかなフォークをインストで奏でています。
スペインはガリシア地方のバンドで、ケルト音楽の影響を受けています。
バグパイプと細やかな弦楽器の音色がたまらなく美しいです。
スペインのフィーメール・デュオ。76年3rd。
2人の美しいハーモニーとなんともけだるいサイケデリックなアレンジが心地良いスパニッシュ・サイケ・フォークの逸品。
いかがでしたでしょうか。
カタルーニャ&その他地域編、アンダルシアン・ロック編もぜひご覧ください!
バスク出身のフォーク・グループが78年にリリースした1stアルバム。フルート、フィドル、タブラ、アコースティック/エレクトリック・ギターによる流れるようなアンサンブルと、女性・男性ヴォーカルによる包み込むようなヴォーカル、ハーモニーが印象的。トラッド臭は無く、幻想的な雰囲気がたまらない一枚。名作。
スペインのフィーメール・デュオ。76年作の3rd。GRANADAやSMASHのメンバーがシタールやヴァイオリンでゲスト参加。2人の美しいハーモニーとなんともけだるいサイケデリックなアレンジが心地良いスパニッシュ・サイケ・フォークの逸品。
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