2014年2月25日 | カテゴリー:ユーロ・ロック周遊日記,世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は、スペインのプログレ秘境バスクの民族色豊かなフォーク・プログレ名品IZUKAITZの78年1st「IZUKAITZ」をピックアップいたしましょう。
IZUKAITZは、78年と80年に2枚の作品を残したスペイン・バスク地方出身の6人組プログレッシヴ・フォーク・バンド。これまでにご紹介したITOIZやHAIZEAなどのバスク・プログレと同様に、このバンドもバスク語で歌われるヴォーカルとフォークタッチのたおやかな演奏を基調に持つグループを言えます。
バスクのバンドはそのトラディショナルなフォークスタイルに、シンフォやサイケ、ジャズ・ロックなど多様な要素を融合し独自のサウンドを作り上げていくのが特徴的ですが、その意味でこのバンドは、基本に持つトラディショナルな要素をより追求したサウンドを聴かせていると捉えることができるでしょう。
一般的な楽器編成に、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラはもちろん、縦笛のXIRULAやGOXOAKなる楽器など、バスク地方の伝統楽器と思われる音色を取り入れた民族色豊かで賑々しいアンサンブルが、遠い異国の地の祭典を目の当たりにしているような得も言われぬ魅力を醸し出します。
こちらがXIRULA
そこに乗るバスク語の繊細な響きを大切にした男女ヴォーカルも大変素晴らしく、民族エッセンスが濃厚に香るサウンドに凛とした叙情を添えているのも印象的です。
それでは本作から、異国情緒溢れるオープニング・ナンバー「ZIKIRO BELTZA」をお聴きください♪
民族楽器のエキゾチックな音色と男女ヴォーカルのハーモニーとの絡みが美しい「LO HAGO」も出色です。
英国ファンにとっては、このたおやかな牧歌性、純朴さ、そしてトラッドに根ざした格調高さが絶妙に配合されたサウンドは、ペンタングルやスティーライ・スパンなどの英トラッド・フォーク勢を想起させるものかもしれません。英フォーク/ユーロフォークファンには、是非とも一度は触れてみていただきたいサウンドです。
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