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カケレコ国内盤6月リリースタイトルを一挙ご紹介いたします!

こんにちは。5月にリリース開始した「カケレコ国内盤」、お手に取っていただけたでしょうか?

ニッチな新鋭プログレのバックグラウンドを掘り下げる解説、そしてどこか昔懐かしさを感じる帯。

音楽を聴くのがより楽しくなるカケレコオリジナルの国内盤。今後も続々新タイトルをリリースしていきますので、是非お好みの作品をチェックしてみて下さいね!

さて今回は、今月リリースしたカケレコ国内盤の新タイトルをご紹介!今年2019年に発表されたばかりの注目新譜揃いとなっております♪

サムライ・オブ・プログ/刻の風(KRC006)

フィンランドのプログレ・ファンジン『COLOSSUS』の編集者でもあるイタリア人Marco Bernard(B)を中心に、フィンランド人ドラマーKimmo Porstiやギター/ヴァイオリン/フルート/ヴォーカルを担当する米国人Steve Unruhによって結成された多国籍プログレ・トリオ。7thとなる19年作は、何とスタジオ・ジブリの作品世界に触発されたというコンセプト・アルバム!優美で壮大、そして時には深みある「静」の表現を活かした、どこまでもファンタジー広がる音世界には心躍ること間違いなし。日本人の琴線に触れるシンフォ作品です。

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ロスト・ワールド・バンド/天体直列(KRC007)

今やヴァイオリン・プログレの頂点に立つと言っても過言ではないロシアのベテラン・グループ、19年作6th!クラシカルな味付けの美麗なヴァイオリンに重厚なリズム隊、しなやかなフルートがスリリングに絡み合うアンサンブルはあまりにもパワフルでダイナミック。従来のスピードと切れ味はそのままに、新たにベースとキーボードが加入した事でより密度の高いサウンドを構築する傑作です。

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アイデンティキット/マインズ・アイ・メテオロロジー(KRC008)

HENRY COWをエキゾチックにして疾走させたみたい!?米国より登場した室内楽風ジャズ・ロック・バンドの19年デビュー・アルバム。格調高いチェンバー・ジャズ・ロックを基調にしつつラテンやユダヤ音楽のクレズマー、ヒップホップ等さまざまなジャンルを柔軟に取り込み疾走するアンサンブルは実に個性的。ユーモラスかつ情熱溢れる期待のグループですよ!

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ムーンライズ/月下の旅人(KRC009)

7年待った甲斐がありました…!叙情美にかけては現ポーランド最高峰と言えるプロジェクト、19年作4th!持ち味の幻想美溢れるサウンドメイクはそのままに、デジタル音響も取り入れ一段とスタイリッシュな音像に進化。淡いシンセが広がるドラマチックなアンサンブルに、時に力強く、時に繊細な男性ヴォーカルの歌声が重なり合うメロディアス・シンフォが絶品です。美メロ好きは是非!

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  • SAMURAI OF PROG / OMNIBUS: THE EARLY YEARS

    イタリア/フィンランド/アメリカ出身メンバーによる多国籍シンフォ・グループ、超豪華メンバーを迎えた初期3作品をセットにした18年リリースBOX!

    イタリア/フィンランド/アメリカのミュージシャンによって結成された多国籍シンフォニック・ロック・グループ、単体では廃盤状態となっている、11年作1st『UNDERCOVER』、13年作2nd『SECRETS OF DISGUISE』、14年作3rd『IMPERIAL HOTEL』の初期3作品をセットにした18年リリースBOX!往年のプログレ名曲の数々を各国のゲストを迎えてカバーした1st&2ndには、バンドを全面バックアップするENGLANDのkey奏者Robert Webbをはじめ、FLOWER KINGSのRoine StoltやJonas Reingold、NATHANMAHL〜CAMELのGuy LeBlanc、GLASS HAMMER〜YESのJon Davison、ハンガリー新鋭YESTERDAYSの中心メンバーBogati-Bokor-Akos、FONDERIAのkey奏者Stefano Vicarelliなどなど圧巻のメンツが参加。ENGLANDの幻の大作「IMPERIAL HOTEL」のカバーとオリジナル曲で構成された3rdには、本家であるRobert Webb、KENSOの清水義央、GLASS HAMMERのギタリストKamran Alan Shikoh、現ANGLAGARDのLinus Kaseらが名を連ねます。1stと2ndには新規リミックスと新規録音が追加されており、さらにELP「悪の教典」やLATTE EMIELE「Rimani Nella Mia Vita」など合計1時間を超える未発表曲9曲をボーナス・トラック収録。本BOXならではの追加要素も満載した注目のBOXです!

  • SAMURAI OF PROG / TOKI NO KAZE

    イタリア/フィンランド/アメリカ出身の3人を中心とする多国籍シンフォ・グループ、あのスタジオ・ジブリの作品世界をモチーフにした19年作7th!

    フィンランドのプログレ・ファンジン『COLOSSUS』の編集者であり、雑誌主催のトリビュート盤でも活躍するフィンランド在住のイタリア人Marco Bernard(B)を中心に、MIST SEASONでも活躍するフィンランド人ドラマーKimmo Porsti、プログレ・バンドRESISTORも率いるギター/ヴァイオリン/フルート/ヴォーカルの米国人Steve Unruhによる多国籍トリオ・グループ。19年作7th。本作の特徴は何と言ってもあのスタジオ・ジブリの作品世界に触発された作品であること。コロコロと愛らしく鳴るピアノや、美しい詩情を湛えたフルート、悠久を奏でるように格調高いヴァイオリンらがデリケートに紡ぎ上げる、宝石のように輝かしく温かなファンタジーが滲むアンサンブルが素晴らしい!圧倒的なスケールで聴き手に押し寄せるシンフォニック・ロックをメインとしていた従来から、作品テーマを受けてより繊細な表現に力を入れている印象を受けます。リリシズムが零れ落ちるような演奏と共にピアニスト/シンガーの富山優子氏が日本語で歌う6曲目なんて、本当にジブリ作品で流れていてもいいような完成度で驚き。他にもジブリ諸作品で印象的だったモチーフが各曲に散りばめられていて、お好きな方なら聴きながら思わずニンマリとしてしまうでしょう。最終曲ではイタリア新鋭IL TEMPIO DELLE CRESSIDREの美声女性ヴォーカルEliza Montaldoの日本語による慈しみに溢れた歌声が感動を呼びます。いつもながら豪華ゲスト陣にも注目で、LATTE E MIELE、HOSTSONATEN、KARFAGEN、GLASS HAMMER他、北欧から南米まで各国から実力派が集結。従来の壮大なシンフォニック・ロックに、息をのむような深みある「静」の表現力が加わった傑作です。

  • SAMURAI OF PROG / BEYOND THE WARDROBE

    人気多国籍シンフォ・グループ、『CONCERTO GROSSO』ばりの本格派クラシカル・シンフォを繰り広げる20年作8thアルバム、KAYAKのTon Scherpenzeel参加!

    フィンランド/イタリア/アメリカ出身のミュージシャン3人を中心とする人気シンフォ・グループの20年作8thアルバム。LATTE EMIELEのkey奏者Oliviero Lacagninaや元STERN MEISSENのサックス奏者Marek Arnold、IL TEMPIO DELLE CLEESIDREの女性ヴォーカルElisa Montaldoら過去作でもお馴染みのゲストに加え、本作ではあのKAYAKの中心メンバーTon Scherpenzeelも参加!過去作ではファンタジックで幻想的なシンフォ・サウンドを鳴らしてきましたが、本作はモーツァルトをはじめとする古典クラシックのモチーフを散りばめた、本格派クラシカル・シンフォニック・ロックを繰り広げていてビックリ。格調高く重厚なヴァイオリンの響きをバックに、陰影に富んだピアノとメロディアスに歌う芳醇なトーンのギターが絡み合い、荘厳なコーラスが湧き上がる2曲目なんて、NEW TROLLSの『CONCERTO GROSSO N.1』がお好きなら感動ものでしょう。そんなクラシカルな曲の合間に登場する、前作『TOKI NO KAZE』の続きのようなシンセやオルガンがファンタジックに溢れ出すナンバーも絶品です。丹念に歌い上げる哀愁の男性ヴォーカル、Elisa Montaldoによる儚げな美声ヴォーカル、そして柔らかな歌声が心地よい富山優子氏の日本語ヴォーカルと、多彩なヴォーカル陣も特筆。ボーナス・アルバム的位置づけとなっており、従来のような大作こそありませんが、本格的なクラシックのエッセンスを発揮した新たなSAMURAI OF PROGの一面を見せてくれる充実の必聴作!

  • SAMURAI OF PROG / LADY AND THE LION

    イタリア/フィンランド/アメリカ出身の3人を中心とする人気多国籍シンフォ・グループ、グリム童話を題材とする2部作の前篇を描く2021年作!

    フィンランド/イタリア/アメリカ出身のミュージシャン3人を中心とする人気シンフォ・グループ、2021年作。前20年作にも参加したKAYAKを率いるレジェンドTon Scherpenzeelが引き続き参加するほか、同じくKAYAKの現ヴォーカリストBart Schwertman、そしてお馴染みとなったメンバー、Rafael Pacha(g/LAST KNIGHT)、Octavio Stampalia(key/JINETES NEGROS)、Alessandro Di Benedetti(key/MAD CRAYON)らが集結。今作の題材はあのグリム童話です。前作『BEYOND THE WARDROBE』で提示した、ヴァイオリンやピアノが格調高く押し寄せる優雅なクラシカル・エッセンスを随所に効かせつつ、GENESISやENGLANDを受け継ぎファンタスティックかつクリアに突き抜けるSOP節のシンフォニック・ロックは、もう感動的な素晴らしさ。注目は2曲目、キレのあるヴァイオリンと哀愁たなびくシンセが緊張感あるプレイを応酬させるアンサンブルがまるでロシアの両雄LITTLE TRAGEDIESとLOST WORLDが共演したみたいな凄まじさで圧巻。そうかと思うとTon作曲の3曲目では、歌うように雄弁でメロディアスなギターと可憐に舞うフルートが導くENGLANDやKAYAK直系の心躍るファンタスティック・チューンが飛び出します。とにかくアグレッシヴにもリリカルにも変幻自在で、表現力の幅広さが半端ではありません。新境地だったクラシカルな前作を経て、独自のスタイルに一層磨きをかけたSOPサウンドに終始魅了される一枚!

  • SAMURAI OF PROG / WHITE SNAKE

    イタリア/フィンランド/アメリカ出身の3人を中心とする多国籍シンフォ・グループ、グリム童話を題材にした2部作の後編となる2021年作!

    フィンランド/イタリア/アメリカ出身のミュージシャン3人を中心とする人気シンフォ・グループ、前作『The Lady And The Lion』に続く2021年作。グリム童話を題材にした2部作の後篇となります。今回もHOSTSONATEN、LA MASCHERA DI CERA、MUSEO ROSENBACH、MAD CRAYON、LA COSCIENZA DI ZENOなどイタリアを中心とするグループからの実力派ゲストを迎えて制作。マウロ・パガーニ1stの「Europa Minor」をクラシカルに寄せたような鮮烈なヴァイオリンが駆け抜けるオープニングから圧巻。流麗なオルガンとピアノを伴って、気品高くも情熱的でキレのあるヴァイオリンがこれでもかと躍動するこの堂々たるクラシカル・シンフォの1曲目、NEW TROLLS『CONCERTO GROSSO』やQUELLA VECCHIA LOCANDAあたりがお好きな方は堪らないでしょう。4曲目もイタリアン・プログレ・ファンなら感動もので、ギター、オルガン、フルート、ヴァイオリンらがダイナミックに渦巻くクラシカル・ヘヴィ・シンフォと言うべきアンサンブルに乗って、LCDZのAlessio Calandriello、LMDCのヴォーカルAlessandro Corvaglio、MUSEO ROSENBACHの名ヴォーカルStefano LUPO Galifiが三つ巴で歌い合う興奮の展開へとなだれ込みます。Galifiはミドルからハイトーンへと歌い上げる時のゾクゾクするような歌い回しが70年代と少しも衰えておらず素晴らしい。これはもうイタリアン・ロック・ファン必聴と言っていい一枚でしょう。クラシカル・シンフォニック・ロックの快作!

  • SAMURAI OF PROG / SPAGHETTI EPIC 4

    人気の多国籍シンフォ・グループによる22年作、西部劇を題材にした『SPAGHETTI EPIC』シリーズの第4弾!

    フィンランド/イタリア/アメリカ出身のミュージシャン3人を中心に結成された多国籍シンフォ・グループの2022年作。本作は、リーダーであるMarco Bernardが編集担当を務めていたフィンランドのプログレ・ファンジン「COLOSSUS」と、仏MUSEAレコードの共同企画としてリリースされていた『THE SPAGHETTI EPIC』シリーズの第4弾。前3作は複数アーティストが参加したオムニバス作品でしたが、今回はSOP単独での作品となります。タイトルやジャケットからも分かるようにウェスタン映画を題材にしたコンセプト作で、従来のSOPらしいファンタスティックさと荘厳さが入り混じるスケール大きなシンフォを聴かせつつも、口笛/風/銃声/酒場での様子などを表現するSE、掛け声、荒野を馬で駆けるような勇ましいリズム隊のプレイ等が挿入された演出も楽しい一枚となっています。近作と同じくロシアのLITTLE TRAGEDIESやハンガリーのSOLARISを想起させる、アグレッシヴにうねるシンセを主役にヴァイオリンやフルートも躍動するシンフォ・サウンドをメインに格調高く熱量高く畳みかけていくサウンドはいつもながら圧巻。そんな圧倒的スケールにシンフォと西部劇テイストというミスマッチなはずの要素がちゃんと共存しているのが特筆。普段のSOP通りであるはずの泣きのギターが醸し出す哀愁やピアノの流麗なタッチが、西部劇的世界観にマッチして聴こえてくるのがとても面白いです。異色のテーマを扱った作品ですが、これまでのSOPを気に入っているなら本作も絶対楽しめます!

  • SAMURAI OF PROG / MAN IN THE IRON MASK

    人気多国籍シンフォ・グループ、『鉄仮面』を題材に描く23年作!

    プログレ・ファンにはお馴染みの存在となった、フィンランド/イタリア/アメリカ出身のミュージシャン3人を中心とする多国籍シンフォ・グループ、23年作!従来作にも参加していた元LATTE E MIELEのキーボーディストOliviero Lacagninaとのコラボレーションとして制作されており、全作曲を彼が担当。今回は17世紀フランスに実在した正体不明の囚人「鉄仮面」およびそれを題材にした文学作品に着想を得たコンセプト・アルバムとなります。前作は異色のSF的世界観を持つ作品でしたが、本作では従来のSOPスタイルを踏襲した典雅で壮麗なクラシカル・シンフォニック・ロックを展開。息をのむほどに表現力豊かなヴァイオリンがリードするクラシカルなパートはロシアのLOST WORLD BANDやLITTLE TRAGEDIESを、ギターとシンセ&オルガンが劇的に交差するスケール大きくも物悲しい哀愁を帯びたパートはハンガリーのSOLARISを彷彿。やがて両者が交わり一体となって迫りくるサウンドは、プログレ・ファンなら歓喜がこみ上げてくることでしょう。物語をシアトリカルな歌唱で表現するヴォーカル陣の好演も、聴き手を作品世界に引き込む役割を担います。プログレ名曲のカバー企画からスタートして、それらの名曲にも肩を並べるほどのクオリティを持つサウンドを作り上げた彼らを称賛せずにはいられません。上記したグループのファンのみならず、あらゆるプログレ・ファンに体験して欲しい音世界です!

  • SAMURAI OF PROG / OMNIBUS 3

    人気多国籍シンフォ・グループ、21〜22年リリースの4タイトルにボーナス・トラックを収録したボックスセット!

    人気多国籍シンフォ・グループ、21〜22年リリースの4タイトル『THE LADY AND THE LION』『THE WHITE SNAKE』『THE SPAGHETTI EPIC 4』『ANTHEM TO THE PHOENIX STAR』を収録した4枚組ボックス。NEW TROLLS『CONCERTO GROSSO N.1』やハンガリーのSOLARIS、ロシアのLOST WORLD BANDやLITTLE TRAGEDIESなども彷彿させる迫力満点のクラシカルなシンフォニック・ロック路線を繰り広げた完成度の高い作品群を一気に楽しめるお買い得ボックスセットです!

  • SAMURAI OF PROG / QUIET TOWN

    人気多国籍シンフォ・グループ、殺人事件の謎に迫る探偵の物語を描いたコンセプト・アルバム24年作!

    フィンランド/イタリア/アメリカ出身のミュージシャン3人を中心に結成された多国籍シンフォ・グループ、24年作!22年作『AUTUMN TO THE PHOENIX STAR』にて全曲の作詞作曲を手掛けた伊マルチ・プレイヤー/コンポーザーMarco Grieco(MACROMARCO)が再び全ての作詞/作曲を担当し、いつも通り各国のプログレ・バンドから多数のゲスト・ミュージシャンが参加。殺人事件の謎に迫る探偵の物語を描いたコンセプト・アルバムで、犯行シーン、各容疑者の描写、そして解決パートへと至る、推理小説を音像化したようなオリジナル・ストーリーが展開されます。CAMEL/GENESISを土台にしたファンタジックで輝かしいアンサンブルにヴァイオリンやフルートがクラシカルな格調高さを添える、2010年代の作風に回帰したようなスケール大きくも温かみあるシンフォニック・ロックが絶品。登場人物によるセリフの掛け合いで進行するロック・オペラ的要素も素晴らしく、演奏陣も終幕に向けて物語を劇的に盛り上げていきます。CAMELファン、GENESISファン、そしてシアトリカル・ロックやロック・オペラがお好きであればきっと気に入る一枚です!

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  • LOST WORLD BAND(LOST WORLD) / SOUND SOURCE

    ロシアのシンフォ・グループ、傑作2ndに続く09年作3rd、文句無しの傑作、鮮烈!

    90年代初めから活動するロシアのシンフォ・グループ。高い評価を得た06年作2ndに続く09年作。ヌケが良く疾走感溢れるリズム・ギターとアグレッシヴなリズム隊が築くスケールの大きなキャンバスの上を、ヴァイオリンとギターが奔放に美しいメロディを描き、そこに流麗なピアノが鮮やかな色を付ける。聴いていて思わず笑みがこぼれる躍動感いっぱいのアンサンブル。まさに「鮮烈」の一言。ただ、ゴリ押しで畳みかけることは決してなく、どんなにアグレッシヴなパートでも、静謐とも言えるような格調高さを常に感じさせるのが特筆もの。前作同様に「静」と「動」の対比鮮やかで、「静」のパートでは、フルートが柔らかに舞い、優美なメロディを描く。ファンタスティックなシンフォを軸に、「太陽と戦慄」期クリムゾンのような硬質なヘヴィネスや、ディシプリン期クリムゾンのような浮遊感とサウンドのエッジをうまく織り込み、なおかつ全体的には優美さでまとめ上げるセンスは超一級。サウンド・プロダクションも抜群で、モダンなビビッドさとビンテージな温かみとのバランスが絶妙。これは傑作です!

  • LOST WORLD BAND(LOST WORLD) / SOLAR POWER

    現代ロシアを代表する3人組プログレ・バンド、前作を上回る密度と緊張感がみなぎる13年作4th!

    現代ロシアを代表する3人組プログレ・バンドによる13年作4th。シャープで安定感のあるドラム、テクニカルに躍動するベースを土台に、キーボードがリズム隊とは異なる変拍子でミニマルかつエスニック調のフレーズをかぶせ、緊張感を生み出す。そこにどこまでも伸びやかに、そして鮮烈に奏でられるヴァイオリン!芯のある太いトーンのギターやフルートもからみ、「静」と「動」を対比させながら流れるように畳みかけます。目の覚めるような完璧なオープニング・ナンバー。ただただ心が躍ります。2曲目以降も、切れのあるヴァイオリンが疾走するクラシカル・シンフォから、ヘヴィーにうねるギターが炸裂する70年代中期クリムゾン的ヘヴィー・プログレ、フルートをフィーチャーした民族調テクニカル・アンサンブルまで、1曲の中でめくるめく展開しながら、ハイテンションで駆け抜けます。終始テクニカルで展開が多いながらも、決して大味になることなく、精緻で格調高く気品に満ちているのがこのバンドの凄いところ。その点で、ジェントル・ジャイアントをも凌駕していると言っても決して過言ではありません。傑作3rdをさらに上回る、素晴らしすぎる傑作!

  • LOST WORLD BAND(LOST WORLD) / OF THINGS AND BEINGS

    現代ロシアを代表する3人組プログレ・バンド、2016年作5th、圧倒的にまばゆくテンションみなぎるサウンドで駆け抜ける一大傑作

    現代ロシアを代表するのみならず、ヴァイオリンをフィーチャーした新鋭プログレ・バンドとして屈指と言えるクオリティを持つトリオ、2016年作5thアルバム。オープニングから、舞踏音楽も取り込んだ躍動感いっぱいのリズム・セクションをバックに、ヴァイオリンが鮮やかなトーンでまるで天空を駆け抜けるかのように鳴り、エレキ・ギターが追随しながら疾走感を加える。イマジネーションいっぱいにめくるめく鳴り響く管楽器も凄いし、アコギとフルートによる静謐なパートの奥ゆかしさも特筆。ロシアが生んだクラシック音楽の巨匠ストラヴィンスキーが蘇り、交響楽団とテクニカルなプログレ・バンドを従えた、といった感じのまばゆすぎるアンサンブルにただただ心躍ります。何という完成度。2016年のプログレ作品の中で間違いなくトップ3に君臨することでしょう。ずばり傑作です。

  • LOST WORLD BAND(LOST WORLD) / SPHERES ALIGNED

    現ロシアを代表するプログレ・バンド、ベースとキーボードが加入し、よりダイナミックで密度の高いサウンドを聴かせる19年作6th、傑作!

    ヴァイオリン/ギターetc.のAndy Didorenkoを中心に結成、現ロシアを代表するプログレ・グループにして、全世界的に見て最もスリリングなヴァイオリン・プログレを聴かせる実力派グループ、3年ぶりとなる19年作6th。Vln&G/fl/dr/perの4人編成だった前作発表後に、パーカス奏者が脱退しベーシストと女性キーボーディストが加入。バンドとして安定した5人編成で制作されたのが本作です。1曲目からアクセル全開!舞踏音楽を思わせる気品に満ちたフレーズを切れ味鋭くスリリングに紡ぐ圧巻のヴァイオリンを中心に、パーカッシヴな打音も織り込んだダイナミックなリズム隊、テンション高くアンサンブルに絡みつつもあくまでしなやかな音色のフルートがスピーディに駆け抜ける緻密にして猛烈にテクニカルなアンサンブルには、プログレ・ファンなら血沸き肉躍ること必至。キーボードが大活躍する2曲目は新境地で、テーマを豪快に奏でるシンセとオルガンがカッコいい骨太なテクニカル・シンフォ。Andyはキーボードに負けじとヴァイオリンをギターに切り替えて音数多くキレのあるプレイで応じており、火花を散らすような応酬が見事です。さらに、クラシック畑のメンバーらしい静謐な空間の中でヴァイオリンやピアノが優雅に奏でられるクラシカル・チューンも流石で、疾走感あるプログレ曲との間にあまりに鮮やか対比を生み出しており素晴らしいです。トリオ編成だった頃に比べて、アンサンブルに確かな厚みと密度が生まれ、サウンドにズシリとした重みが加わった印象を受けます。3年待った甲斐のある貫禄の傑作!

  • LOST WORLD BAND(LOST WORLD) / LOST WORLD 1992

    現ロシアを代表するプログレ・グループ、1stアルバム以前の92年に残していたテープ音源を元に完全新録した21年作!

    今やロシアを代表するプログレ・グループとして人気を確立した彼らが、1stアルバム以前の92年に残していたテープ音源を元に完全新録した21年作!ヴァイオリンやフルートが格調高く舞い踊るクラシカルなナンバーの素晴らしさは近年の作風に通じますが、武骨なリズムが導くヴォーカル・ナンバーでは、70年代のブリティッシュ・ロックのようなソリッドかつ哀愁溢れるアンサンブルを聴かせていて驚き。そこに「Epitaph」のダークな叙情から「Discipline」のクセのあるリズムセンスまでを散りばめたクリムゾン譲りのエッセンスが効いていて、思わずニンマリしてしまいます。叙情的な曲での心ここにあらずといった趣の冷たく浮遊感あるメロディもいかにもロシア的で印象的。ブリティッシュ・ロック影響下の高品質なロシアン・ロック作品として素晴らしい出来栄えであると共に、怒涛のテクニカル・シンフォを聴かせてきた彼らの原点に触れることができる点でも興味深い一枚です。

  • LOST WORLD BAND(LOST WORLD) / A MOMENT OF PEACE

    現プログレ・シーン屈指のテクニカル・シンフォ・バンド、バンド史上一番の緊張感とヘヴィネスで畳みかける24年作!

    ロシア出身、ヴァイオリン/ギターetc.のAndrey Didorenkoを中心に90年代初頭に結成され、現在はアメリカを拠点に活動するテクニカル・シンフォ・バンド、24年作!今作ではAndriiがギター/ベース/ヴァイオリン/パーカッション/キーボードを兼任するソロ・プロジェクト的形態となり、フルート奏者/ヴォーカリスト/ドラマーらをゲスト・ミュージシャンに迎えての制作となっています。最長でも3分台というコンパクトな全16の楽曲群で構成される本作ですが、注目すべきはその恐ろしいまでの攻撃性。テクニカルでエッジの効いた音ではありつつも、あくまでクラシカルな気品高さが先立っていた従来の彼らを払拭するかのように、リズム・セクションとギターを中心にこれでもかとヘヴィかつタイトに攻め立てるサウンドに驚かされること必至。デビュー時より内包していたKING CRIMSONの影響が、むき出しの狂暴性となって襲い掛かってきます。バンドを特徴づけてきたヴァイオリンも狂気を露わにしながらスリリングに弾きまくっていて圧巻。荒れ狂うようなヘヴィ・プログレ・チューンが数曲続くと、かつての彼らを思わせる優美なクラシカル・シンフォニック・ロックが悠然と立ち上がって来る構成も見事で、その振れ幅が素晴らしい対比を生み出しています。クラシカル・サイドではゲストの女性ヴォーカルによる麗しくも憂いを帯びた歌声が絶品。KING CRIMSONファン、特に『太陽と戦慄』が好きな方はきっとニンマリとしてしまうでしょう!

    下記ページで全曲試聴可能です!
    https://lostworldband.bandcamp.com/album/a-moment-of-peace

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  • MOONRISE / LIGHTS OF A DISTANT BAY

    ポーランド、ファンタスティックなパートとヘヴィなパートとの振幅激しいダイナミックなシンフォ作、07年作

    ポーランドの叙情派シンフォ・グループ。07年作。荘厳なキーボード、鍵盤の上を軽やかに舞うクラシカルなピアノ、ロング・トーンのエモーショナルなギター、伸びのある歌声のふくよかなヴォーカルが印象的。アコースティックかつ瑞々しいタッチのファンタスティックなアンサンブルを基本に、シャープで硬質なドラムやメタリックなギター・リフなどの現代的なヘヴィネスを加えた、「静」と「動」の振幅激しいドラマティックなシンフォニック・ロック。

  • MOONRISE / SOUL’S INNER PENDULUM

    ポーランド、メロトロンも活躍する極上メロディアス・シンフォ、09年作

    ポーランドのシンフォニック・ロックバンド、09年作。霧がかったような幻想的な情景を描き出すシンセに煌びやかな音色のアコギや美しく繊細に響くピアノ、そして心揺さぶるエモーショナルな泣きのギターなど聴きどころ満載の豊饒なアンサンブルに、ナチュラルな声質が魅力の男性ヴォーカルがドラマティックな美旋律を切々と歌いあげる、極上のメロディアス・シンフォ。メロトロンを効果的に用いた幽玄なアンサンブルも随所で聴かれ、ただでさえファンタスティックな叙情美をさらに引き立てます。シンフォニックなシンセが鳴り響く中をジャジーかつ滑らかなタッチのサックスがソロをとる展開も大変に印象的。現代のメロディアス・シンフォとして極めて高い完成度を誇る傑作です。

  • MOONRISE / STOPOVER-LIFE

    あまりにロマンティックな音世界に耳を奪われるポーランド産メロディアス・シンフォの傑作、12年作

    ポーランドのマルチ奏者Kamil Konieczniakによるメロディアス・シンフォ・プロジェクト・バンド、12年作。前作、前々作ではどこまでも雄大に広がるファンタジックなシンフォニック・ロックを聴かせてくれましたが、本作、ただひたすらにロマンティックに吹き鳴らされるサックスに導かれ、煌めくギターと憂いを秘めたヴォーカルが歌い始める導入部で、もうすでに心奪われること必至。幻想性溢れる静謐な場面から、力強くも夢見るようにロマンティックなシンセソロが飛び出す展開などは、お約束的ながらもやはりグッと来ずにはいられない美しさ。東欧らしいメランコリーよりは北欧プログレなどを思わせるファンタジックで透徹な印象をあたえるサウンドメイクも他のポーランド勢とは一線を画する部分です。このひたすらエモーショナルで優美に広がる世界観に、いつまでも浸っていたいと思わせるような傑作に仕上がっています。これは素晴らしい!

  • MOONRISE / TRAVEL WITHIN

    マルチ奏者Kamil Konieczniakによるポーランドのシンフォ・プロジェクト、実に7年ぶりに届けられた19年作4th!

    全ての演奏を務めるマルチ奏者Kamil Konieczniakによるポーランドのシンフォ・プロジェクト、実に7年ぶりに届けられた19年作4th。08年1st、09年2ndでヴォーカルを務めた元MILLENIUMのLukasz Gall、彼の後任として前12年作で歌ったMarcin Jajkiewicz、そして本作では三代目ヴォーカリストとなるMarcin Staszekをフィーチャー。持ち味だったひたすら泣きのフレーズを紡ぐギターと幻想のキーボードが織りなす叙情派シンフォ・スタイルはそのままに、プログラミング音響もセンス良く織り交ぜ格段に洗練されたメロディアス・シンフォへと進歩を遂げていて素晴らしいです。奥行ある深遠なシンセ、霧のように淡く広がる(疑似?)メロトロンらが作り出す幻想美が滲むサウンドメイクに、力強さとナイーヴさを備えたスタイリッシュなハイトーンVoが映えます。相変わらずひたすら美旋律だけを紡ぎ出すギターもさすがです。また6曲目ではMILLENIUMのサックス奏者、7曲目では初代ヴォーカルのGallが参加していてただでさえドラマチックなサウンドを一層盛り上げます。7年ぶりながら現ポーランド随一の幻想的な音作りは健在の一枚です。

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