2019年6月7日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,新譜CDナビ
こんにちは。韓国BIG PINKレーベルより、新譜が届きましたのでご紹介いたします!
※レビューは現在執筆中でございます。
PARLOUR BANDの後身グループ、75年2nd。
オルガンたなびくデトロイトのサイケデリック/フォーク・ロック・グループ、72年唯一作
コンガやボンゴのポコポコしたリズム、フルートやサックスのユラユラした響き…頭のネジが1本ずつ緩んでいくような、まどろみ英国アシッド・フォーク。
西海岸サイケとR&B~ソウルの洗練との豊かな出会い。レイト60s米西海岸が生んだ名作!
サバスを凌駕するヘヴィネスとガレージ・サイケ由来の初期衝動。なんという音圧・・・。ずばり元祖ヘヴィ・メタル!
イギリスはジャージー島で結成され陰影溢れるブリティッシュ・ロック名盤の72年唯一作を残したPARLOUR BAND。彼らがドラマー変更に伴いバンド名を”A BAND CALLED O”と改め制作した74年作。英国叙情が匂い立つようなリリカルな作風だったPARLOUR BANDから一転、ファンク・テイストを大胆に取り入れたグルーヴィ―かつゴキゲンなロック・チューンが並びます。前任者よりソリッドで勢いのあるドラミングを土台に、ワウを効果的に用いたエッジの立ったカッティングが印象的なギターと、その合間を縫うようにエレピ&クラヴィネットでクールに音を刻むキーボード、そしてS.マリオット彷彿のR&Bなコクを含んだヴォーカルらがタイトにアンサンブルを組上げており、職人的ともいえる隙のない演奏は見事です。マリオットっぽいヴォーカルが映えるHUMBLE PIEカバー「RED LIGHT MAMA RED HOT!」を皮切りにファンキーなアレンジが中心ですが、華やかなコーラスワークが彩るCAPABILITY BROWNの後進KRAZY KATやROCOCOあたりに通じるモダン・ポップ、終盤に現れる前身PARLOUR BAND直系の憂いを帯びたブリティッシュ・ロックなども大いに聴き所となっています。R&B/ファンク・テイストあるロック・サウンドがお好みの方はもちろん、上記モダン・ポップ・ファンにもオススメしたい、高品質なブリティッシュ・ロックの逸品!
イギリス領ジャージー島にて結成され陰影溢れるブリティッシュ・ロック名盤の72年唯一作を残したPARLOUR BANDが、ドラマー変更に伴いバンド名を”A Band Called O”と変更。74年デビュー作に続く75年の2ndアルバム。基本的には前作と路線を同じくするファンク・テイスト濃厚なサウンドを楽しませてくれます。緩急に富んだプレイをタイトに決めるリズム隊を土台に、キレのあるカッティングが持ち味のギター、洒脱なエレピ、芳醇に湧き上がるオルガン、S.マリオットを低音寄りに聴き易くしたようなヴォーカルらが、一糸乱れぬアンサンブルで駆け抜けるスタイルは揺るぎなし。また前作でも発揮されていたモダン・ポップ〜AOR的な洗練されたセンスも随所で顔を出していて、SMOKIEあたりの渋いところを意識したような哀愁モダン・ポップ、SAD CAFE風のスリリングな演奏が聴きもののプログレ風AORナンバー、さらに終盤にはGREASE BANDばりの旨味たっぷりなブリティッシュ・スワンプも飛び出して、その多彩さには舌を巻くこと必至。前作が気に入ったなら、本作もまず間違いなし!
英国北部のウェスト・ヨークシャー州リーズ出身、男性デュオを中心としたグループ。今作の特徴は、様々な民族楽器を駆使した風変わりで幻想的なアンサンブルです。12弦ギターがかき鳴らされ、コンガやボンゴのポコポコとしたリズムにのって朴訥としたボーカルが響き、その上をフルートやリコーダー、テナーサックス、チャンターなど多様な管楽器が浮遊感ある音色で縦横無尽に行き来します。聴いていると頭のネジが緩んでしまうような、不思議な音楽体験が得られます。トラッド色はあまりなく、少し陰りのあるストレンジなメロディーが次から次へと押し寄せて来る様子は、FORESTやDR. STRANGELY STRANGEにも近い、まどろみヒッピー・フォークと言える作品です。
多彩な管楽器をフィーチャーし、幻想的な音世界を描写したグループの2作目。71年作。最もプログレッシヴ・ロックに接近した英国フォーク/ロック奇跡の1枚。
アシッド臭いっぱいの英フォーク・グループ。69年作1stと71年作2ndをカップリングした2枚組。フルート、リコーダーなどの管楽器が夢見心地な雰囲気を添える現実逃避型フォーク。ISBほどアシッド臭はなく、ドリーミーなメロディが心地よい作品。タブラのゆったりとしたリズムが日頃の嫌なことを忘れさせてくれます。
カリフォルニアのポップ・グループ、69年の2nd。デビュー作のガレージ感&サイケ感が渦巻く米西海岸サイケ・ポップと比べて、荒々しさはなくなり、だいぶ洗練された印象。スティーヴ・マリオットをソフトにしたようなヴォーカル、バブルガムなゴージャスさの中にR&Bの陰影が滲むホーン・セクション、ベースがブイブイと動き回るグルーヴ感いっぱいのリズム隊。西海岸サイケとR&B〜ソウルの洗練との豊かな出会い。これは素晴らしい作品です。オススメ!
アメリカを代表するヘヴィ・ブルース・ロック・バンド。70年作の1st「KINGDOM COME」と71年作の2nd「SIR LORD BALTIMORE」との2in1CD。重厚なリズム、鋭角なファズ・ギター、野太くシャウトするエキセントリックなヴォーカル。70年代初期とは思えないヘヴィ過ぎるサウンドは圧巻の一言。
ニューヨークはブルックリン出身の轟音ハード・ロック・バンド。71年作の2nd。デビュー作はトリオ編成でしたが、ギタリストが加わり、ツイン・リード編成の4人組で録音されています。荒々しくかっ飛ばす轟音ハード・ロックのデビュー作から一転、アコギによる幽幻なパートやハードさの中に叙情性を感じさせるスローなパートを織り交ぜるなど、ドラマ性を増した重厚なハード・ロックが印象的。凄まじいテンションで鋭角に切れ込むリード・ギターやツェッペリンにも負けないような轟音リズム隊など「元祖ヘヴィ・メタル」と言えるヘヴィネスも健在で、デビュー作に負けず劣らずのハード・ロック・クラシックと言えるでしょう。名作です。
オリジナルと異なるデザインの再発ジャケット(黄色い文字が円形に配置されたオリジナル・ジャケットの【BIGPINK619】と同一タイトル。収録内容は同じなのでご注意ください。)
盤質:無傷/小傷
状態:良好
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