2019年5月20日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,新譜CDナビ
こんにちは。韓国BIG PINKレーベルより、新譜が届きましたのでご紹介いたします!
ソリッドかつ様々なジャンルが交差したブラス・ロック・アンサンブルに、ジャニス並に強烈な女性ヴォーカルGenyaの魂のシャウト。さらにハイテンション&プログレッシヴに進化した70年2nd!
リリカルな英ロック名盤を残したパーラー・バンドの後身グループと言えば?ファンク・テイストを大胆に導入した、グルーヴィ―かつゴキゲンなロック・チューンが満載の好盤74年作!
ジョージ・ハリスンのダーク・ホース・レーベル第1弾アーティストとして知られる英ポップ・デュオ、80年ラスト作
キーフのジャケのイメージ通りに淡くむせぶハモンドやサックス。この「気だるさ」こそ英ロックの魅力ですね。
STRAWBSで活動のギタリスト、79年ソロデビュー作。
イギリスはジャージー島で結成され陰影溢れるブリティッシュ・ロック名盤の72年唯一作を残したPARLOUR BAND。彼らがドラマー変更に伴いバンド名を”A BAND CALLED O”と改め制作した74年作。英国叙情が匂い立つようなリリカルな作風だったPARLOUR BANDから一転、ファンク・テイストを大胆に取り入れたグルーヴィ―かつゴキゲンなロック・チューンが並びます。前任者よりソリッドで勢いのあるドラミングを土台に、ワウを効果的に用いたエッジの立ったカッティングが印象的なギターと、その合間を縫うようにエレピ&クラヴィネットでクールに音を刻むキーボード、そしてS.マリオット彷彿のR&Bなコクを含んだヴォーカルらがタイトにアンサンブルを組上げており、職人的ともいえる隙のない演奏は見事です。マリオットっぽいヴォーカルが映えるHUMBLE PIEカバー「RED LIGHT MAMA RED HOT!」を皮切りにファンキーなアレンジが中心ですが、華やかなコーラスワークが彩るCAPABILITY BROWNの後進KRAZY KATやROCOCOあたりに通じるモダン・ポップ、終盤に現れる前身PARLOUR BAND直系の憂いを帯びたブリティッシュ・ロックなども大いに聴き所となっています。R&B/ファンク・テイストあるロック・サウンドがお好みの方はもちろん、上記モダン・ポップ・ファンにもオススメしたい、高品質なブリティッシュ・ロックの逸品!
イギリス領ジャージー島にて結成され陰影溢れるブリティッシュ・ロック名盤の72年唯一作を残したPARLOUR BANDが、ドラマー変更に伴いバンド名を”A Band Called O”と変更。74年デビュー作に続く75年の2ndアルバム。基本的には前作と路線を同じくするファンク・テイスト濃厚なサウンドを楽しませてくれます。緩急に富んだプレイをタイトに決めるリズム隊を土台に、キレのあるカッティングが持ち味のギター、洒脱なエレピ、芳醇に湧き上がるオルガン、S.マリオットを低音寄りに聴き易くしたようなヴォーカルらが、一糸乱れぬアンサンブルで駆け抜けるスタイルは揺るぎなし。また前作でも発揮されていたモダン・ポップ〜AOR的な洗練されたセンスも随所で顔を出していて、SMOKIEあたりの渋いところを意識したような哀愁モダン・ポップ、SAD CAFE風のスリリングな演奏が聴きもののプログレ風AORナンバー、さらに終盤にはGREASE BANDばりの旨味たっぷりなブリティッシュ・スワンプも飛び出して、その多彩さには舌を巻くこと必至。前作が気に入ったなら、本作もまず間違いなし!
ジョージ・ハリスンが設立したダーク・ホースの第一弾契約アーティスト。74年のデビュー作に続き、ダーク・ホースからリリースされた75年作2nd。録音はLAで、Chris Spedding、Billy Prestonの他、Jim Keltner、名ギタリストWaddy Wachtel、RECKING CREWで活躍したドラマーEarl PalmerなどLAの名手達が参加しています。しなやかでいてシャープに引き締まったアンサンブル、そんなヌケのいいサウンドの中、しっとりと柔らかに浮かびあがる2人の甘い歌声とハーモニーが印象的。ジョージが目をつけただけあって、フックに富んだ楽曲も特筆もので、BADFINGERのファンはグッとくるでしょう。なお、収録曲「Lonely Man」は、日本語バージョンが作られ(なんと中村雅俊の作詞!)、日本でヒットした曲の英語バージョン。この曲のみジョージ・ハリスンが参加してギターを弾いています。ビートルズやジョージのファンはもちろん、HUDSON-FORDあたりの英ニッチ・ポップのファンも必聴!
ジョージ・ハリスンが設立したダーク・ホースの第一弾としてデビューした英ポップ・デュオ、80年ラスト作。少し気だるいAOR風アンサンブルにメル・コリンズのサックスが響く冒頭「Innocent」や、繊細なギターワークの中をジェントルなボーカルが哀愁を帯びて響く「Plane Leaving Tokyo」など、これまでよりもぐっと都会的なサウンドで大人びています。しかし今作でも、ジョージ・ハリスンを驚かせたという彼らのフックに富んだメロディはそこかしこで聴くことが出来、ビートルズやバッド・フィンガーから続く英国的なポップ・センスを強く感じさせます。
サイケ・バンドFIREやMUNGO JERRYの後身KING EARL BOOGIE BANDを経て73年STRAWBSに参加し、プログレ色の強まった中〜後期STRAWBSを支えたギタリスト兼シンガーDave Lambertによる79年ソロ・デビュー作。内容は時代を反映したハード・ポップなAORという色合いですが、時折織り交ぜられる繊細なアコギの音色、それから全面に渡って溢れ出る哀愁のメロディはいかにも英国。ちょっぴり男臭いLambertのヴォーカルも実に味わい深く、英国AORはもちろんメロディアスなブリティッシュ・ハードやハード・ポップ・ファンにもオススメの逸品です。THE WHOのJohn Entwistle、WINGSに参加したドラマーDenny Seiwellなど実力派ミュージシャンが多数参加。
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