2019年5月13日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
5月11日、ペギー・リプトンが亡くなりました。
『ツイン・ピークス』などの女優として有名な彼女ですが、シンガーとしても活躍していた時期があり、68年にアルバムを残しています。
女性ボーカルものとして非常に魅力的な作品ですので、追悼の意をこめて、ご紹介してまいります。
1946年8月30日、ニューヨーク生まれ。
上位中産階級の裕福なユダヤ人家庭に育ちました。
両親に勧められ、15歳の時からモデルとして活動していたペギー。
64年にロサンゼルスに引っ越してからは、ユニバーサルピクチャーズと契約を結び、19歳でテレビデビュー。『奥様は魔女』などに出演していました。
(『奥様は魔女』でペギーは秘書役でした。画像が見つからず残念…)
68年~73年にアメリカで放送されていたテレビドラマ、『モッズ特捜隊』の出演で人気を博し、ゴールデングローブ賞ドラマ部門で最優秀女優賞を獲得しました。
74年にクインシー・ジョーンズと結婚し、一時活動を休止するも88年に復帰。
テレビドラマ『ツイン・ピークス』に出演し、さらに人気を得ていきました。
さて、女優として広く知られる彼女ですが、1968年に女性ボーカルものとして非常に魅力的なアルバムを残しています。
プロデューサーはLOU ADLER、HAL BLAINE率いるレッキング・クルーの面々にCAROLE KING率いるCITYの3人、ストリングスはMARTY PAICH。
当時の西海岸ポップスの最高の布陣がバックアップしています。
キャロル・キングやローラ・ニーロの楽曲のカバー、そしてペギー作詞作曲の楽曲もあり、その上品なサウンドと柔らかなボーカルは聴く人を幸せな気分にさせてくれます。
ジェリー・ゴフィンとキャロル・キング作の「ナチュラル・ウーマン」。
ローラ・ニーロ作の「Hands Off The Man (Flim Flam Man)」。
ローラ・ニーロだともっとヒリヒリするような寂寥感があるのですが、ペギーの歌声は陽だまりを感じさせるような柔らかさがあります。
そしてこのアルバム、ジャケットもとても綺麗ですよね。部屋に飾って置きたくなります。
ペギー、素敵なアルバムをありがとうございます。どうぞ安らかにお眠りください。
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10/18はローラ・ニーロの誕生日。今日はローラの楽曲を聴きつつ、彼女に近い魅力を持った女性シンガーをピックアップしてまいります。
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