2018年6月8日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
MARGO GURYAN『TAKE A PICTURE』は、まずジャケットで知ったという方も多いのではないでしょうか。
雨にぬれた窓から外を見上げる、子供のようなマーゴの姿が本当に素敵ですよね。
いざ再生してみると、ストリングスを配した洗練されたバンドサウンドにウィスパーボイスが乗っかって、至福のポップ・サウンド。
ジャズやクラシックを専門的に学んだ彼女ならではの、起伏に富んだ楽曲が展開していきます。本当にいい曲ばかりです。
さて、今日はそんな『TAKE A PICTURE』に通じる、柔らかで可愛げで、洗練されたソフト・ロック作品をカケレコ棚から探してみました。
まずは一曲。
♪MARGO GURYAN / DON’T GO AWAY(1968)
アルバムはジョン・サイモンがプロデュースしているのですが、この曲など、とても洒落ていますよね!
ニューメキシコ州出身の3人グループ、69年作。
マーゴ・ガーヤンのようなウィスパーボイスが、聴き進めるうちに湿り気を帯びた哀愁ソフト・ロックに!アメリカン・ポップスに憧れつつも、にじみ出るウェットな感性がたまらない一品。
カナダを代表するスタジオ・ミュージシャンが集まり、混声コーラス・グループをフィーチャーして作られた68年の作品。
バックコーラスのトゥルル~♪がとても心地よいです。
ロブ・ロイヤーがBREAD結成前に在籍してた男女混成4人組、67年作。
そよ風のような柔らかいコーラスが素晴らしいです!ストリングスを程よく使ったクラシカルなアレンジも心憎いです。
69年、テネシー州はナッシュビルの女子高生が組んだ69年ソフトロックのカルト盤。サイケデリックな楽曲に大人びたボーカル、「トゥルル」コーラス。たまりません!
バスケ部の5人で結成したそうで、当初バンド名は「The Pivotes(ザ・ピボッツ)」。バスケットボールを持ちながら片足を軸足にしてステップを踏む、あの動きですね。こういうエピソード、ぐっときます。学業優先の為、たった一年で解散したとの事。
米女性シンガーによる71年唯一作。米ホーム・コメディ「ゆかいなブレディー家」の音楽で知られるジャッキー・ミルズプロデュースで、ストリングスやホーンを柔らかにまぶしたソフト・ロック・サウンドです。
ウィスパーまじりの透明感ある歌声が非常に可愛らしいです。
女優として主に知られる米フィメールシンガー、ハル・ブレインやジム・ゴードンら参加の68年唯一作。
この曲の作者、ローラ・ニーロの歌声をソフトに軽くしたような、ペギーのボーカルが味わい深いです。
スコットランド出身のシェラ・マクドナルドは、素晴らしいフォーク作品を残していますが、こちらの曲はドラムやギターが割としっかりアレンジされて入っていて、ソフト・ロック的。
途中に入る蜃気楼のようなモワモワとしたオルガンが左耳から右耳へ抜けていく瞬間にうっとりしてしまいます。
70年作。
♪SHELAGH MCDONALD / LOOK OVER THE HILL AND FAR AWAY
米女性シンガーによる71年唯一作。とにかく、ウィスパーまじりの透明感ある歌声にうっとりしっぱなし!管弦楽器がしっとりと包み込むソフトなナンバーをはじめ、ビートの効いたソウル・フレイヴァーたっぷりのポップ・サイケも最高!男性版キャロル・キングとも言われるバリー・マンやサンシャイン・ポップの名グループLOVE GENERATIONのトム・バーラーなど豪華作曲陣がつむぐメロディも絶品。サンシャイン・ソフト・サイケ/ポップ珠玉も名作です!
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