2019年1月30日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
昨年末、全国を席巻したキング・クリムゾン。
その現クリムゾンのメンバー中、フリップと最も長い付き合いなのがベースのトニー・レヴィンですよね。
クリムゾンの一員として活動する傍ら、自身をリーダーとするスティック・メンやソロ、その他プロジェクト、そして膨大な数のセッション・ワークをこなしています。
1曲参加のようなものも含めると、演奏を残した作品の総数は約800(!)にも及ぶという情報もあります。凄い…。
それだけに、現在のカケレコ在庫にも彼が参加する作品が結構ありましたよ!
こんなアーティストの作品にも!?というものもあるかも知れませんので、どうぞお楽しみに!
ウッドストックに出演しながらも、記録映像からはカットされてしまった悲運の名SSW。そんな彼の71年ラスト・アルバムにレヴィンさんが参加しています。キャリアのスタートが60年代末なので、かなり初期の参加作ですね。内容の方は、ビリー・ジョエルのトーンを低めにしたような甘やかで少し憂いのあるボーカルが印象深い、叙情味あるフォーク・ロック。
60年代にはボブ・ディランとも並び称された名SSWで、ウッドストックにも出演、ジョン・レノンと同じ時期にひっそり没した孤高のSSWが彼。70年作「BIRD ON A WIRE」に若きトニー・レヴィンが参加。
ゴリゴリの骨太ベースにスティール・ギターとドブロの響き、そしてフレッド・ニールに影響を受けたブルージーな歌声。テキサスの外れのいなせなカントリー・ロック。トニー・レヴィンのほか、エリック・ワイズバーグ、ジェリー・フリードマン、スティーヴ・ガッドといった腕利きたちがこぞって参加!
ソロ時代のポール・マッカートニーの影響色濃い、どこまでもポップでキャッチーなメロディに思わずニンマリ。曲によってはポールの未発表ナンバーと言われても納得してしまうほど。トニー・レヴィン、リック・マロッタ、リチャード・ティー、デヴィッド・サンボーンなどによるアンサンブルも鉄壁!
「Solsbury Hill」「Humdrum」「Here Comes The Flood」など、キャリアを代表する重要ナンバーを含む1st!レヴィンは味のある職人的ベースプレイに加え、「Excuse Me」ではチューバ演奏も披露しています。
ご存知日本を代表するフュージョン・ギタリストがNYでレコーディングした80年作。NYの一流セッションマンとして、トニー・レヴィンの名が出ないわけがありませんね。他にもマーカス・ミラーやマイケル・ブレッカーが参加。
彼女や名カンタゥトーレのクラウディオ・バリオーニをはじめイタリアのミュージシャンの作品にもいくつか参加しています。レヴィンだけじゃなく、フィル・マンザネラ、ジェリー・マロッタなどもサポートする86年作!
スクワイアさんはいないけど、凄腕のトニー・レヴィンさんがいるし、それ以外は黄金期イエスそのものだし、全盛期じゃないと言って聴かないのはもったいない充実作!
ライヴでは6万人もの観客を動員するインドネシアのロック・バンドGIGIを率いるギタリスト。トニー・レヴィン、ゲイリー・ハズバンド、ジャック・デジョネットなど大物を迎え、オリエンタル・テイストたっぷりのジャズ・ロックを繰り広げる17年作!
スペイン出身ドラマーをリーダーとするカルテットの18年作。スティックメンでもお馴染みのトニー・レヴィン&マーカス・ロイターが参加していて、インプロゼーションを含んだ知性的なアヴァン・ジャズ・ロックはさすがの出来栄えです。
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4月10日、六本木のビルボードライブ東京にて行われたスティック・メンのライヴへと行ってまいりました。白熱したステージの模様を他国でのライヴ動画などを交えてお伝えしてまいります!
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