2018年12月23日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
こんにちは。いよいよ年末ですが、皆様大掃除はされていらっしゃいますか?
慌ただしいこの時期、なかなか掃除が出来ていない方も多いのではないでしょうか。
という事で、今週カケレコでは「掃除の時に聴きたいロック」というテーマで、facebookに投稿してまいりました。
掃除がはかどる音楽を様々にセレクトいたしましたので、ぜひご覧ください。
まず最初にご紹介するのは、後にYESの『リレイヤー』に参加するkey奏者パトリック・モラーツが在籍したバンド、REFUGEEです。
EL&P結成のためキース・エマーソンがTHE NICEを抜けた後、残されたメンバーがモラーツを引き入れて結成したこのキーボード・トリオ。
スタジオ・アルバムは74年作の一枚のみですが、プログレ界屈指のテクニシャンと言えるモラーツの華麗なるキーボードさばきを堪能するにはうってつけの名盤となっています。
特にこのオープニング・ナンバー「Papillion」!
目が回りそうなほどスピーディーに、なおかつ精密でタイトに繰り出されるキーボードのクラシカルなフレーズ、そしてそれを支えるハイテンションなドラム&ベース!
聴いていると思わず体をテキパキと動かしたくなってしまう、お掃除時にぴったりの一曲です♪(増田)
今日取り上げるのは、カーヴド・エアの70年1st『エア・コンディショニング』です。
何故かというと、
AIR(空気)+CONDITIONING(整える)=空気清浄≒掃除
と、いうことです。
なかでも冒頭「It Happened Today」を掃除の間エンドレス・リピートしたいですね。
焦燥感を掻き立てるギター・リフにパーカッションのようなピアノ、そして艶やかなソーニャ・クリスティーナのヴォーカルが映え、ついキビキビと掃除機でもかけたくなるような、エネルギッシュなサウンドとなっています。
その後のヴァイオリンの優雅なパートでは、片付いた部屋で一休み・・・といったところでしょうか。
全曲オリジナルで占められ、バンドの初期衝動が詰まった今作。年末の大掃除への重い腰を上げるのにぴったりかもしれません。(みなと)
今日は実際に掃除や家事の時に私がよく流しているアルバム、キンクスの『VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY』です。
バンドのリーダーでありソングライターであるRAY DAVIESが、イギリスの田舎生活と古き良き時代をテーマにして製作した作品です。
リリースされた1968年はサイケデリック・ムーブメント全盛で、アコースティックで牧歌的と言える今作はあまりヒットしませんでした。
しかし収録されているのは粒ぞろいの楽曲ばかり。何と言ってもメロディーがいいんですよね。
掃除の時は「Picture Book」なんかが特に良いのでは無いでしょうか。
ほのぼのとしたポップなメロディーにちょっとヨレヨレなコーラスが何とも良い感じです。適度にレイドバックしたそのサウンドを聴いていると、「仕方ない、片付けるか・・・」と思えてきます。(みなと)
本日は、デイヴ・エドモンズが率いたグループLove Sculptureによる69年作「Forms And Feelings」を取り上げましょう。
アルバムの内容をご存知の方はもうピンと来ているかもしれません。
そう、ラストに旧ソビエトの作曲家ハチャトゥリアン作「剣の舞(Sabre Dance)」のロック・バージョンが収録されているんですよね。
小学生の時、掃除の時間に毎日流れていたのがこの曲でした。
そのせいか、速いテンポで進行するこの曲が流れると、キビキビと掃除をしなければ、と半ば強迫観念にも似た思いに駆られる気がします。
さてそんな「剣の舞」のロック・バージョンは、リズム隊とピアノがスリリングに疾走し、そこにけたたましいギターのプレイがワイルドに絡んでいく、なかなかにヘヴィかつアグレッシヴなもの。
本来2分ほどの原曲を11分以上にわたって熱演しており、数あるクラシックのロック・アレンジの中でも屈指と言えるカッコいいサウンドを楽しませてくれます!(佐藤)
ラストの一枚はコチラ。
KANSASによる78年のライヴ・アルバム『TWO FOR THE SHOW』です。
別にサウンド的にはお掃除と何の関係もありません。
掃除の手を止め、ライヴのパンフレット(?)に見入っている清掃のおばちゃん2人を写したジャケットが印象的なので取り上げました。
ということは、掃除する手も止めてしまうほどにサウンドに聴き入ってしまう名盤ということになるのでしょうか。
ある意味テーマとは逆になってしまいますね…。(佐藤)
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Keith Emerson率いるThe Niceのリズム隊であったLee Jackson、Brian Davisonが、EL&P結成のためThe Niceを解消したKeith Emersonの代わりに、MAINHORSEのメンバーのスイス人Patrick Morazを引き入れて結成したキーボード・トリオの74年作。その内容はPatrick Morazの技巧が冴え渡るクラシカルなキーボード・プログレであり、The Niceと同じリズム隊を擁しながら、The Niceとは違ったタイトなプレイを連発。後にYESの「Relayer」に参加することになる、プログレッシブ・ロック界屈指のテクニシャンPatrick Morazのオルガン、ピアノ、モーグ・シンセが堪能できる名盤となっています。
紙ジャケット仕様、8曲入りボーナス・ディスク付2枚組、SHM-CD(Disc1のみ)、デジタル・リマスター、オリジナル・インナースリーブ付仕様、定価4000+税
【購入特典:カケレコオリジナル小冊子をプレゼント!】
RENAISSANCEと共に、女性ボーカルがフロントを務めるプログレッシブ・ロックバンドの代表格であり、紅一点Sonja Kristinaのパワフルな歌声とDarryl Wayのヴァイオリンをクラシカル且つソフトなサイケデリアで包んだイギリスのグループによる71年2nd。前デビューアルバムではダイナミックで力強いロックを奏でていましたが、本作ではデリケートでファンタジック、アコースティックなアンサンブルが映えるフォーク・ロック路線の作風へと変化しています。Francis Monkmanは前作でのラウドなギターをほとんど封印しVCSシンセサイザーの演奏に注力。アレンジも良く練られており、実験要素の強かった前作には無かった統一感が生まれています。
18年リイシュー、デジパック仕様、CD+DVDの2枚組、リマスター、ボーナストラック5曲、DVDには1971年のテレビ出演時の映像を収録、NTSC方式、リージョンフリー
RENAISSANCEと共に、女性ボーカルがフロントを務めるプログレッシブ・ロックバンドの代表格であり、紅一点Sonja Kristinaのパワフルな歌声とDarryl Wayのヴァイオリンをクラシカル且つソフトなサイケデリアで包んだイギリスのグループによる72年3rd。グループの名曲「マリー・アントワネット」や「オーバー・アンド・アバーブ」を収録した最高傑作と名高い本作は、これまでのCURVED AIRの集大成といえるバラエティーに富んだ作風となっており、Sonja Kristinaの魅力が詰まったメロディアスな楽曲からFrancis Monkmanの趣向を感じる実験色、Darryl Wayのクラシカルな彩りが渾然一体となって迫る名盤です。本作を最後にグループは事実上解散し、Darryl Way、Francis Monkman不在のまま後に再編されます。
デジパック仕様、CD+DVDの2枚組、ボーナス・トラック3曲、DVDはNTSC方式、リージョンフリー、定価3600+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
73年作4thアルバム。ダリル・ウェイに代わりエディ・ジョブソンが加入。ヴァイオリンにキーボードにピアノに才気溢れるフレーズを連発しています。作曲者としても並々ならぬ才能で、彼が作曲した「METAMORPHOSIS」はクラシックの格調高さとロックのダイナミズムが融合したアルバムのハイライトとなる名曲。本作から加入のカービー・グレゴリーの貢献度も高く、彼のドライヴ感溢れるハードなギターもバンド・アンサンブルでは欠かせません。前作からメンバーも大きく代わっていますし、純粋に比較することはできませんが、テンション溢れるブリティッシュ・プログレとしての完成度では本作が最高傑作と言えるでしょう。
女性ボーカリストSonja Kristina、名ヴァイオリン奏者Darryl Wayを擁したイギリスのプログレ・バンド、74年のイギリス公演を収録した75年ライブ作。その内容は彼らの代表曲が贅沢に並べられた、プログレ史に残る名ライブ盤となっています。スタジオ作では非常に繊細で丁寧に音を紡いでいくグループであり、スタジオバンドのような印象のある彼らですが、本ライブ盤で聴けるのはSonja Kristinaのヒステリックなほどにパワフルな歌声、Darryl Wayの鋭い切れ味とドライブ感のあるヴァイオリン、そしてバンド陣全体の一糸乱れぬテクニカルなプレイの応酬です。やはりスタジオ作とのギャップに驚いてしまいますが、ワイルドで骨のあるバンドの本来の姿が記録された名盤と言えます。
紙ジャケット仕様、定価2625
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯有
特典帯付(紙ジャケに巻いてあります)、カビあり
直輸入盤(帯・解説付仕様)、定価2700+税、全13曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
ケースツメ跡あり、若干側面部に色褪せあり
廃盤、不良修正版、7インチサイズペーパーケース仕様、ブックレット・スリップケース付仕様、CD5枚+7インチシングル盤
盤質:傷あり
状態:良好
2枚は盤に目立つキズあり、ボックスに若干シワあり
エッジの立ったギター・リフが炸裂する名曲「You Really Got Me」収録の記念すべきデビュー作。64年10月リリース。当時のロンドンのクラブ・シーンの熱気を真空パックした熱気溢れる名演ぞろい。
デイヴィス兄弟率いる大英帝国のモッズ・バンド、我らがキンクス!本作は不朽のメロディを持ったロックンロール・ナンバー「You Really Got Me」を収録した1stから、わずか半年未満のインターバルで発表された65年発表の2ndです。基本的にファーストの延長線上にありながら、決定的に違うのは作曲能力の進歩。前作ではオリジナルが半分ほどだったのに対し、2ndでは2曲を除いて全てがオリジナルとなっています。ヒットの自信からレイの作風にも余裕が出てきて、楽曲の幅が広がっています。特にフォークやバラードなどの落ち着いた曲調が、キャッチーでありながら、独特の捻りのあるフレーズ、憂いと哀愁を帯びた深みのある旋律、皮肉の中にも笑いが共存する諧謔溢れる詞世界、シンプルでタフなロック・サウンドが伸び伸びと映る好盤です。
67年発表の第5作目である今作は、前作『FACE TO FACE』とは兄弟的関係にある作品。前作が、英国社会の表裏をさりげなく描いたものとすれば、今作はRAY DAVIES達の出身である労働者階級の人々に捧げられたもの。とは言ってスポークスマンのような政治性はあまりなく。しかしながらここに厳然と横たわっているのは、労働者階級の人々の生活が織り成す圧倒的な諦観のようなもの。ドラッグや反戦を歌う代わりに彼が歌ったのは、当時の流行とは何か「別のもの」だったのではないかと言われています。午後の紅茶、ベーコン・エッグ、茶色く汚れたテムズ川、ウォータールー駅、求人広告、煙草…。これら生活感に溢れた言葉を紡ぎ出したRAYは、サイケデリック・カルチャーとは全く「別のもの」、労働者階級の人々の悲哀と喜びに満ちた、素朴な短編小説の数々を歌い上げました。「全ての人間が平等なはずなのに、一部の人間だけがそれを享受するこの偉大なる下級社会の中へ、優しくそしてしっかりと戻してあげよう」とするRAY DAVIES。そして「大国の片隅にあるのはいつの時代もイギリスしかいない!」と皮肉るKINKS。時代を超えて人々の心に刻まれた、大英帝国労働者階級のロック大名盤です。
バンドのリーダーでありソングライターであるRAY DAVIESが、イギリスの田舎生活と古き良き時代に対する敬意を表して製作したコンセプト・アルバム。RAYはヒット・シングル志向から、より個人的でノスタルジーを感じさせる方向へと作風を変え、2年をかけて本作をレコーディング。スタジオ第6作にして、詩人DYLAN THOMASの作品にインスパイアされた一大コンセプト・アルバムであり、古き佳き英国への郷愁が描かれた秀逸なストーリーは勿論、フォーキーで牧歌的なサウンドに乗った才気迸るメロディ群は、キンクス最高傑作との名声に相応しいものとなりました。
71年リリースのRCA移籍第一弾。THE BANDあたりのアメリカン・ロックのテイストを盛り込んだ骨太で哀愁に満ちたアンサンブル、Ray Daviesが描く人生の悲哀に満ちた歌詞。英フォーク・ロック/パブ・ロックの最良の形がここにあります。ルーズな酔いどれ曲から美しいバラード「Oklahoma U.S.A.」、そしてドライヴ感いっぱいのフォーク・ロック「Muswell Hillbilly」まで、味わい深い楽曲が次から次へと続きます。キンクスを代表する傑作です。
ボーナス・トラック2曲、デジタル・リマスター、定価1900+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
軽微なビニールソフトケースの圧痕あり
盤質:傷あり
状態:良好
ケースに小さいヒビあり
紙ジャケット仕様、K2HDコーディング、デジタル・リマスター、インサート付き仕様、定価2200+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
Dave Edmunds率いるグループ。ブリティッシュ・ブルースだった1stと比べ、ブルース色は薄まり、その分、サイケ&プログレ度が増し、拡張高く叙情性溢れるメロディと陰影に富んだソリッドなアンサンブルをフィーチャーした、いかにも英国的といえるブリティッシュ・ロックを聴かせています。クラシカルなフレーズが飛び出すなど、1stとは別バンドと言っていい趣き。憂いのあるメロディとハード&ソリッドなアンサンブルとによる楽曲、サイケ・ポップ調のキャッチーで流れるようなメロディと英国的で気品漂うアンサンブルが美しい楽曲、クラシカルなフレーズが飛び交うプログレッシヴ&アグレッシヴな楽曲など、派手さはないものの味わい深い佳曲が揃っています。
デジパック仕様、3枚組
盤質:無傷/小傷
状態:良好
1枚は盤に長めの傷あり
5枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様
盤質:傷あり
状態:良好
盤に1枚に研磨跡あり、ボックスに圧痕・スレあり
5枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様
盤質:無傷/小傷
状態:良好
4枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、ボックスに小さい角潰れあり
75年作の3rd。ハード・ロック的なものとプログレ的な二つの方法をとりいれ、従来のプログレ系にはない新しい試みをし独自の音楽世界を打ち出しています。この路線は次作の大ヒット・アルバム「永遠の序曲」につながるものとしてハードとプログレの融合をバンドとしてのアンサンブルのなかから導き出そうとする発想を貫いていました。本アルバムからカンサスは驚異的な成長を遂げていくことになります。全米ゴールド・ディスク獲得アルバム。
紙ジャケット仕様、01年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、内袋付仕様、定価1800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯中央部分に若干色褪せあり
抜けの良いアメリカン・ロックのバンド・アンサンブルとクラシカルなヴァイオリンによるシンフォニックなアプローチでアメリカを代表するプログレッシヴ・ロック・グループとなり、後のアメリカン・プログレハードの基礎を築いたグループの76年4th。その内容は、ポップで普遍的なメロディーと抜けの良いバンド・アンサンブル、QUEENのような分厚いコーラスワーク、そしてシンフォニックなヴァイオリンや華やかなキーボードが一体となり、その後のメインストリームである産業ロックへの流れを感じさせる明快な作風を打ち出した傑作です。
廃盤、紙ジャケット仕様、Blu-spec CD、11年DSDリマスタリング、ボーナス・トラック3曲、内袋付仕様、定価定価2381+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケに若干シワあり
抜けの良いアメリカン・ロックのバンド・アンサンブルとクラシカルなヴァイオリンによるシンフォニックなアプローチでアメリカを代表するプログレッシヴ・ロック・グループとなり、後のアメリカン・プログレハードの基礎を築いたグループの77年5th。「Point Of No Return」や「Dust In The Wind」といった彼らの代表曲を収録した本作は、彼らの持ち味であるアメリカン・ロックの明快さと、複雑に構築されたプログレッシブ・ロック然としたバンド・アンサンブルが最も良いバランスで同居した傑作となっており、キャッチーな覚えやすいメロディーとテクニカルなプレイとの対比が素晴らしい、彼らの代表作です。
抜けの良いアメリカン・ロックのバンド・アンサンブルとクラシカルなヴァイオリンによるシンフォニックなアプローチでアメリカを代表するプログレッシヴ・ロック・グループとなり、後のアメリカン・プログレハードの基礎を築いたグループの78年ライブアルバム。77年から78年に行われた3つのツアーからの抜粋で収録された音源であり、この時点での彼らのベスト・ヒット的な選曲がなされたライブ作となっています。スタジオ作以上にアメリカン・ロックのダイナミズムとテクニカルなプログレッシブ・ロック・アンサンブルを感じられる、名作と言えるでしょう。
廃盤希少!紙ジャケット仕様、2枚組、Blu-spec CD、11年DSDマスタリング、ボーナス・トラック10曲、内袋付仕様、定価3333+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
圧痕あり、紙ジャケに帯が接着されています
2枚組、英文ブックレット付仕様、定価3600+税 、全26曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯無
帯無、一枚は無傷〜傷少なめ、傷あり、ケースにスレあり
盤質:傷あり
状態:良好
若干盤中央部に汚れあり、若干ケースツメ跡あり、ビニールソフトケースの圧痕あり
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