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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』連動 ネオ・プログレッシブ・ロックの旗手 Clive Nolan関連作

本記事は、netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第47回 SETI / Bold Travels (Chile / 2016)に連動しています

1970年代前半に一世を風靡したプログレッシブ・ロックの音楽スタイルが、パンク・ロックやニュー・ウェーヴといった新たなスタイルの登場によって衰退していったことは、広く知られているでしょう。80年代を迎えると、イギリスからMARILLIONやPENDRAGON、あるいはIQやPALLASといったグループたちが「ポンプ・ロック」と呼ばれる音楽性を提示し、ネオ・プログレッシブ・ロックの時代が到来。「ポンプ・ロック」時代に登場したプログレッシブ・ロック・アーティストの中には、2000年以降も現役選手として活躍する人物が少なくありませんが、そんな中から重要人物のひとりであるPENDRAGONのキーボーディストClive Nolanを取り上げていきます。




PENDRAGON / The Masquerade Overture (1996)

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78年に結成されたネオ・プログレッシブ・ロック・グループPENDRAGONは、同じくポンプ・ロックの代表格グループであるMARILLIONが所属するレーベルに見出される形で84年にEP『Fly High Fall Far』でデビューを飾りました。Clive Nolanは86年のライブ作『9:15 Live』からPENDRAGONに加入し、以降グループの中心として煌びやかなキーボード・サウンドを操り活躍。96年作『The Masquerade Overture』や2008年作『Pure』といった代表作を作り上げ、その評価を確かなものにしていきます。

SHADOWLAND / Ring Of Roses (1992)

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90年代に入ると、Clive NolanはPENDRAGONのメンバーとして活動する傍ら、ギタリストKarl Groomと共に新たなネオ・プログレッシブ・ロック・グループSHADOWLANDを結成しました。ポンプ・ロックの特徴である華やかなサウンド・メイクの代名詞的な存在であったPENDRAGONに比べ、SHADOWLANDにおけるClive Nolanのキーボード・サウンドはダークな印象。音楽性のほうも緩急を抑えたメロディック・ロックとなっており、技巧一辺倒なプログレッシブ・ロックとは一線を画す味わい深さを持っています。

STRANGERS ON A TRAIN / The Key Part I : The Prophecy (1990)

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ギタリストKarl Groomと共にSHADOWLAND を結成したClive Nolanは、さらにKarl Groomと新たなプロジェクトであるSTRANGERS ON A TRAINを結成し、女性ヴォーカリストTracy Hitchingsを迎え入れました。Tracy Hitchingsは当時QUASARのメンバーとして活躍しており、プログレッシブ・ロック・ファンから人気の高いオーストリアのニューエイジ・ミュージシャンGANDALFの91年作『Gallery Of Dreams』や94年作『To Our Children’s Children』にもゲスト・ヴォーカリストとして参加。98年からはネオ・プログレッシブ・ロック・グループLANDMARQのヴォーカリストを務めています。

CASINO / Casino (1992)

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Clive NolanがTWELFTH NIGHTのヴォーカリストGeoff Mann、SHADOWLANDのギタリストKarl Groom、IRISのマルチ・プレイヤーSylvain Gouvernaireらと共に結成したのがCASINOです。92年に唯一作を発表したのみであったためPENDRAGONやARENAほどの知名度は無いながらも、ネオ・プログレッシブ・ロックの王道を行くサウンドは聴き所に恵まれたもの。Clive Nolanのディスコグラフィーの中では無視出来ない作品です。

ARENA / The Visitor (1998)

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Clive Nolanについて語る場合には、PENDRAGONに続いてARENAの名前が登場することでしょう。95年、PENDRAGONとSHADOWLANDで活動していたClive Nolanは、MARILLIONのオリジナル・メンバーとして知られるドラマーMick Pointerらと共にARENAを結成。メンバーのギタリストJohn MitchellとベーシストJohn Jowittはネオ・プログレッシブ・ロック・グループFROSTの結成に立ち会い、2006年作『Milliontown』につながっていきます。

CLIVE NOLAN AND OLIVER WAKEMAN / Jabberwacky (1999)

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Clive Nolanは、キーボーディストOliver Wakeman(YESのキーボーディストRick Wakemanの息子)との連名作品をリリースしています。ルイス・キャロルによる児童文学「鏡の国のアリス」に登場する怪物ジャバウォックをコンセプトに置いた99年作『Jabberwacky』、そして、コナン・ドイルによる推理小説「バスカヴィル家の犬」をコンセプトに製作された2002年作『Hound Of Baskervilles』の2作品が発表されており、PENDRAGON人脈のほか、YESのギタリストPeter BanksやSTRAWBSのドラマーTony Fernandezといった豪華なゲスト陣が参加しています。

CAAMORA / She (2008)

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新世紀のClive Nolanを語る上で外せないのが、ポーランド出身の女性ヴォーカリストAgnieszka SwitaとのプロジェクトであるCAAMORAです。ヘンリー・ライダー・ハガードによる小説「洞窟の女王」をコンセプトに掲げたロック・オペラ『She』には、PALLASのヴォーカリストAlan ReedやIQのベーシストJohn Jowittといったポンプ・ロック人脈、そしてMAGENTAの女性ヴォーカリストChristina Boothらが参加しています。なお、Clive NolanはAgnieszka Switaのソロ・アルバムである2014年作『Sleepless』にも関わっています。

Clive Nolan / Alchemy (2013)

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自身のソロ名義でのリリースとなった2013年作『Alchemy』は、CAAMORAの2008年作『She』に続いて、2枚組のロック・オペラとなりました。タイトルが示す通り錬金術をコンセプトに置いた作品となっており、CAAMORAのAgnieszka Switaはもちろんのこと、ARENAのPaul Manzi、IQのPaul Menel、TWELFTH NIGHTのAndy Sears、LANDMARQのTracy Hitchings、THRESHOLDのDamian Wilsonといったヴォーカリストたちが顔を揃えています。



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