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【KAKERECO DISC GUIDE Vol.43】甘く涼風吹き抜ける絶品ジャズ・ロック!PASAJERO LUMINOSOの17年作『EL CORAZON DE LAS BALLENAS』

8月に入ってからも相変わらず暑い日が続きますね…。こんな季節には、軽やかで清涼感たっぷりの南米ジャズ・ロックを聴いて爽やかな気分を味わってみてはいかがでしょうか?

KAKERECO DISC GUIDE、今回ご紹介するのは今大注目のアルゼンチン産新鋭ジャズ・ロック・バンド、PASAJERO LUMINOSOによる17年3rd『EL CORAZON DE LAS BALLENAS』です。

ずばり、聴き所は?

・GILGAMESH、NATIONAL HELTHなどカンタベリー・ロックに通ずる叙情美

・滑らかなフュージョン×キレの良いロック的ダイナミズム

・バンドネオン、ストリングスなどの南米ルーツ・テイストを取り入れた表現力豊かなサウンド

どんなバンド?

PASAJERO LUMINOSO(パサヘーロ・ルミノーソ)はアルゼンチン・ブエノスアイレス出身の4人組インスト・ジャズ・ロック/フュージョン・バンド。メンバーは以下の通りです。

Juan Pablo Moyano – ギター
Leopoldo ¨Pepo¨ Limeres – ピアノ、オルガン、シンセサイザー
Pablo Valotta – ベース
Fabian Miodownik – ドラム、パーカッション

彼らは14年に1st『PASAJERO LUMINOSO』でデビュー。自主制作ながら、モダン・ジャズの素養とロック的キレの良さを併せ持ったテクニカルで端正なアンサンブル、そしてカンタベリーに通ずる甘くメロディアスなサウンド・メイクなど、既に高い技量を発揮した芳純なジャズ・ロックを聴かせる要注目グループでした。

そして15年の2ndを経て昨年彼らが発表した本作『EL CORAZON DE LAS BALLENAS』は、前2作に増して絶品の完成度を誇る傑作!

ひたすらに聴き心地のよいロマンチックなフュージョン・アンサンブルはもちろんのこと、キレよく饒舌なギターや70年代を感じさせるオルガン、ダイナミズム溢れるドラムなどがスリリングにせめぎ合う「これぞジャズ・ロック!」な楽曲、さらにはバンドネオン(タンゴで用いられるアコーディオンのような蛇腹楽器)、ストリングスなど南米ルーツ色濃厚な音色をフィーチャーしたエキゾチズム溢れる楽曲など、その表現力豊かさにも磨きがかかった印象。

♪El corazón de las ballenas

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どうして南米アルゼンチンからこんなにレベルの高いジャズ・ロックが!?と驚かれるかもしれませんが、実はアルゼンチンは70年代から高水準なジャズ・ロック・グループを多く輩出してきたジャズ・ロックの隠れ宝庫。しかも興味深いのが、それらのグループも彼らPASAJERO LUMINOSOと同様、英国のカンタベリー・ロックに通ずる流麗でリリカルなジャズ・フィーリングを擁していることです。

かつてイタリアやスペインから多くの移民が渡来し、中南米で最も欧州的な街となったことから「南米のパリ」の異名を持つアルゼンチンの首都・ブエノスアイレス。南米ならではのラテン色にヨーロピアンな洗練味が結びついたその地だからこそ、意識せずとも自然とカンタベリー・ロックを思わせる華麗でしなやかなジャズ・ロックが生まれていったのでしょう。

アルゼンチン・ロックに関してはこちらのジュークボックスもご覧ください!

そんなわけで、洗練されたモダンさもたっぷりと盛り込みつつ、歌情溢れる70年代アルゼンチン・ジャズ・ロックの系譜をしっかりと受け継いだ彼らPASAJERO LUMINOSO。カンタベリー・ロックはもちろん、ARTI E MESTIERIやIL VOLOなどのイタリアン・ジャズ・ロック、リリカルな南米ロックが好き!という方は是非チェックして頂きたい、カケレコ激オススメ作です!!

♪Un jardín en la pared

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こちらが気に入ったらこんなアルゼンチン・ジャズ・ロックもオススメ!

SPINETTA/A 18′ DEL SOL(1977)

アルゼンチン音楽シーンの大御所Luis Alberto Spinettaがジャズ/フュージョン・ロックに挑んだ77年作で、ずばりアルゼンチンからのリターン・トゥ・フォーエヴァーやハットフィールド&ザ・ノースへの豊饒すぎる回答。

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RODOLFO MEDEROS/TODO HOY(1978)

本作でも使われているバンドネオンの奏者による、タンゴ・プログレの最高峰!柔らかでいて緊張感ある音は、カンタベリーのファンも是非。

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PAJARO DE FUEGO CON MARIANA BIANCHINI/UNIVERSO INVERTIDO(2017)

アルゼンチン・ジャズ・シーンで活躍するメンバーらによって結成された新鋭グループの2017年作。温かみのあるローズ・ピアノと妖艶な女性ヴォーカルをフィーチャーし、ジャジーでメランコリックながらも親しみやすいサウンドを聴かせています。南米歌ものジャズ・ロックの好盤!

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PASAJERO LUMINOSOの在庫

  • PASAJERO LUMINOSO / AFUERINO

    カンタベリーに通じる陰影と叙情美に満ちたアルゼンチンのジャズ/フュージョン・ロック・グループ、2015年作2nd

    2014年にデビューしたアルゼンチンはブエノス・アイレス出身のジャズ/フュージョン・ロック・グループで、ギター、ベース、キーボード、ドラムの4人組。2015年作の2nd。しっとりと艷やかでほのかな気品があって優美なエレピ、フィル・ミラーとキャメルのアンディ・ラティマーを足してニで割ったような、抑制されたトーンの精緻かつマイルドなギター、陰影を感じさせる流麗なベース、ふくよかなドラム。ギルガメッシュやナショナル・ヘルスあたりが好きなら間違いなく気にいるでしょう。これはカンタベリーのファンは必聴の名作です。

  • PASAJERO LUMINOSO / EL CORAZON DE LAS BALLENAS

    アルゼンチンはブエノスアイレス出身の新鋭ジャズ・ロック・バンド17年作3rd、相変わらずのメロディアスで芳醇な絶品ジャズ・ロックを聴かせてくれる傑作!

    2014年デビュー、アルゼンチンはブエノスアイレス出身、ピアノを中心にエレピ、オルガン、シンセを操るキーボーディストとギタリストを擁する4人組ジャズ・ロック/フュージョン・グループによる17年作3rd。南米らしい甘美な陰影を持った美しいメロディを印象的に聴かせる、ロマンチックな表情のジャズ・ロックには前2作を経てさらに磨きがかかっている印象。ピアノやギターは流麗なタッチでソロを応酬させるジャズ本来のクールな佇まいを見せるのに対して、可憐な音色が耳を引くエレピが浮遊感あるファンタジックで柔らかな聴き心地をもたらしていて、少しフィル・ミラーを思わせるギターも相まってハットフィールドやナショナル・ヘルスなどのカンタベリー・ロック・バンドに通じる得も言われぬ芳醇さを生み出しているのが素晴らしい。お約束と言えるバンドネオンの哀愁の音色も必殺です。近年のジャズ・ロック・バンドには珍しく比較的ロック寄りのノリとダイナミズムを持つドラムも特筆で、アンサンブルを力強い躍動感で牽引します。ジャズとロックを最高のバランス感覚で組み合わせた、これぞジャズ・ロック!と呼びたい快作。これは激カケレコメンド!

  • PASAJERO LUMINOSO / PUJOL

    アルゼンチン出身ジャズ・ロック/フュージョン・グループ、21年作4th、カンタベリー彷彿の流麗な音使いと南米らしい芳醇なメロウネスが溶けあったジャズ・ロックは今作でも絶品!

    2014年デビュー、アルゼンチンはブエノスアイレス出身の4人組ジャズ・ロック/フュージョン・グループによる21年作4thアルバム。カンタベリー・ロック彷彿の緻密かつ流麗な音使いと南米らしい芳醇なメロウネスが溶けあったジャズ・ロックは、今作でも絶品の一言。ジャジーなタッチにタンゴのリズミカルさを合わせたようなドラムと歌心を感じる豊かな鳴りのベースによるしなやかなリズムに乗って、リリカルで柔らかなタッチのピアノ、フィル・ミラー彷彿のシャープなトーンのギターが美しい音運びで躍動する、端正かつほのかにファンタジックなアンサンブルに終始耳を奪われます。南米らしいフレイヴァーもたっぷりで、バンドネオンを伴った哀愁のタンゴ・ジャズや、ピアノがリードするボサノヴァ調の軽やかでお洒落なナンバーなど、バンド本来のクールな佇まいはそのままにクルクルと豊かに表情を変化させていく演奏が見事です。一瞬も淀みなく紡がれていく美しく情感あふれるアンサンブルに心が躍る南米ジャズ・ロックの名品。カンタベリー・ロック・ファンには是非お勧めです。

  • PASAJERO LUMINOSO / POOL

    アルゼンチン出身、現南米ジャズ・ロック・シーンの人気グループ、23年作5th!

    2014年デビュー、アルゼンチンはブエノスアイレス出身の4人組ジャズ・ロック/フュージョン・グループ、23年作5thアルバム。カンタベリー・ロック憧憬のサウンドにタンゴやボサノヴァなどの南米らしいエッセンスを溶け込ませた芳醇なジャズ・ロック/フュージョン・スタイルは、本作でも一切の揺らぎなし。ボサノヴァ・テイストで洒脱に刻むリズム・セクションに乗って、歌うようにメロディを紡ぐギター、淡く滲むエレピや柔らかいタッチのシンセを駆使してファンタジックな彩りを加えるキーボード。美しいメロディを印象的に聴かせる展開でうっとりさせたかと思うと、気づけば白熱したテクニカルなアンサンブルで疾走していたりと、変幻自在な演奏はいつもながら見事の一言です。その切り替わりがとにかく自然体で、音使いのみならずそうした演奏の「しなやかさ」もカンタベリー・ロックに通じる魅力と言えるでしょう。文句のつけどころのない南米ジャズ・ロックの傑作。カケレコメンド!

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