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「真夏の納涼アルバム選」~『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!~

こんにちは。ついに8月ですね。夏の真ん中、毎日大変な暑さですが、皆様ご無事でしょうか。

先日ベトナムに行かれたというお客様からお便りがあり、何とベトナムの方が気温が低かったと仰っていました。

一体どうなっているのでしょうね?不思議です。

さて今週は、「真夏の納涼アルバム選」というテーマで、facebookに投稿してまいりました。

涼しさを感じるアルバムを様々にピックアップいたしましたので、ぜひご覧ください。

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7月30日(月):CAMEL / SNOW GOOSE

最初のアルバムはコチラ。CAMELによる75年発表の傑作『SNOW GOOSE』です。

ポール・ギャリコの小説「白雁」にインスパイアされたこの作品。コンセプトからして冬のイメージが強い一枚ですが、これが夏に聴くと実に涼しげでグッド。

アンディ・ラティマーの優しく穏やか、なおかつキリッとした壮麗さも感じさせるフルートの音色、そしてピーター・バーデンスの透きとおるようなキーボードのトーン…。

耳を澄ませば暑さを忘れてロマンと幻想に満ちた別世界に連れて行ってくれそうな、癒しの一枚ですね。(増田)

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7月31日(火):GILLIAN McPHERSON / POETS AND PAINTERS AND PERFORMERS OF BLUES

今日取り上げるのは、北アイルランド出身のSSW、ギリアン・マクファーソンの71年作です。湖畔に佇むジャケットが、とても涼しげですよね!
このアルバム、ギリアンの透き通ったボーカルもさることながら、バックの演奏陣が非常に豪華なのです!

特に素晴らしいのが、TOMMY EYREのキーボード。MARK-ALMONDなど英国の名グループを渡り歩いたミュージシャンです。
TOMMY EYREの演奏は、主張するのではなく、あくまでも控えめで上品に曲中でアクセントのようにキラリと光っています。
ギリアンの良い意味であか抜けないボーカルを、ぐっと洗練したフォーク・ポップへと仕上げています。

他にもプロデューサーにPENTANGLEのダニー・トンプソン、アコギにSTRAWBSのデイヴ・カズンズ、ストリングスのアレンジに、ニック・ドレイク作品でお馴染みのROBERT KIRBYなどなど、ギリアンをしっかりサポートしています。

ギリアンの素朴なボーカルと、洗練されたサウンドがとても涼やかで、夏になるとついつい取り出してかけたくなる作品です。(みなと)

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8月1日(水):TANGERINE DREAM / PHAEDRA

本日ご紹介する作品はドイツを代表する電子音響集団、TANGERINE DREAMによる74年作『PHAEDRA』です。

シンセサイザーをはじめとする電子楽器の可能性をいち早く模索し、後のエレクトロ、アンビエントといったジャンルに多大なる影響を与えたグループ、TANGERINE DREAM。

ミニマルなシーケンサーの反復、はっきりとした旋律のないシンセの抽象的な音響、現れては消えゆく効果音…水や風のように形なく流動するサウンドは難解なようにも思えますが、じっくり聴き入るとこれが実に神秘的な叙情性に満ち溢れているのです。

そして本作の特徴はシンセと同じくらいフィーチャーされているフルート&メロトロン!CAMELなど英国プログレでもよく用いられる楽器ですが、TANGERINE DREAMにおけるフルートやメロトロンの音色はどこか英国のそれとは違った、不気味な無機質さを醸し出しているから不思議。

「人の暖かみ」が排除されたような彼らの冷ややかで幻想的な音世界に浸っていると、夏の暑さも消え失せて氷の空間に閉ざされたような気分を得られます。もしSF小説に出てくるコールドスリープ(冷凍睡眠)の感覚を音で表現したら、こんな感じかもしれません…?(増田)

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8月2日(木):CHRIS RAINBOW / WHITE TRAILS

今日ご紹介するのは、「スコットランドの一人ビーチ・ボーイズ」ことクリス・レインボウの79年作『WHITE TRAILS』です。

クリス・レインボウは、CAMELやALAN PARSONS PROJECT作品への参加でプログレ・ファンにもその名が知られる、英国屈指のポップ・クリエイター。

今作は抜けるような青空が気持ちいいジャケットですが、音も最高にすっきりとしています!

上品かつポップなメロディーに、何重にも重ねたコーラス、シャリシャリとしたパーカッション、洗練されたギターやホーン、メロウなキーボードが一体となって、一見爽やかながらも、奥深いハーモニー・ポップを作り上げています。

今年は高温が続いてへばってしまいますが、夏は本来ウキウキする季節ですよね!このアルバムを聴くと、青空の下を駆けだしたくなるような、爽やかな気持ちになれます。(みなと)

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8月3日(金):QUIDAM / QUIDAM

最後の一枚は、ポーランドよりQUIDAMの96年デビュー作『QUIDAM』です!

キャメル、ジェネシス、そしてルネッサンスなど往年の英国プログレから強い影響を受けたシンフォニック・ロック・グループで、初期には美声の女性ヴォーカルを擁する編成で人気を博した彼ら。

特に1曲目「SANKTUARIUM」は絶品で、泣きのギター、幻想的にたなびくシンセ、そしてフルートやオーボエら管楽器らが繊細に音を重ねて織り上げていくシンフォニックなアンサンブル、そして美声で切々と祈るように歌い上げるヴォーカルが静かな感動を呼びます。

ドラマチックに盛り上がるパートでも、同時にポーランドらしいしっとりとしたメランコリーが影を落としているのが印象的で、壮大な中にも凛とした気品高さが保たれているのが素晴らしいところです。

きっと暑さを忘れてヒンヤリとした美麗な音世界に浸ることができる、今の時期にピッタリのプログレ・アルバムだと思います。

ただ一つ言わせてもらえるなら、ジャケットの女性をもう少し美女に描いてほしかった…。(佐藤)

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CAMELの在庫

  • CAMEL / LIVE IN CONCERT LONDON 77

    1977年10月1日ロンドンでの公演を収録、11曲入り

  • CAMEL / LIVE IN LONDON ’74

    『MIRAGE』リリース後のツアーより、74年6月ロンドン公演&11月NY公演を収録

  • CAMEL / CAMEL

    73年リリースの記念すべき1stアルバム、代表曲「Never Let Go」収録

    ファンタジックなサウンドで独自の道を切り開いたキャメルのデビュー作。73年作。初期の代表作として知られる「ネヴァー・レット・ゴー」「秘密の女王」を収録。

  • CAMEL / MIRAGE

    74年リリース、初期の代表曲「LADY FANTASY」収録の2nd!

    Andrew Latimerを中心にファンタジックなアプローチでプログレッシブ・ロックの重要バンドに位置づけられるイギリスのバンドの74年2nd。名盤となる次作「The Snow Goose」に見られるファンタジックさと気品に比べるとPeter Bardensのキーボードが若干おとなしく、その代わりAndrew Latimerのギターが前に出て渋く泣いているようなイメージであり、全体的にややハードな雰囲気が漂っているものの、その音像は単純なハード・ロックとは全く違う甘みを感じるものであり、フルートの効果的な使用も相まって、マイルドな質感を醸し出しています。自作につながるようなファンタジックさの片鱗も見え隠れする素晴らしい作品です。

  • CAMEL / SNOW GOOSE

    ポール・ギャリコ「白雁」をモチーフにリリカルかつイマジネーション豊かに綴られる、一大コンセプト・アルバム傑作、75年発表

    Andrew Latimerを中心にファンタジックなアプローチでプログレッシブ・ロックの重要バンドに位置づけられるイギリスのバンドの75年3rd。オーケストラ・セクションを迎え、ポール・ギャリコの小説「白雁」をコンセプトに掲げたアルバムであり、全編インストルメンタルによる彼らの代表作の1つです。特にAndrew Latimerによるフルートの優しげな調べが印象的な「ラヤダー」は、澄んだシンフォニック・ロックのお手本として有名であり、同じくフルートを扱いながらもアプローチの全く違うJethro Tullとの比較で論じられています。決して派手さはないものの優しさとロマンに溢れており、肌触りの良いギターやPeter Bardensによるキーボードの音色、リズムセクションの軽快さ、そしてインストルメンタルのハンディを感じさせないメロディーとアレンジの上手さで御伽噺の世界をマイルドに表現しきった名盤です。

  • CAMEL / MOONMADNESS

    前作『スノーグース』と並び初期キャメルの持ち味が最大限に発揮されたファンタジックな大名作、76年作

    Andrew Latimerを中心にファンタジックなアプローチでプログレッシブ・ロックの重要バンドに位置づけられるイギリスのバンドの76年4th。前作「スノー・グース」と並んでファンタジックなCAMELの音楽性をダイレクトに伝える作品であり、Andrew Latimerの消え入るような儚げなフルート、Peter Bardensの堅実かつ時に奔放なキーボードの妙技、そして軽やかに変拍子を紡ぐリズムセクションのトータル感で聞かせます。シンフォニックに、そしてジャジーに、肌触りの良いマイルドさを持った傑作であり、ゆったりと身を任せられるような自然なサウンドが一貫して個性的な1枚です。

  • CAMEL / I CAN SEE YOUR HOUSE FROM HERE

    敏腕ルパート・ハインがプロデュースを手掛けた79年作、新加入した元HAPPY THE MANのKit Watkinsによるスペイシーなシンセワークが冴える傑作!

    キーボードにキット・ワトキンス(元ハッピー・ザ・マン)を加え、更にサウンドの幅を広げた第三期キャメルの傑作アルバム。79年作品。

  • CAMEL / NUDE

    81年リリース、小野田少尉の実話を基にしたコンセプト・アルバム

    第二次世界大戦後、南方の島に取り残された一兵士(小野田寛郎氏/ヌードとはオノダのもじり)の実話を音楽化。人間味に溢れたドラマティックなサウンド・ストーリー。81年作。

  • CAMEL / SINGLE FACTOR

    80年代に相応しいポップな作風の82年作、アンソニー・フィリップスがゲスト参加

    アンディ・ラティマー(g)のヴォーカル・ナンバーを中心に、80年代に相応しいポップなサウンドを収録。82年作。

  • CAMEL / STATIONARY TRAVELLER

    東西分割時代のベルリン市民たちに焦点を当てたシリアスな作風の84年作

    東西分割時代のベルリンの人々をテーマにしたシリアスな内容のアルバム。内省的な彼らの美学が光る。1991年に復活アルバムをリリースする以前のラスト・スタジオ・アルバム。1984年作品。

  • CAMEL / ON THE ROAD 1981

    81年のBBCライヴ音源、同年リリース作『NUDE』の再現を含む全13曲

  • CAMEL / COMING OF AGE (CD)

    97年ワールドツアーの模様を収録したライヴ盤、全28曲

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TANGERINE DREAMの在庫

  • TANGERINE DREAM / ALPHA CENTAURI

    シンセサイザーを初導入した革新的な傑作、71年2nd

    Edgar Froeseを中心に結成され、シンセサイザー、アナログシーケンサーなどの電子機器を巧みに使用したメディテーショナルなジャーマン・エレクトロの原点に位置するグループ。 本作は、Klaus Schulze、Conrad Schnitzler脱退後の71年にOhrレーベルからリリースされた彼らの2nd。シンセサイザー導入により、その後のバンドの革新性を決定づける事となる重要作。

  • TANGERINE DREAM / ATEM

    ジャーマン・ロックを代表する電子音響集団、Ohrからの最終作となった73年作、全盛期の到来を予感させる完成度の高い一枚

    ヴァージン移籍直前のOHR期最後となる4作目。73年作。その後の世界的成功を獲得する布石となる重要な作品。

  • TANGERINE DREAM / PHAEDRA

    ジャーマン・ロックを代表する電子音響集団、74年作

    Edgar Froeseを中心に結成され、シンセサイザー、アナログシーケンサーなどの電子機器を巧みに使用したメディテーショナルなジャーマン・エレクトロの原点に位置するグループの74年5th。彼らの代表作に挙げられる事もある名盤であり、ヴァージンと契約したあとの第1弾アルバムです。冒頭から澄み切ったドローンと電子音が瞑想の世界へ誘い、徐々にシーケンスへと移ろう流れは圧巻。また、プログレッシブ・ロックファンには馴染みの深いメロトロンも使用されており、やはりプログレッシブ・ロック的なそれとは全く違う浮世離れした雰囲気を醸し出し、シンセサイザーのアルペジオと不思議なマッチングを見せています。

  • TANGERINE DREAM / CYCLONE

    ドイツを代表する電子音響集団、ヴォーカル・ナンバーを含む78年11th

    78年の通算11作目。無機質なミニマル・フレーズとドラムの叩き出すタイトなロック・ビートを融合させ、ソリッドに未来的なサウンドを展開。ヴォコーダーを交えた情緒的なヴォーカル・ナンバーも披露し話題を呼んだ異色作。

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CHRIS RAINBOWの在庫

  • CHRIS RAINBOW / WHITE TRAILS

    APPやCAMEL作品への参加で知られる英国の名ポップ職人、79年作

    英スコットランドはグラスゴー出身、CAMELやALAN PARSONS PROJECT作品への参加でプログレ・ファンにもその名が知られる、英国屈指のポップ・クリエイターが79年にリリースした3rdにしてラスト・アルバム。英国の一人ビーチ・ボーイズとも云われるように、多重録音を駆使した多彩なコーラスと、抜けの良いポップなメロディセンスが持ち味で、アメリカ西海岸への憧れに満ちた青空のような爽やかさとほんのり漂う英国らしい気品高さを併せ持ったソングライティングは、ため息が出るほどにメロディアスで芳醇。そこに切なさも秘めた甘いヴォーカルと幾重にも折り重なる自在なコーラスワークが乗り、職人的とも言える完璧なポップ・サウンドが眼前に広がります。これはルベッツ、ファーストクラス、山下達郎などビーチ・ボーイズ直系ハーモニー・ポップのファンならきっと虜になってしまうサウンドでしょう。これぞ胸キュン必至の名盤!

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QUIDAMの在庫

  • QUIDAM / FIFTH SEASON: LIVE IN CONCERT(映像)

    RENAISSANCEやGENESIS、CAMELを受け継ぐポーランドの女性Voシンフォ・グループ、母国での05年ライヴの映像を収録!

  • QUIDAM / ALONE TOGETHER

    ポーランドの実力派グループ、07年作、ヘヴィかつ透明感溢れるシンフォニック・ロックの傑作

    ポーランドを代表するシンフォ・グループ。07年作。繊細かつ優美なメロディ、しっとりと伸びやかな男性ヴォーカル、幻想性溢れる柔らかなキーボード&フルート、リリカルに歌い上げるギター。1音1音を丁寧に紡いだ民芸品のようなアンサンブルは絶品の一言。前作の延長線上のモダンなヘヴィネスもありますが、ヘヴィなパートでも、全体が流麗なメロウネスに包み込まれているのが本作の聴き所。これは素晴らしいです。傑作。

  • QUIDAM / QUIDAM

    RENAISSANCEやGENESIS、CAMELを受け継ぐポーランドの女性Voシンフォ・グループ、96年の大傑作1st!

    ポーランドを代表するシンフォ・グループ。96年作の1st。ほの暗い叙情性を帯びたロマンティシズム溢れるキーボード、丁寧にメロディを紡ぐギター、優美なフルート、憂いある美しいメロディ、透明感溢れる女性ヴォーカル。東欧シンフォを代表する大傑作。

  • QUIDAM / SNY ANIOLOW

    ポーランドを代表するシンフォニック・ロック・グループ、98年の2ndアルバム

  • QUIDAM / BAJA PROG: LIVE IN MEXICO 99

    ポーランド産フィメールVoシンフォの代表格、99年メキシコでのライヴを収録

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