2018年1月24日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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英米ロックファン注目のニッチ&ディープな作品を続々と紙ジャケでリイシューしている韓国のレーベルBIG PINKより新譜が届きましたのでご紹介いたしましょう。どうぞ試聴しながら、お楽しみください!
スイスを代表するプログレ・グループ。77年作の2nd。
ジャケットからはファンタジックなシンフォ作品をイメージしますが、中身はクリムゾンばりの強度とヘヴィネスでスリリングに突っ走るテクニカル・プログレ!フリオ・キリコばりの超絶ドラミングも聴きものです。永世中立国スイスにこんなテンション高いバンドがいたとは…。
バーミンガム出身、サイケ・フォーク~スワンプ・ロックにメロウな繊細さを散りばめた70年作2nd、名作!
トラフィックを彷彿とさせるフォーキーでスワンピーなテイストも取り入れつつ、充満するのはどこかほの暗いメロウネス。英国の鉛色の空を思わせる、上品でいて湿っぽいアンサンブルが絶品です。
ミレニアムでお馴染みのKeith Olsen & Curt Boetcherのコンビがプロデュースを務める、サンフランシスコ出身バンドによる70年唯一作。
このバンドならではの隠し味となっているのが、数曲で聴けるビートルズ直系のメロディ。2~4曲目あたりがそれで、ヴォーカルの歌い方までジョン・レノンをかなり意識していて、思わずニヤリとしてしまいます。そこはかとなく醸し出されるバッドフィンガー的な哀愁も堪りません。
フロリダ生まれのSSW、69年2nd。
幻想的で靄の只中のようだった1stに比べて、こちらの作品では声にハリが生まれ、69年テイストのサイケデリックなバンドサウンドが加わっています。
それでもやはり、アーサーならではの澄み切った情緒は健在。
Donovan好きならグッとくるであろう、ファンタジックなサイケ・フォークです。
ニューメキシコ州出身のソフト・ロック・トリオ、69年作。
A面こそクロディーヌ・ロンジェやマーゴ・ガーヤンのようなウィスパーボイスを前面に押し出したソフト・ロック・サウンドですが、聴き進めるうちに次第に楽曲は湿り気を帯びてきます。B面では何と67年日本のレコード大賞受賞曲、佐良直美「世界は二人のために」をカバーしたり、エリーゼのためにを取り入れたり・・・
どこか洗練しきれない、哀愁漂うソフト・ロック歌謡を披露しています。陽光降り注ぐアメリカン・ポップスに憧れつつも、にじみ出るウェットな感性がたまらない一品です。
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