2024年11月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ新鋭
3枚のアルバムを残したハンガリーのグループYOU & Iが、名前を新たに再結成してリリースした24年作!
女性ヴォーカルはエモーショナルに歌い上げるタイプで、メロディアスなサウンドを劇的に彩ります。
気品高くフレーズを紡ぐギターと輝かしく躍動するシンセを軸に紡がれる、往年のGENESISやMARILLION、初期QUIDAMを彷彿させる素晴らしきサウンド!
厳かでメランコリックな女性vo、ヴァイオリン奏者、フレンチホルン奏者を含む編成のポーランド新鋭デビュー作。
クラシックにも通じた独自の美的センスが発揮された、エモーショナルかつスタイリッシュなサウンドが実に良いです。
プログレというよりは「アート・ロック」と表現したくなる傑作。
9年ぶりの作品とは思えない、何事もなかったようにFHらしさ100%のサウンドを繰り広げる22年作。
少し影のある落ち着いた声質で歌う女性ヴォーカルが相変わらずいいなぁ。
美旋律ギター&リリカルなフルートを操り「オランダのアンディ・ラティマー」の名を欲しいままにするEddie Mulderの活躍にも注目!
カンタベリー・ロックを継承する英新鋭、待望の19年2nd。
組曲も含む構築的な楽曲を、CARAVAN的な軽やかさで駆け抜けるポップなジャズ・ロック・スタイルが魅力的です!
力強く厳かに歌い上げる女性ヴォーカルもナイスですよ。
これは衝撃!ヴォーカル/作曲ともにビョークばりの才覚で驚かせる女性アーティストを中心とするポーランド新鋭。
エレクトロニカ色の強いサウンドと艶めかしくもアーティスティックな女性ヴォーカルが作り出す、蠱惑的な音世界に飲み込まれます…。
ジャケはかなりダークですが、中身はキャッチ―かつ圧倒的にドラマチックな絶品シンフォ。アグレッシヴに脈動するシンセと重厚なギターが描き出す壮大かつ哀愁のある音像に、芯のある力強い女性ヴォーカルが冴え渡るメロディアスなサウンドは実にグッと来ます。北欧のBender一家4人を中心とする注目グループの待望19年作!
実力派がひしめく現ポーランドでも屈指の人気シンフォ・グループによる、3年ぶりとなった19年5th。新加入女性ヴォーカルのエモーショナル&アグレッシヴな歌唱と、端正かつ陰影にも富んだ宝石のように美しいアンサンブルがこれ以上なく調和してるなぁ。壮大で力強いシンフォ・サウンドを提示する文句なしの傑作!
結成は90年代初頭にさかのぼる、ポーランド・シンフォの実力派バンドによる18年作。キーボーディストが別バンド結成へと動き、残ったギタリストを中心にメンバーが再編されたのですが、それでこの完成度はかなり驚き。ひたすら泣きのフレーズを紡ぎ続けるギターも素晴らしいんですが、何を置いても復帰したオリジナル女性ヴォーカルAnna Batkoによる、時にシアトリカルとも言える表現力でエモーショナルに歌いこむ、コケットな魅力を秘めた歌唱に心奪われます。何と言うか、華がある感じ。
クラシックの素養を豊かに持つオペラ調の深みある歌唱に加え、デメトリオ・ストラトス風の存在感みなぎるヴォイス・パフォーマンスも堂々とこなす超実力派女性ヴォーカルがまずもって圧巻!地中海/バルカン音楽の舞曲風フレーズを散りばめながらスリリングに展開していくアンサンブルも絶品なイタリア新鋭。
沖縄出身の実力派女性シンガーMIZUKIを中心とする新世代ジャパニーズ・プログレ・バンドによるデビュー作!バンドのコンセプトは「70年代のプログレと現在の音楽シーンをリンクさせる」こと。クリムゾン、PFM、カルメン・マキ&OZといった70年代バンドを受け継ぐサウンドと、現代のJ-POPにも通じる耳馴染みの良さを合わせ持った注目の新鋭です!
視聴はコチラ!
https://motion-gallery.net/projects/mizuki_da_fantasia
こちらは19年作3rd。過去作同様古き良きプログレへの敬意を抱きつつ、新たな時代のプログレを模索したサウンドが見事。メロトロンやムーグや躍動し、存在感みなぎる女性ヴォーカルがエモーションたっぷりに歌い上げるこれぞ会心作!
この民謡的な「揺らぎ感」を持つ女性ヴォーカルは只者じゃありません!そのヴォーカルと渾然一体となってダークなシンフォニック・ロックを展開する演奏陣もレベル高いなぁ。ポーランドの女性ヴォーカル・シンフォ数あれど、個性では間違いなく群を抜いています。
まるでSLAPP HAPPYのダグマー・クラウゼがMAGMAをカヴァーしたようだって?!このヴォーカルの凄まじさはぜひ試聴してお確かめください…。カンタベリーとズール系のエッセンスがブレンドした仏ジャズ・ロック!
次のページは【姉御な女性ヴォーカル】&【浮遊感ある女性ヴォーカル】!
2018年デビュー、90s英プログレ・バンドCYAN〜FYREWORKSで活動したメンバーを中心に結成されたグループによる19年作2nd。カンタベリー・ロックを継承するサウンドを自認する通り、CARAVANらカンタベリー・ロックをベースにした愛すべきサウンドを聴かせてくれた前作と同じく、70年代的ヴィンテージ・テイストたっぷりのプログレ/ジャズ・ロックを芳醇に鳴らします。味わい深く鳴るハモンド、ファンタジックに舞うムーグ、カンタベリー・テイストの叙情的なサックスらが紡ぐジャジーかつポップなアンサンブルと、力強く厳かに歌い上げる女性ヴォーカルのコンビネーションは相変わらず絶品。組曲も含む構築的な楽曲をCARAVAN的な軽やかさで駆け抜けるスタイルが魅力的な好盤です!
【カケレコ国内盤】直輸入盤(帯・解説付仕様)、ペーパーケース仕様、定価2990+税
レーベル管理上の問題により、ペーパーケースに角つぶれがある場合がございます。予めご了承ください。
KENTISHSPIRES/SPREZZATURA(KENTISH SPIRES)
ペーパーケース仕様、ブックレット付仕様
レーベル管理上、ペーパーケースに角つぶれがある場合がございます。予めご了承ください。
KENTISHSPIRES/SPREZZATURA(KENTISH SPIRES)
ペーパーケース仕様、ブックレット付仕様
盤質:傷あり
状態:良好
軽微な圧痕・軽微な折れあり
実力派がひしめく現ポーランドでも屈指の人気シンフォ・グループによる、3年ぶりとなった19年5thアルバム。前作からの大きな変化として女性ヴォーカルの交代が挙げられます。前任者はどこか緊張感のある厳かな歌唱が印象的でしたが、後任はより感情を強く出すエモーショナルな歌唱が素晴らしく、これまでになくドラマ性を高めており特筆です。演奏陣はさすがで、耳を引くユニークなリズムパターンを織り交ぜて存在感を示すリズム・セクション、ポーランドらしい陰影と哀感を乗せひたすら美麗フレーズを繰り出すギター、バックを気品高く流れゆくストリング・シンセらが、呼吸をぴったり合わせ紡ぎ上げていく宝石のように美しいアンサンブルに聴き惚れます。また出番は多くないものの、物悲しいリリシズムと柔らかなファンタジーを併せ持つピアノのタッチも絶品で、LOONYPARKらしい角のないしなやかな音色使いを象徴しているかのよう。従来どおりの端正で美しいアンサンブルと新ヴォーカルが担うアグレッシヴな表情が見事に調和した傑作!
ポーランドのシンフォニック・ロックグループ、09年デビュー作。細かく刻むジャズ・ロック調のドラムスとメランコリックな中にも叙情美を感じさせるギターを中心としたアンサンブルに乗って、しなやかさと力強さを併せ持つ女性ヴォーカルが素晴らしい歌唱を聴かせるシンフォニック・ロック。東欧特有のうす暗さが漂うシリアスな楽曲から軽快なリズムと瑞々しいアコギが爽やかに駆け抜ける楽曲まで、演奏陣が多彩なアンサンブルを繰り広げる中、それらに見事に歌声を乗せていくヴォーカルは存在感抜群。民族音楽的歌唱に根ざした独特のゆらぎを随所に感じさせる実力派で、内面をさらけだすような生々しい歌唱には思わず息をのみます。テクニカルで緩急自在の演奏と吸い込まれるような魅力を持つ女性ヴォーカルの歌声が印象的な傑作です。
ポーランドの新鋭シンフォ・グループ、18年作。前作までのキーボーディストらが別グループNOIBLAとして独立し、残ったギタリストJerzy Georgius Antczakを中心に前作や過去作にも参加していたベーシストとドラマー、そして復帰した初期の女性ヴォーカリストAnna Batkoという再編された4人編成となっています。以前までの広がりある幻想的でメランコリックな作風は残しつつも、プログラミングも散りばめたモダンでスタイリッシュなサウンドへと変化を遂げているのが特徴。キーボードはギタリストが兼任しているものの、やはりギターの存在感がアップしており、これでもかとドラマチックな泣きのフレーズを延々紡ぎ続けるギターが圧巻です。さらに復帰したオリジナル・ヴォーカリストがまた素晴らしい!前々作まで在籍した女性ヴォーカルのしっとりめの歌唱も良かったですが、時にシアトリカルとも言える表現力でエモーショナルに歌いこむ、コケットな魅力を秘めた歌唱に心奪われます。プログラミングによる装飾音も絡めつつ安定感抜群のプレイで2人を支えるリズム隊の仕事も特筆です。大きな再編を経たとは思えない完成度の高い音世界で聴かせる傑作!
ストレンジ・デイズの岩本晃市郎氏がプロデュースのほか作詞・作曲・アレンジ等に全面参加する新鋭で、沖縄出身の女性ヴォーカリストMizukiと女性ピアニスト/キーボーディストAnna Hardyを中心とするプログレッシヴ・ロック・グループ、前作から1年で届けられた19年3rdアルバム。デビュー作に顕著だった70年代ジャパニーズ・ロックから現代のJ-POPへと受け継がれる日本人の耳に馴染みのある情緒に富んだメロディライン、そして前作で大きくフィーチャーされたメロトロン/ピアノ/オルガンが作り上げる中世音楽的エレガンスを帯びたシンフォニック・ロック要素。ライナーでも語られている通り、それら過去2作品の特色を組み合わせた、MIZUKI DA FANTASIAならではの音楽性を突き詰めたサウンドとなっていてこれは見事です。上記3種のキーボードが折り重なり厳かかつ慈愛に満ちた音世界を生み出す中を、凛とした美しさにブルージーな哀愁を加えたようなヴォーカルが圧巻の表現力で歌い上げる前半は、胸打たれるバラードが満載。後半になるとムーグをはじめとするシンセサイザーが唸りを上げ、プログレ然としたスケール大きな演奏が繰り広げられます。YUKA & CHRONOSHIPで活躍するゲスト演奏陣による重量感みなぎるプレイにも注目です。ロックが最もエネルギーに満ちていた1969年から半世紀が経ち、来たる新たな時代へと向けられた作品となっています。前2作が気に入ったなら本作もマスト!
ポーランドの新鋭バンドによる、24年デビュー・アルバム。女性ヴォーカル、ヴァイオリン奏者、そしてフレンチホルン奏者を含む編成を特徴としており、クラシックにも通じた独自の美的センスが発揮された、エモーショナルかつスタイリッシュなサウンドを展開します。ひたすらクラシカルで気品高いヴァイオリン、泣きのフレーズをとめどなく紡ぎ出すエッジの効いたギター、ここぞの場面で登場して哀愁を添えるフレンチホルン、そして厳かでメランコリックな女性ヴォーカル。デジタル音響を散りばめるセンスも秀逸で、息をのむような幻想的かつ芸術的な音作りに貢献しています。演奏陣の中ではヴァイオリンの表現力が特に素晴らしく、本格的なクラシックの素養を感じさせる深みある演奏が、アンサンブルのレベルを押し上げていて注目。プログレというよりは「アート・ロック」と表現したくなる傑作です。
現オランダを代表するシンフォニック・ロック・グループ、スタジオ作としては9年ぶりとなった22年作!前13年作ではバンドを離れていたギタリストEddie Mulderが復帰しており、ハケット+ラティマーと言えてしまう気品たっぷりの美旋律ギターを全編で披露しているのが何より嬉しいところ!そんなギターに輝かしい音色で絡むオルガンやシンセ、そして少し影のある落ち着いた声質で歌う女性ヴォーカルが加わり、まさにGENESIS+CAMELと形容すべきファンタジーを並々と湛えた極上シンフォが堪能できます。さらにEddieのソロワークで追求してきたリリカルなアコースティック・サウンドがバンドにフィードバックされているのも聴き所で、淀みない清流のように美しいアコースティック・ギターのプレイやハートフルなフルートも奏でる多才ぶりで「オランダのアンディ・ラティマー」の名を欲しいままにしています。9年というブランクがあったとは思えない、何事もなかったようにFLAMBOROUGH HEADらしさ100%のサウンドを繰り広げる素晴らしい一枚!
95年にデビューし3枚のアルバムを残したハンガリーのシンフォ・グループYOU & I。彼らが2019年に改名し再結成したのがこのMAYAです。本作は満を持しての24年デビューで、エモーショナルに歌い上げる女性ヴォーカルを据えた、メロウな叙情性たっぷりのメロディアス・シンフォニック・ロックを聴かせてくれます。気品高くフレーズを紡ぐギターと輝かしく躍動するシンセを軸に紡がれるアンサンブルは、ガブリエル期GENESISや80sMARILLION、初期QUIDAMあたりを彷彿させる素晴らしさ。ベテランらしい完成されたスタイルとベテランらしからぬ瑞々しい音使いが見事に調和した力作に仕上がっています。オススメ!
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