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INTROITUS特集!- スウェーデンのBENDERファミリーによる大所帯シンフォ・グループ

DELANEY & BONNIEやABBA、IKE & TINA TURNERなど、古くより夫婦によるグループというのは数多く存在してきましたが、そこに娘や息子が参加しての一家総出によるグループとなるとなかなか珍しいですし、どんなサウンドになっているのか気になりますよね?

そんなわけで今回は、BENDER家の一家4人を中心とするスウェーデンの新鋭シンフォ・グループ、INTROITUSをご紹介してまいります☆

INTROITUSは、北欧スウェーデン出身のBENDER一家を中心とする7人組グループ。07年にデビューし、2019年現在までに4枚の作品をリリースしています。

メンバーは以下のとおり。

Mats Bender / keyboards
Anna Jobs Bender / lead vocals
Mattias Bender / drums and vocals
Johanna Bender / vocals
Henrik Björlind / flute and additional keyboards
Pär Helje / guitar
Dennis Lindkvist / bass

父Mats(キーボード)、母Anna(リード・ヴォーカル)、息子Mattias(ドラム/ヴォーカル)、娘のJohanna(バッキング・ヴォーカル)のBENDER家の4人に、ギタリスト、ベーシスト、フルート/マルチ奏者が加わった計7人による大所帯バンドです。

元々父親のMATS BENDERは30年以上も前に作曲活動を始めたそうですが、彼が構想するサウンドはいずれも十数分~数十分に及ぶ長尺の曲で、作品全体は当時のレコードには収まりきらないものだったために、そのままレコーディングされることなく眠っていたのだと言います。やがてCDの登場により長時間の収録が可能になった現代になって、彼の当時の楽曲を一家によってアレンジし直して発表することを目的としたプロジェクトとして発足したのがこのINTROITUSだったそうです。

そうして出来上がったのが、07年にリリースされた彼らのデビューアルバム『FANTASY』でした。

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一家4人を含むパーマネントメンバーに加え、サックス、フルート、チェロ、アコーディオン、コーラスなど合わせて10数名の大所帯でレコーディングされた本作は、荘厳に溢れだすシンセやメロディアスに駆けるギターが印象深い、メランコリックな中にも北欧らしい凛とした透明感が息づくシンフォニック・サウンドが素晴らしい一枚。情感たっぷりに伸び伸びと歌い上げるAnnaのヴォーカルも、楽曲をドラマティックに彩っています。それにしてもスケール感のあるモダンなアレンジが施されているとは言え、とても30年以上前(70年代中頃)に作られた曲とは思えないですよね~。現代にも通用する洗練された曲作りからは、当時からのMatsの作曲能力の高さがよくわかります。


デビュー作より3年を経た11年にリリースされたのが、2nd『ELEMENTS』。目玉おやじかレジデンツかというジャケットにまず面食らいますが、中身は前作を上回るスケール感で展開していくまさに圧巻の出来。前作とは異なり新規に作曲されたナンバーで構成された本作ですが、前作での北欧らしいメランコリックかつ透明感のあるシンフォ・サウンドはそのままに、Matsのキーボードとギターがよりアグレッシヴに躍動。Annaのヴォーカルも持ち前の美声を生かしたドラマティックな歌唱はもちろん、パワフルなパートでも生き生きとした歌いぶりを発揮しており、全体としてサウンドにさらなる幅と厚みが生まれています。息子Mattiaのタイトなドラミングが演奏をしっかりと引き締めている点も特筆!一家のプレイヤーとしての技量も際立った傑作に仕上がっていますね。

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それから3年を経てリリースされたのが、14年作『ANIMA』です。凛とドラマティックな北欧的叙情美と重厚感たっぷりに突き進むアグレッションが織り成すメリハリの効いた北欧シンフォニック・ロックは前作を引き継ぐものですが、前作以上に父Matsが八面六臂の活躍を見せているのが印象的。ここぞという場面で厳粛に溢れだすシンセサイザ-、澄み切ったトーンのピアノ、そしてムーグ・シンセを巧みに操るスリリングなソロプレイと、キーボードプレイが全編で冴え渡っています。へヴィネスを担うギターとドラムも相まって、インストの充実度がこれまでになく高まっていますよね。滑らかで深みのある美声ヴォーカルも相変わらず素晴らしく、聴き応えたっぷりの新たな傑作に仕上がっています。これはおすすめ!

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そして、前作より4年。待望の4thアルバム『SHADOWS』がついにリリース!パーマネント・メンバーだった奥様のJohannaさんは今回ゲスト・ヴォーカルとしての参加ですが、BENDER一家が作り上げるスケール大きな音世界はもちろん健在です。

いつも以上にダークな感じのジャケが目を引きますが、サウンドはキャッチーかつ圧倒的にドラマチックなさすがの絶品シンフォに仕上がっておりお見事。

シンセサイザーを使いこなした色彩豊かなキーボードワークを軸とする従来の作風に、アコーディオンやオカリナやフルートが哀愁たっぷりに奏でられる北欧然としたトラッド風味も織り込んだ、懐の深いシンフォニック・ロックを提示する意欲作です!



BENDERファミリーによるシンフォニック・ロック・バンドINTROITUS、いかがでしたか?
リリースを重ねるごとにますます完成度を高めてきている彼ら。これは次回作はさらに期待できそうですね~!



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