2017年11月10日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
タグ: ハード・ロック
スタッフ増田です。
このところ、日が落ちるとすっかり冷え込むようになりましたね。
早くも毛布を引っ張り出してしまい、毎朝布団から抜け出すのが至難になっています。
さてさて本日はそんな寒さに負けぬ、熱気あふれるナイスなオルガン・ハードをピックアップいたしました。
まずはパープルと並ぶ英国オルガン・ハードの代表格、こちらのグループから。
72年発表、『対自核』『悪魔と魔法使い』に続き、彼らの全盛期を代表する三部作の最終作。
怪鳥音のような不気味なコーラスと堂々たるリフが重厚な一曲目「サンライズ」から、ラストを飾る10分の大曲「マジシャンズ・バースデイ」に至るまで、ドラマチックなスケール感と幻想性、そしてハード・ロックの力強さが合わさった完成度の高いサウンドを聴かせてくれます!
元ANDROMEDAのミック・ホークスワースと元TUCKY BUZZARDのポール・フランシスを中心とするグループ、71年唯一作。
短命に終わってしまったグループですが、この一作が素晴らしい出来!
スモーキーなギターとメロディアスなハモンドが一体となって織り成すアンサンブル、これぞ英ハードですね!
英ハード・グループ、74年作1st。キレのあるキャッチーなリフに重厚なオルガンはずばり「FREE×DEEP PURPLE」。
ヴォーカルもソウルフルだし、ギターソロもオルガンソロもエネルギッシュかつ哀愁漂いまくりだし、おまけにかっちょいいサックスやドラマチックなストリングスまで入ってきちゃうし、もう英ロックの良いとこ全部入りって感じ!?
Beckettなどで活躍していた名キーボード・プレイヤーTim Hnkley率いるグループの69年1stアルバム。
こちらは言うなれば「DEEP PURPLE×BLOOD, SWEAT & TEARS」!?
20分の組曲のラストを飾る「Paint It Black」カヴァーの凄まじい気迫、恐ろしいほどのハイ・テンション、これは是非お聴きください。
英国が続きましたが、米国にもこんなにクールなグループがいるんです!70年作。
SPOOKY TOOTHを彷彿とさせるソウルフルなサウンドですが、切れ味鋭いギターとブルージー&キャッチーなオルガンの洗練されたトーンが格好良過ぎ!
ドイツからも一丁!マンハイムで結成されたジャーマン・ハード、71年デビュー作。
硬質でパワフルながらもどこか気だるさと浮遊感も併せ持つ絶妙なサウンド、癖になりますよね。
さらにはスウェーデンからも!北欧らしく霧がかったように煙たいサウンドの中、重厚かつ幻想性たっぷりに鳴り響くオルガンとファズ・ギター。
ざらついたハモンドの音色をこれでもかと堪能できる、ヘヴィ・インスト・アート・ロックの秘宝69年作。
最後はコチラ。うーん重厚なオルガンに力強いギター。70年初頭の英国のグループかな?…えっ、イタリア?しかも15年作!?
STANDARTEのKey奏者とオルガン奏者が、力強くもミスティックな女性ヴォーカルと結成した新鋭グループ。
これは70年代ハード・ロック・ファンを唸らせる出来です!
ソウルフルなシャウト・ヴォーカルとタイト&スピーディーなアンサンブルによる英ハード・ロック・グループ。74年作の1st。ライナーには、FREEを土台にDEEP PURPLEのエッセンス、と書いてありますが、確かにその通り!絞り出すような太いシャウト・ヴォーカルは存在感抜群で、ブルージー&メロウなハード・ロックを基本に、ツイン・リードやオルガンによるドラマティックなキメのパートを加えるアンサンブルはかなりカッコ良いです!一転して、HUMBLE PIEあたりに通ずるアーシーな雰囲気もあったり、叙情的なストリングスが入ってきたり、この時期のブリティッシュ・ロックの魅力を詰め込んだような味わい溢れるサウンドにグッときっぱなし。ベルボトムが最高に似合う男達による男臭い哀愁や叙情が滲み出た逸品。
Beckettなどで活躍していた名キーボード・プレイヤー、Tim Hinkley率いるJODY GRINDの69年発表1stアルバム。Timによる卓越したオルガン・ワークとバンドとしての巧みなアレンジは絶品の一言で、オルガン・ロック・ファンは必聴。
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