2019年1月31日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
ケルトといったら何と言ってもこのグループですよね!鬼才デイブ・ベインブリッジ率いるアイリッシュ/ケルティック・シンフォの雄。
95年の本作ではロバート・フリップ卿もゲスト参加しています。
現代的なシンフォとアイリッシュ・トラッドが融合した雄大かつ美麗なサウンドは文句なしの素晴らしさ!
実はあのキャメルもケルト音楽を取り入れた作品を手掛けているんです。
96年の本作は、アンディ・ラティマーの祖母の体験を基にアイルランド移民の悲劇を描いた壮大なコンセプト・アルバム!
幻想的なケルト音楽のエッセンスを取り入れつつ、ラティマーの激しい情念渦巻くギターが唸る、重厚な作品です。
マイク・オールドフィールド『チューブラー・ベルズ』を手掛けたプロデューサーとして有名なミュージシャン。
『チューブラー・ベルズ』と同じく多重録音を駆使して創り上げられており、ミニマルかつトラッドを取り入れたファンタジックな音世界が大変美しい逸品です。
ケルト文様を取り入れた表裏ジャケも内容と実にマッチしていますね。
YESのヴォーカリスト、自身のルーツであるケルト要素を押し出した97年のソロ作。
牧歌的で神秘的なケルト・スタイルに伸びやかな歌声がぴったり。
VDGGで知られるDavid Jacksonとその娘のヴォーカリストDorieが在籍する英プログレ・バンド!
カンタベリー風の柔和な表情とケルト音楽にも似た神聖な雰囲気を併せ持つ英国然としたシンフォ・スタイルで、御大による柔らかなタッチのサックス&フルートが素敵すぎます♪
アイルランド出身のプログレ/ジャズ・ロック・バンドによる76年唯一作。
カンタベリー・ロックに通ずる流麗なナンバーからジェントル・ジャイアントを彷彿とさせる捻ったプログレ・ナンバーまで多彩な作風を披露していますが、なんとこの曲ではバグパイプ風のキーボードが炸裂する「ケルティック・ジャズ・ロック」を聴かせていてビックリ!
めちゃめちゃマイナーながら、ハイレベルでユニークな作品です…!
こちらはウェールズ出身のプログレ・バンド、MAGENTAのリーダーRob Reedによるプロジェクト12年作。
ヴァイオリンやアコギなどによる暖かみのあるトラディショナル・サウンドを取り入れた本格的ケルティック・シンフォは文句なしに見事。
スティーヴ・ハケット、メル・コリンズなどゲストも豪華で、シンフォ・ファンなら間違いなく聴くべき00年代シンフォの最高峰と言えるでしょう。
イタリアにもケルティックなプログレが!?
優しげで落ち着きある女性ヴォーカルが印象的なシンフォ・サウンドに、各所で散りばめられるケルト音楽のエッセンス。
実にファンタジックでドリーミーな音世界を展開する、ベテラン・バンドによる17年作!
次はフランスから、こちらも長いキャリアを持つシンフォ・グループの99年作。
気品あるクラシックからケルトなどのワールド・ミュージックも取り入れ、壮大かつ優美なサウンドを創り上げています。
マイク・オールドフィールドからの影響感じさせるギターもいいなあ。
こちらも17年作ですが……なんとなんとあのマイク・オールドフィールドによる、名盤『OMMADAWN』の続編!
もちろん『OMMADAWN』を始めとしてマイク・オールドフィールド作品に欠かせぬケルト音楽のエッセンスは今作でもバリバリ健在。
工芸品のように巧みに紡がれる幻想的な伝統楽器の調べと、エレキやシンセ、メロトロンの重厚な響きが絡み合って壮大な情景を描き出す、まるで大地の息吹が伝わってくるかのような大作。
こんなのもう、素晴らしすぎます(号泣)。
【関連記事】
エレキギターやアコギ、シンセが織り成す、牧歌的かつ神秘的なサウンド。マイク・オールドフィールドを彷彿とさせる世界のプログレ名作をピックアップ!
サイケデリック・ロックグループJULYからそのキャリアをスタートさせMike Oldfieldの名盤「TUBLAR BELLS」を手がけるなど、アーティスト活動からエンジニアリングまで、その多才ぶりを発揮したイギリスのマルチアーティストの作品、77年作2nd。その内容はMike Oldfieldと同じく多重録音を駆使したファンタジックな作品であり、アイリッシュも含むトラッド・フォークナンバーが心地良い好盤です。ダイナミックなロック色は皆無であり、繊細に編み込まれたヒーリング色の強いサウンドは「TUBLAR BELLS」的なミニマルな質感を持っています。ゲストとしてJULY人脈であり当時はJADE WARRIORで活動していたJon Fieldがフルートで参加しています。まさにジャケットが全てを物語っているような英国然とした作品。
アイルランド出身、ギター、キーボード、ベース、ドラムの4人からなるプログレ/ジャズ・ロック・グループ、76年の唯一作。安定感あるリズムと流れるようなタッチのギター&エレピが紡ぐ端正なジャズ・ロックがベースとなっていますが、その音楽性は実に多彩。77年に唯一作を残した美声女性SSW、Rosemarie Taylorをフィーチャーしたカンタベリー・ロックに通じる柔らかくロマンチックな3曲目、GGのケリー・ミネアの作風を思わせる浮遊感あるプログレ・ナンバー、バグパイプ風のキーボードのプレイがカッコいいアイリッシュ風味香るテクニカル・ジャズ・ロックなど、バラエティに富みつつもどの曲も緻密に組み上げられた手工芸品のような完成度を誇っており実に素晴らしいです。ラストは初期GGのアルバムに入っていてもおかしくないほどの凝りに凝った展開とコーラスに彩られたナンバーでハイライトの一つ。底知れぬ技巧と捻りあるユニークな音楽センスを備えたグループによる名盤です。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!