2017年10月10日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ:
こんにちは、スタッフ佐藤です。
直近で入荷した新作の中から「これはっ!」というオススメ作品をご紹介するこのコーナー。
今回のおすすめ新譜は『PENDELIRIUM / ATLAS』です。
2004年にデビューを果たし、今や大御所NEXUSと人気を分かつグループへと成長したアルゼンチンのシンフォ・バンドJINETES NEGROSが、4年ぶり第5作目となる17年作をリリースしました!
前作からギタリストとベーシストが交代していますが、70年代プログレへのリスペクトを自然な形で溶け込ませる手腕は本作でも揺らいでいません。
輝かしく力強い響きを持つオーケストラをフィーチャーした、近年のエニドかリック・ウェイクマンかというエネルギッシュで格調高いシンフォニック・ロックを繰り広げる一曲目からとにかく素晴らしく、期待が高まります。
続く二曲目は切なさを秘めた優しげなスペイン語ヴォーカルが歌う叙情ナンバーで、さすがアルゼンチンと言える歌心いっぱいのメロディにオーケストラが優美に絡んできて感涙。
その後もとにかく南米ファンのツボを突きまくるたおやかで叙情的なメロディが次々と湧き上がってきて、感動が途切れません。キース・エマーソン彷彿のアグレッシヴにうねるシンセ&オルガンのプレイ、それと対比するように流麗なタッチのクラシカルで美しい響きのピアノ、そして青空へ突き抜けるようにダイナミックな飛翔感溢れるギターらが紡ぐ躍動感みなぎるアンサンブルも、珠玉のメロディを彩っており見事!
ヘヴィなパートを極力抑え、ドラマチックなオーケストラを全編で起用、SERU GIRANなどに通じる南米らしいメロディの美しさを効果的に聴かせるアプローチがとにかく光っています。
これぞ70年代から続くアルゼンチン・ロックの遺伝子を正統に受け継いだ傑作と言えるでしょう!
こ、これはNEXUSを超えたか!?
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!