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SIR LORD BALTIMOREから始まる暴走ハード・ロック特集!!!

スタッフ増田です。

60年代末のヘヴィ・サイケがさらにヘヴィさを極め70年代のハード・ロックに、そしてそれがさらに進化して80年代のメタルに……。
そんなメタルに続く「ヘヴィ」の系譜には、歪んだギターもさることながら、凶暴なまでの疾走感も重要なキーワード。

今回はSIR LORD BALTIMOREを筆頭に、暴走的なスピード感で突っ走る「元祖メタル」なハードロック作品を探求してまいりましょう!!!

SIR LORD BALTIMORE/KINGDOM COME(1970)

「元祖ヘヴィ・メタル」と言えばこのアメリカ産バンド。

まるで某花や〇きのジェットコースターのようにスリル満点の、あまりに危険な疾走感!!

ドラム・ヴォーカルを筆頭にせっつくような緊迫感があるせいで、テンポ自体は早くない曲でもものすごい勢いを感じてしまいます。

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BLOODY MARY/BLOODY MARY(1974)

謎に包まれたバンドながら高いクオリティから、SIR LORD BALTIMOREの変名ではないかという噂も流れた(ガセでしたが)米国産マイナー・ハード。

メロディアスなハモンドやファンキーなパーカッションを加えた濃いサウンドですが、SIR LORD BALTIMOREにも劣らぬ荒々しい疾走感も持ち合わせ、非常にハイ・レベルな演奏を聴かせる文句なしの一枚!

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TIN HOUSE/TIN HOUSE(1971)

機関車のように真っすぐに突き進んでいく気持ちの良いスピード感もさることながら、ヘヴィに歪みつつも濃密な和音を奏でるギター・リフのカッコ良さと言ったら!

ギタリストのフロイド・ラドフォードは後にジョニー・ウィンターのバンドで2ndギタリストとして活躍しますが、なるほどジョニー・ウィンターのメロディアスに跳ねるブルース・ギターをさらにヘヴィにしたような音。

強烈なハード・サウンドの中に溢れるブルージーな哀愁もたまりません。

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ここまではアメリカのバンドでしたが、ここからは英国&ユーロの爆走ハードを探していきましょう!!

TEMPEST/LIVING IN FEAR(1974)

アラン・ホールズワースが在籍したことで知られる英国のバンドですが、こちらの2ndはギタリストの交代を経て、さらにハード志向を強めています。

バンド名通り嵐のように吹きすさぶ爆走ハードロックに、PATTOに参加した名ギタリスト、オリー・ハルソールのテクニカルな速弾きが炸裂!

泣く子も黙る勢いにただただ圧倒される名盤です。

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SLOWBONE(SLOWBONE THE WONDERBOYS)/REAL ROCK AND ROLL SWINDLE !(1972-74)

71年~77年に活躍したロンドンのハード・ロック・バンド、活動中のスタジオ音源や74年のライブ音源などをまとめた編集盤。

アイアン・メイデンにも影響を与えたとされるだけあって、ザクザクと刻むギターリフのすさまじい硬質さは最早メタル。

ギター2本ではなくギターとオルガンによるメロディアスなツイン・リードも個性溢れていて、これはすごいバンドです。

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STEAMHAMMER/SPEECH(1972)

A面がまるまる一曲の組曲になっているのでちょっと長いのですが、3:22~のギター・リフ、どこかで聞き覚えありませんか?

そう、元ヤード・バーズのキース・レルフ率いるARMAGEDDONの「Buzzard」ですね!

ARMAGEDDONのギタリストMartin Pughが在籍したSTEAMHAMMER。

ハード・ロックとプログレの化学反応とも呼べる作風で、スリリングかつテクニカルなリフをヘヴィに聴かせますが、まさにそんなテクニカル×ヘヴィネスもメタルの原型と言えますね。

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JERICHO/JERICHO(1972)

イスラエルにもハード・ロックが!? BUDGIEを彷彿させるスリリングな疾走感に強烈なヘヴィネス!

刃物のような切れ味鋭いギター・リフはイギリス・アメリカ顔負けの完成度。

まるでロニー・ジェイムズ・ディオかと思うほどのエッジの効いたシャウトを聴かせるヴォーカルも聴きどころです。

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EVOLUTION/EVOLUTION(1970)

これは速いっ!!すさまじいパワフルな馬力と切れ味……これが1970年、しかもスペインのグループとは恐るべし!

ちなみにこのアルバム、キング・クリムゾン「21st Century Schizoid Man」のカバーも収録されているのですが、数多のカバーが残されている中でもこれまた最速(時期的な意味で)の部類に入るのでは……。

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最後はこの曲で締めましょう!ギターではなくキーボード主体なのですが、素晴らしい「暴走度」です。

HEAVY CRUISER FEAT NEIL MERRYWEATHER/HEAVY CRUISER(1972)

米ブルース・ロックの「裏番長」Neil Merryweather率いるハード・ロック・バンド。

全体的にはソリッドなギターとメロディアスなキーボードが痛快な男らしいストレート・ハード・ロックなのですが、この曲だけ異様に実験的なアプローチを用いたプログレッシヴな作風になっています。

アグレッシヴでアヴァンギャルドですらあるキーボードが、滅茶苦茶な手数のドラムと共に縦横無尽に駆け巡り、最後は壊れたような即興的ノイズで収束する圧倒的暴走ナンバー!

メタルとは遠くなったかもしれませんが、とにかくこの危ない香りすら漂う超絶怒涛の勢いはNo.1です。

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いかがでしたか?

ガレージ的な荒々しさを強めたアメリカン・ハードに対して、ユーロ勢はどちらかといえばテクニカルなリフで攻めたりと、「元祖メタル」的ヘヴィさの中にも違いが見えますね。

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