2017年8月14日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
こんにちは。カケレコ・スタッフ増田です。
中古棚より「これは!」という作品をピックアップしてご紹介する「カケレコ中古棚探検隊」。
せっかくの夏休み。青空の下ドライブなんかに行きたいものですが、今年はなんだか暗雲が晴れず、スッキリしないお天気が続きますね。
せめて気分だけでも爽快に、青空を感じる音楽を聴きたい!
というわけで、今回は中古棚よりサザン・ロックやSSW/スワンプのエッセンスを持つオススメ作品を選んでみました。
まずはサザン・ロックの雄、レーナード・スキナードの後継者的立ち位置のバンドからご紹介!
カケレコ人気作!ちょっと遅くなってやって来た、サザン・ロック・バンド!?
77年に飛行機事故で惜しくも世を去ったLynyrd Skynyrdの中心的メンバー、Ronnie Van Zantの弟(!)D. Van Zantがヴォーカルを務めています。
ブルー・アイド・ソウル方面の名プロデューサーDan Hartmanが担当ということもあり、暑苦しいサザン・ロックに止まらず、美しいコーラス・ワークやピアノ・サウンドに爽やかな風を感じる軽快なポップ・アルバム!
次は米スワンプの名作をお届け!
65年ニューポート・フォーク・フェスティバルにおけるボブ・ディランの歴史的ステージにも立ち会った鍵盤奏者、バリー・ゴールドバーグ。
こちらのアルバムはなんとあのディランのプロデュース作!
マッスル・ショールズ・スタジオの腕利きたちによる爽やかさ溢れる演奏に、渋さと甘やかさが同居したゴールドバーグのヴォーカルを堪能できる、SSW/スワンプのずばり名作。
次はブルース・ロックながらサザン・フィーリングも持ち合わせたこちらの作品!
バンドマスターNeil Merryweatherと迫力の女性ヴォーカルLynn Careyは米ハード屈指のコンビですね。
ブルージー&メロウなコクと旨みに溢れたメロディが絶品!
ズッシリとしたヘヴィなブルースからグルーヴィーなソウル、ロックンロールにサザン・テイスト溢れたナンバーなど、非常に多彩な表情を楽しめる一枚です。
アメリカが続きましたが、お次は英スワンプから行ってみましょう!
トラフィックのドラマー、ジム・キャパルディがアメリカ南部に渡り、マッスル・ショールズで録音した74年2nd。
ドラマーとはいえキャパルディは前作同様ヴォーカルとソングライティングに専念していますが、ジョージ・ハリスンばりの甘やかなヴォーカルに、米ルーツに英国的陰影をうまく取り込んだ曲作りも素晴らしい。
名ギタリストのピート・カーをはじめとするマッスル・ショールズの演奏陣もその腕前を遺憾なく発揮しています。
歌も演奏も恐ろしく洗練された、英SSW/スワンプの隠れた傑作!
なんと、北欧の国スウェーデンにもサザン色感じるこんなバンドが!
米ルーツからの影響濃厚な、グルーヴィー&ソウルフルな女性ヴォーカル。まさかこれが70年のスウェーデン産とは驚き!
サザン・ソウルからジャズ・ロックまで幅広く取り込んだ演奏も見事ですが、スウェーデンらしい繊細な色彩感も感じられて、魅力たっぷりなジャズ・ロック名盤です。
最後は90年代サザン・ロック・リバイバル・バンドの作品をご紹介!
引きずるようなピアノ、ソウルフルな女性コーラス、暑苦しすぎるダミ声……。
清々しいほどに70年代南部の空気を閉じ込めた、サザン/スワンプ・リバイバル96年作!
いかがでしたでしょうか?
曇り空でもサザン・ロック/SSW/スワンプをお供に、南部の青空を思い描きつつお出掛けしてみて下さいね!
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あえて「Free Bird」は外したそうです。では1位は??
マイク・ブルームフィールドと一緒にエレクトリック・フラッグ〜KGBで活躍したり、アル・クーパーとのスーパー・セッションに参加したり、ディランのニューポート・フォーク・フェスティバルのステージにも参加していたり、ジェリー・ゴフィンとのコンビなどで数多くのヒット・ソングも生みだしている米ロックを代表するソングライターでありピアニスト。74年に、ボブ・ディランとR&B〜サザン・ソウル〜スワンプ・ロックの生みの親とも言えるジェリー・ウェクスラーをプロデューサーに、マッスル・ショールズで録音された作品。力強さとしなやかさと爽やかさが絶妙にバランスした、さすがマッスル・ショールズの腕利きたちによるアンサンブルをバックに、いぶし銀の渋さとちょっと鼻にかかった甘さが同居したヴォーカルが伸び伸びと流れるようなメロディを歌い上げます。洗練と陰影の極み。これはSSW/スワンプ/サザン・ソウルのファンは必聴の傑作です。
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