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「音楽歳時記」 第三十一回 8月 全国的にお盆&花火大会! 文・深民淳


先月はうっかりやってしまいました。7月の原稿であるにもかかわらず8月の山の日を取り上げてしまいました。しかも、山の日について書くのは2度目だったし・・・。というわけで、今月は7月、8月共通の行事を取り上げ調整することにいたします。

お盆と花火です。まずはお盆の方から、うちは関東・横浜なので盆は全国的には圧倒的に多い8月の旧盆ではなく、7月に行います。7月に盆を迎える地域は東京、横浜(神奈川)、静岡(地域による)などそれほど多くありません。現在はほとんど全国8月の行事となっています。仏教用語の「盂蘭盆会」が省略され「お盆」となったそうです。

というわけで、全国的にはこの8月の行事なのですが、うちはもう先週やっちゃいました。7月13日の夕刻、迎え火を焚き、先祖の霊をお迎えします。お盆の頃になるとよくキュウリやナスに割り箸、楊枝、麻の茎を足のように差し込み、馬や牛に見立てた精霊馬を見かけるかと思いますが、あれはキュウリが馬、ナスが牛の見立てになっています。先祖の霊は早く走るキュウリの精霊馬に乗って帰ってきて、足が遅く荷物も運ぶことのできるナスの精霊馬(牛)に乗って帰っていくことになっています。早く帰ってきて名残を惜しみつつゆっくりと帰っていくのです。

13日にお迎えした先祖の霊は16日の夕刻送り火に見送られ帰っていきます。この期間、盆棚(精霊棚)が設置され、先祖のための膳も用意されます。通常の腕や茶碗の置き方と逆にセットするそうですが、普段いい加減に置いているものですから、いざとなると分からなくなるんですよねぇ。困ったものです。

さて、お盆ということで、ここではアーティストの死後に発表された作品を取り上げたいと思います。子どもの頃、既に亡くなっていたアーティストの作品として意識して買ったと明確に記憶しているのは1975年に発売されたジミ・ヘンドリックスの『Crash Landing』です。何といっても絶頂期に亡くなっていますので、生前発表された作品より死後発表された作品のほうが100対1くらいの割合で多いのはご承知の通り。このアルバムが発表された’70年代中頃までは権利関係も曖昧だったこともあるのでしょうが、ジミ・ヘン関連作品はやたらと多く発売されていました。その中でもこの『Crash Landing』が強く印象に残っている理由は、このアルバム、チャート・アクションがすごく良かったのです。’70年代に入って発表されたジミ・ヘンのアルバムは山ほどありますが、全米アルバム・チャートの上の方まで行った作品はそう多くなかったと思います。

じゃあ、凄いのかと言われると、これがちょっと疑問でねぇ・・・。はっきり言っちゃえば問題作なわけですよ。未完成のスタジオ・マテリアルに別のギタリストがオーヴァーダブ施して完成させちゃった曲があったしますし、曲の選択基準も非常に曖昧。当然のことながら遺族筋からクレームがつき気がつけば廃盤の憂き目をみた作品でした。記憶が曖昧なんですが、この『Crash Landing』と『Midnight Lightning』は当時立て続けに発表されたように僕は記憶しています。どちらもプロデューサー、アラン・ダグラス絡みのマテリアルで構成されたものでコアなジミ・ヘン・ファンからは大変評判がよろしくない作品です。

ただね、曰く付きでも弾いているのがジミ・ヘンドリックスですから良い曲、凄い曲はあります。僕自身は『Crash Landing』のオープニングの「Message To Love」がかなり好きですし、凄いと言えば「Peace In Mississippi」。先に書いたように他のギタリストのオーヴァーダブありと要らんことをされていますが、この曲はど迫力! 未完成に終わったのが惜しまれる強烈なインパクトを秘めています。このアラン・ダグラス絡みのマテリアルは1990年代にMCAがジミ・ヘン作品をリリースしていた時代に『Voodoo Soup』(‘95年)というタイトルのコンピにまとめられています。

Peace In Mississippi

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ジミ・ヘンドリックスにまつわる話で思い出したのが、昔、ポール・ギルバートとジミ・ヘンドリックスのどのアルバムが好きかという話をした時のことです。ポール・ギルバートが一番好きだといったアルバムは『War Heroes』でした。このアルバムもジミの死後に出た作品で、前出の『Crash Landing』、『Midnight Lightning』同様、コンピ作品なわけですが、こちらはアラン・ダグラスとは違い後々までジミ・ヘンドリックスのリイシュー・プロジェクトに関わるプロデューサー、エンジニアのエディ・クレイマーが手がけた作品で、確かに、曲ごとのギターのトーンの細かい変化、エフェクター使いの妙など、確かにギタリストの耳で聴くと聴きどころがたくさんある作品となっています。実際、アメリカ、イギリスともにオリジナル発売の1972年にはアルバム・チャート入りしており、当時のヒット・アルバムとなっています。個人的な印象を書かせていただくと、このアルバム、とても初期のMAHOGANY RUSHっぽいです。ま、話は逆で、MAHOGANY RUSHのフランク・マリノがジミ・ヘンドリックスっぽいわけなのですがね。何が言いたいかといえば、僕がそういう印象を受けたということは、このアルバムが当時のギター・オリエンテッド・ハード・ロックのトレンドにしっかりと乗っかっていた作品になっていたんだなぁ、ということ。ジミ・ヘンドリックは1970年に亡くなっていますが、今更言うまでもなく、この’70年代前半の数年間は、ロック・シーン激動の時代でトレンドがそれこそ月ごとに変わっていったと言っても過言ではありません。残されたマテリアルを使いながらも、1972年のトレンドにうまくシンクロさせたエディ・クレーマーのセンスが光る作品なんじゃないかと思う次第です。この『War Heroes』は過去にCD化されていましたし、ほとんどの収録曲は現在のカタログ再編後のリイシュー・アルバムでは『First Ray Of New Rising Sun』、『South Saturn Delta』などに分断状態で収録されていますが、ポール・ギルバートを魅了した背景には『War Heroes』の曲の並び妙というのも確実にあったと思いますね。

マーク・ボランおよびT.REXも彼の死後大量のアウトテイクス、リハーサル音源がCD化されています。良くも悪くもほとんどファン・クラブ体質で’80年代から2000年代初頭にかけてバンバンCD化されていたため、今更ながらコンプしようとすると大変な労力を要することになりますし、ここ数年はユニバーサル等から『Electric Warrior』、『Slider』、『Tanks』、『Zinc Alloy』などのデラックス・エディション(『Tanks』と『Zinc Alloy』は合体ヴァージョン)が次々と発売になり、総体を把握するのも困難な状況になっています。

ほとんどのオリジナル・アルバムに対応する形で出ているオルタネート・アルバム・シリーズもかなり興味深い内容のものが多いのですが、ここでは個人的に最も引っ張り出して聴く回数が多い『Shadowhead』を紹介しておきます。大変素人臭いアートワークで見た目はブートレグにも劣る大したことないデザインですが2001年にインペリアル・レーベルから出た際にはA式の紙ジャケットで出ていました。スタジオ・セッションのアウトテイクスを集めたものなのですが、単に寄せ集めではなく、アルバム1枚通して聴けるコンピレーションとして成立しています。

ポイントとしてはオリジナル・アルバムやシングル・カットされたヒット曲ではあまりフィーチュアされないマーク・ボランのリード・ギターがかなりフィーチュアされている点。ギタリストとしてはほとんど評価されておらず、それどころか、どちらかといえば下手だし、で片付けられてしまうことの多いボランのギター・ソロですが、トーンの作り方がいい加減かつソロの組み立てがよろしくない点を差し引けば、けっこう味のあるソロも多く、個人的には僕はボランのギター擁護派だったりします。とはいえ、トーン作りとソロの組み立てはプロのギタリストの生命線だったりしますのでねぇ・・・。一般的にはちょっと厳しいものがあるかもしれません。

「Truck On (Tyke)」、アルバム『Bolan’s Zip Gun』収録の「London Boys」のアレンジ違い版を始め、「Do You Wanna Dance」、「Stand By Me」といったスタンダードのカヴァー等興味深いアウトテイクが多い中でも一際耳に残るのが「(Solid Gold) Easy Action」の原型「Fast Blues」。リフ等はほぼ完成しているものの、歌詞はまだワーキング・ヴァージョンで思いつきで歌っている状態なわけですが、バンドの集中力が高く、思いつきであっちこっちに飛びまくるボランの勝手気ままな演奏に、タイトなリズムをキープして耐えていると途中で明らかにボランとバックのグルーヴが合ってきて、その瞬間に完成版「(Solid Gold) Easy Action」で印象に残るあの「ヘイ、ヘイ、ヘイ」という掛け声のラフ・アイデアが生まれるわけです。
レコーディング中のリハーサルをひたすら回していたテープからの切り出しという大変マニアックな音源ではありますが、不思議な勢いがあるんですよねぇ。この曲に限らず、このアルバムに収録された楽曲全体にね。

Fast Blues

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この『Shadowhead』はオリジナル発売の2001年の前年に発表されたアウトテイクス集『Bump ’N’ Glind』の続編として発表されたもので、『Bump ’N’ Glind』と比べると作りが雑なのですが、聴いているとこちらの方が魅力的で気に入っています。まぁ、世間一般の評価としては第1集として出た『Bump ’N’ Glind』の方が高いのですけどね。レコーディング中、頭の中で断片的なアイデアがスパークしているマーク・ボランを支えグルーヴをキープし続けるバック・バンド。多分、アイデアがスパークした瞬間に音にしないとそのアイデアは闇の向こうに消えていってしまう、そんな感じだったのでしょう。なにか、レコーディングというより一種の儀式のような印象さえ受けます。

マーク・ボランがらみのアイテムとしてはこれも今となっては結構入手困難になってきていますが、6枚組のデラックス・エディションとして発売された『Marc Bolan AT The BBC』も捨てがたい魅力を持っています。昔から断続的にバラで発売されていたBBCものの集大成的パッケージでJOHN’S CHILDREN時代からT.REXまでBBCに残された音源が年代を追ってコンパイルされています。オフィシャル盤でも幾つか残されているT.REX時代のライヴ音源等を聴くとライヴ用にエクスパンドされたヴァージョンでは冗漫な印象も否めないT.REXの演奏ですが、オリジナル・ヴァージョンの近い3分台の尺の演奏となると見違えるほどタイトな演奏を聴かせてくれます。

THE DOORSのジム・モリソンの死後、多くの作品が発表されています。その大多数はライヴ・アルバムですが、そうしたアーカイヴ音源作品とは一線を画した作品もあります。1978年に発売された『An American Prayer』です。ジム・モリソンが生前残した詩の朗読テープに残りのメンバー、レイ・マンザレク、ジョン・デンズモア、ロビー・クリーガーが書き下ろしのバックトラックをつけたという企画性の高い作品で、演奏自体は’78年当時に新たにレコーディングされたもののため、『LA Woman』までのTHE DOORSとは明らかに異なる印象の演奏です。部分的には当時のTHE DOORSの雰囲気を再現した部分もありますが、大部分のパートはジャズ・フュージョン的な要素が強く、今となってはTHE DOORSのオリジナル・アルバムの1枚にカウントされる作品でありながら、1枚だけポツンと他のところに置かれたかのような印象を受ける不思議な作品になっています。なにかこれを読む限り、猫またぎ的作品といったイメージをもたれそうですが、久々に訊き直してみたら、妙にハマってしまいました。変なアルバムだよね、これ。

7月、8月は全国的に花火大会真っ盛りであります。僕の住む横浜近辺でも横浜港や鎌倉の花火大会が夏の大イベントとして毎年盛り上がっています。夏の時期のイベントなのは先のお盆同様、これが魂鎮めの意味を持っていたことに由来しています。日本に打ち上げ花火が伝わったのは16世紀辺りだそうですが、今日ではその色合いと繊細さにおいて日本の花火は他を圧倒しています。

しかし、火というのは不思議なものですよね。人間の情熱や想像力、活力を象徴する一方、破滅や破壊の象徴ともされています。まったく相反する事柄を象徴するわけですから。

花火で頭に浮かぶのは、やはりALICE COOPER。昭和の時代に少年時代を過ごしたロック・ファンにはすぐに伝わりますが、若い世代にはピンとこないかと・・・。「俺の回転花火」です。原題は「Under My Wheels」。1971年11月に発表されたALICE COOPERの4thアルバム『Killer』のオープニング・トラックです。フランク・ザッパのStraightレーベルからデビューし、サイケデリックの残滓を残したヘヴィなサウンドとシアトリカルなステージ・パフォーマンスで話題となったものの、ヒットに恵まれなかった彼らが1971年3月発表の3rdアルバム収録の「I’m Eighteen」のヒットで脚光を集める中、間髪入れずリリースした出世作にあたります。オリジナルのアナログ盤は切り取り線入りのALICE COOPERカレンダーが付いており、これが当時のティーンエイジャーに大受けし、以降、ALICE COOPERは凝ったジャケットに包まれた作品を連発します。
『Killer』に続く大ヒット作『School’s Out』(1972年)ではアメリカの学校の落書きだらけの机を模した特殊仕様のジャケットに収められたLP盤は紙のパンティに包まれていましたし、全米アルバム・チャートNO.1に輝いた1973年発表の『Billion Dollar Babies』は緑のヘビ皮のウォレットを模したゲートホールド・ジャケットの中にALICE COOPERのビリオン・ダラー紙幣付き、1974年の『Muscle Of Love』は段ボール製のジャケット(アメリカの通信販売で買う大人のおもちゃを送るダンボール箱を模したものなんでしょうね)に紙製のブック・カバー付きと金のかかるジャケットを連発しました。既に入手困難になっていますが、この一連のやりすぎジャケットものは全てワーナー・ミュージック・ジャパンから紙ジャケットで再発されていました。特に『School’s Out』はよくやったなぁ、と感心する出来でしたね。

Under My Wheels

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さて、話を「Under My Wheels」に戻します。邦題は先にも書いたように「俺の回転花火」なのですが、花火関係ないじゃん!というもので、この邦題誰がつけたのでしょうかね。とはいえ、この妙な邦題と当時としてはスピーディで電話のベル等の効果音も入ったキャッチーなハード・ロック・サウンドが当時のお子様たちの心を捉えたのは間違い無いでしょう。ミュージック・ライフ誌に載ったニシキヘビ巻きつけた写真とこの謎の邦題で僕もずっぽりと、はまりました。

BLUE OYSTER CULTにはそのものズバリ、「Fireworks」という曲があります。
彼らのスタジオ・アルバムとしては5作目にあたり大ヒット作となった『Agents Of Fortune』(1976年)に続き1977年11月に発表された『Spectres』収録曲です。人気曲「Godzilla」が収録されたアルバムといえば判る方も多いかと思います。

Fireworks

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BLUE OYSTER CULT、不思議なバンドですよね。ヘヴィ・メタル的で男性的で野太いサウンドを聴かせる一方で、非常に知的な歌詞を持つ曲があったり、ある種タブーとも言えるナチズム、SMを扱った曲やイメージ展開があったり、オカルト的な要素も取り込んだりと、当時のニューヨーク・アンダーグラウンド・カルチャーを思い切り体現したバンドでした。だからこそ、後にニューヨーク・アンダーグラウンド・シーンの女王となるパティ・スミスがライヴ・アルバムにゲスト出演していたり、無名時代のジャクソン・ブラウンとも繋がりがあったりしたのでしょう。僕はニューヨークでFOGHATとのダブル・ヘッド・ライナーとLA郊外のショウを観ていますが、LAのショウは、BLUE OYSTER CULTの公演というより、東京モーター・ショウ的なノリのバイク・ショウのアトラクションのひとつで観客ほとんどバイカーというかなり怖い感じのものでした。

改めて聴き直すと、クレバーなバンドですね。アンダーグラウンド臭の強い初期3作を経て1975年のライヴ・アルバム『On Your Feet Or On Your Knees』を発表した後、心機一転『Agents Of Fortune』をリリースするわけですが、聴き直して感心しましたね。凄く良く出来たアルバムですね。ニューヨーク・アンダーグラウンドのカルト・バンドから全米規模、世界規模のバンドへ発展させるためにはどこを改善すれば良いか考え抜かれていますよね。扱うカルト的要素を地域限定ではなく世界的にジェネラルなものにして、サウンド作りも当時アルバム・プロモートの重要なメディアであったFM局が好んだタイトでポップな要素も盛り込んだサウンドへとしっかりとシフトしているわけです。結果、このアルバムからは「 (Don’t Fear) The Reaper」という特大ヒットが生まれ、
BLUE OYSTER CULTは全米規模の人気バンドへとステップアップしていくわけです。

(Don’t Fear) The Reaper

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「Fireworks」が収録された『Spectres』ですが、セールスこそ前作には及ばなかったものの、このアルバムも全米でゴールド・アルバムを獲得。前出の「Godzilla」を筆頭としたキャッチーでタイトなハード・ロック曲、ミステリアスなイメージのナンバーがバランス良く配置され、細部までプロデュースが行き届いた素晴らしい仕上がりを見せています。「Fireworks」はその中にあってポップ・タイプのナンバー。作曲者はドラムスのアルバート・ブーチャード。厚いコーラスを効果的に使ったメロディアスなロック・トラックでライヴで演奏するタイプの曲ではないものの、曲数の帳尻合わせで収録された数合わせの楽曲とも異なり、アルバムの良いアクセントになっている佳曲だと思います。

バンドのクレバーなステップアップ・プランは功を奏し、BLUE OYSTER CULTは全盛期を迎えます。『Agents Of Fortune』、『Spectres』この2枚に対応する形で発表された1978年のライヴ・アルバム『Some Enchanted Evening』はどれもハズレなしと言って良いかと思います。特に『Some Enchanted Evening』はアナログ時代、1LPフォーマットで7曲というどこか物足りない内容でしたがCD化に際し、オリジナル発売時はカットされていた初期の人気曲「ME 262」、「Harvester Of Eyes」等7曲が追加され大幅にスケールアップされています。

今月の1枚は再びマイ・ブームとなっております、日本が世界に誇るウルトラ・ヘヴィ・サイケデリック・バンド、ACID MOTHER TEMPLE & THE MELTING PARAISO U.F.O.が2015年に発表した『Benzaiten(弁財天)』です。2013年あたりまでは作品が出るたびに聴いていましたが、最近は追っかけていなかったのですが、久々にCDショップで見つけちゃったもので購入。相変わらずすごいです。ヘヴィなグルーヴは健在だし、磁気風が吹き荒れるようなトリップ感にはますます磨きがかかり、果てなきギターのフリーキーなソロに完全に御彼岸に持って行かれる必殺の1枚でした。能を意識した純・和テイストのヴォーカル・メロディ・ラインと全盛期のHAWKWIND、GONGをも軽く凌駕するトリップ感覚の合体は超強力。同時に買ったライヴ・アルバム『High on New Heaven, Live in New Haven』もドカンと脳に来ましたね。こちらはTrack4「Pink Lady Lemonade, Pt. 2」のインプロヴィゼーション・パートでもろにGONGの『You』収録の「Master Builder」のリフが引用されています。トップクラスのジャズ/フュージョン・バンドにも匹敵する演奏力を誇るバンドだからこそ、’70年代当時最高峰の演奏力を誇ったGONGを軽く凌駕するパフォーマンスと成りうるわけです。今年の夏はこれで行かせていただきます。

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