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追悼 キース・エマーソン氏

英国出身のキーボード奏者キース・エマーソン氏が、3月11日にカリフォルニアの自宅で亡くなりました。71歳でした。

大変悲しいことですが死因は自殺ということで、4月には来日公演も予定されていただけに、まさか…という思いが未だ拭えないのが正直なところですが、受け止めなければならないようです。

エマーソン・レイク&パーマー(ELP)のメンバーとして、70年代の英国プログレ・シーンを牽引した名キーボード奏者であることは、プログレ・ファンでなくともご存知の方は多いと思います。卓越した演奏技術を駆使し、クラシックやジャズなどを幅広く取り込んだインスピレーション溢れるプレイが魅力で、60年代後半~70年代にかけて英国屈指のスタープレイヤーとして君臨しました。

また、ロックにおいてはまだ限定的な使用に留まっていたシンセサイザー(モーグ・シンセサイザー)をメイン楽器として大きくフィーチャーし使いこなした第一人者的功績でも知られ、開発者の故ロバート・モーグ博士からもその手腕は高く評価されています。

ロックの歴史に大きな足跡を刻んだエマーソン氏への追悼の意を込めて、彼の音楽活動の重要な位置を占めるバンドELPまでの経歴を、主要な楽曲とともに振り返っていきたいと思います。



彼が初めて音楽シーンに登場したのが、ピアノトリオ編成のキース・エマーソン・トリオとしてレコーディングをおこなった1963年。スタイル自体は比較的オーソドックスなジャズ・ピアノ・トリオながら、グルーヴィーな旨みを含んだプレイは後の活躍を予感させるに十分なもの。ナイスやELPのノリの良い小曲にも通じる小気味いいプレイが聴けます。

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その後は、自身のバンドであるジョン・ブラウンズ・ボディーズを経て、共にナイスを結成することになるベーシストのリー・ジャクソンも参加したゲイリー・ファー&T.ボーンズに加入。マーキークラブでのステージやTV出演をこなしながら、数枚のシングルを残します。軽快にオルガンを弾きこなす姿がカッコいいですね。

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THE NICE

そして66年末にはアメリカ人女性ソウル・シンガーP.P.アーノルドのバックバンドとしてナイスが結成され活動をスタート。アーノルドの元を離れリリースした1stの時点ではギターを含めた4人編成でしたが、ギタリストが脱退した2nd以降は当時としてはまだ珍しかったキーボード・トリオというスタイルで人気を集めます。ナイスでの活動の中で、クラシックの要素を大きく取り入れたエマーソンらしいプレイスタイルが確立されていきました。

「RONDO(TTHE TOUGHT OF EMERLIST DAVJACK/1967)」

デイヴ・ブルーベック「トルコ風ブルーロンド」を原曲とするアグレッシヴなナンバー。ワイルドに唸りを上げるプレイから小技を効かせた込み入ったプレイまで、ハモンドオルガンを自在に操るキース・エマーソンここに在り!という演奏を聴かせます。

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「Ars longa vita brevis(ARS LAONGA VITA BREVIS/1968)」

68年のライヴより。バッハやヴィヴァルディを引用しながら展開する、ELPへと繋がるプログレッシブ・ロックへの萌芽も感じさせる組曲。クラシックからの影響を反映した荘厳なオルガンとノリの良いジャジーなピアノを巧みに切り替え楽曲を色付けしていく、センスみなぎるキーボードワークに才能を感じさせます。

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「AMERICA(ELEGY/1970)」

レナード・バーンスタインの「アメリカ」を元にしたダイナミズム溢れる名曲。ELP結成と同年だけあって、洗練度の高まったサウンドに仕上がっています。エマーソンはハモンド・オルガンを主体に攻撃的なフレージングとヘヴィに歪ませた刺激的な音作りで、まさにプレELPと呼ぶべきサウンドを披露しています。

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EMERSON,LAKE & PALMER

そしてついに70年6月、元キング・クリムゾンのグレッグ・レイク、元アトミック・ルースターのカール・パーマーらとともにスーパーグループELPとして活動を開始します。彼らはその音楽的完成度の高さはもとより、メンバー3人のルックスのよさ、そしてライヴステージ上でのエマーソンの過激でアクロバティックなパフォーマンスなどが話題となり、音楽面での評価とともに一種アイドル的な人気も獲得。英国プログレッシブ・ロックの主要バンドの一つと目されながらも、多くのプログレ・グループたちとは一線を画する、よりエンターテインメント志向の明快さを持ったサウンドを展開していきます。

「KNIFE EDGE(EMERSON LAKE & PALMER/1970)」

ファースト中最もヘヴィな聴きごたえを持つナンバー。タイトルの通りギラリと光を放つナイフの刃のような、切れ味鋭いオルガンのプレイが圧巻です。

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「TARKUS(TARKUS/1971)」

ロック・ミュージックにおけるモーグ・シンセサイザーの可能性を追求したのが傑作組曲「TARKUS」。様々に音を変化させながらとにかくアグレッシヴに弾き倒すエマーソンのプレイは痛快そのもの。モーグ・シンセサイザーの性能をフルに引き出した金字塔として、現在に至るまで世界中のキーボード・プレイヤーに影響を及ぼし続けています。

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「THE HUT OF BABA YAGA~THE GREAT GATES OF KIEV(PICTURE AT AN EXHIBITION/1972)」

72年の完全オリジナル曲によるライヴ録音作『PICTURE AT AN EXHIBITION』より。ライヴでより真価を発揮する彼ららしい、鬼気迫るまでの緊張感と綱渡りのようなスリルをはらんだパフォーマンスに手に汗握ります。

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「TRILOGY(TRILOGY/1972)」

繊細で叙情的なピアノ、力強くうねるシンセ、渋い音色のハモンドオルガンと、各種キーボードの特性を完璧に把握し的確な場所で使いこなすセンスの高さもエマーソンの才能の一つだと感じます。いくつものキーボードが流れるように演奏を受け継いでいくこういったナンバーでその手腕は発揮されます。

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「KHAN EVIL9(BRAIN SALAD SURGERY/1973)」

ELPの集大成とも言える組曲。30分に及ぶ長尺曲ながら難解なパートはほぼ登場せず、一貫して質の高いエンターテインメント性を感じさせるところが流石ですが、その要となっているのがエマーソンの多彩にして絢爛、スリリングでアグレッシヴなキーボードワーク。長大さを感じさせず一気に聴かせてしまう彼のプレイからは、単なる技術や理論というものを超えた真なるミュージシャンシップと言えるものがひしひしと伝わってくるように思います。

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こうしてエマーソンの革新的なキーボードプレイの数々を聴いていくと、改めてロック界にとってあまりに大きな存在を失ってしまったことを思い知らされます。
どうして、という思いがあるのは事実ですが、今はただ安らかに眠っていてくれることを願うばかりです。

ロックにおけるキーボードの可能性を大きく広げてくれた偉大なるミュージシャンに敬意を込めて。心よりご冥福をお祈りします。



NICEの在庫

  • NICE / ARS LONGA VITA BREVIS

    ELP結成前のキース・エマーソンが率いたグループ、68年2nd

    後にKING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerと共にEMERSON LAKE&PALMERを結成し、キーボード・プログレッシブ・ロックの名盤を連発し、バンドサウンドにおけるキーボーディストの可能性を切り開く天才Keith Emersonが在籍していたグループの68年作。ギタリストのDavy O’Listが脱退、キーボード・トリオ編成となった本作はKeith Emersonのセンスが最大限に発揮され、彼のオルガンを中心に展開していくサイケリックなキーボード・クラシカル・ロックとなっており、楽曲によってはオーケストラも取り入れ、後のEL&Pにもつながっていく転機となった作品です。

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EL&P(EMERSON LAKE & PALMER)の在庫

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / LIVE IN POLAND

    97年、ポーランドでのライヴを収録、全10曲77分

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / HIGH VOLTAGE FESTIVAL 2010

    2010年の一夜限りの復活ライヴ、全11曲

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / EL&P

    NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループ、記念すべき70年デビュー・アルバム!

    NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成され、ギターレスのトリオという変則的な編成ながらそのハンディを全く感じさせない音楽性でプログレッシブ・ロックの1つのスタイルを築いたイギリスのグループの70年デビューアルバム。のっけからバルトークのクラシック曲を肉感的で屈折したオルガン・ロックにアレンジし、全体的に荒削りながらバンド結成最初期の勢いを感じさせます。また攻撃的なオルガン・ロック、ジャジーなピアノ・インプロヴィゼーションに留まらず、当時最先端テクノロジーであり、後の彼らの作品に大きな個性と彩を添えることになるモーグのモノシンセが咆哮する人気のバラード「ラッキー・マン」など、先鋭的なアイディアを閉じ込めた名盤となっています。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / LIVE AT THE ISLE OF WIGHT FESTIVAL

    70年、ワイト島フェスでの白熱のライヴ!

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / TARKUS

    ELPを象徴する大作「Tarkus」収録、71年発表の大名盤2nd!

    NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成され、ギターレスのトリオという変則的な編成ながらそのハンディを全く感じさせない音楽性でプログレッシブ・ロックの1つのスタイルを築いたイギリスのグループの71年2nd。アルマジロと戦車が合体したような架空のキャラクターである「タルカス」をコンセプトにした大曲を含むその内容は、怒涛の変拍子とテクニカルなバンド・サウンドで迫る彼らの初期の代表作の1つであり、前作同様、非常に屈折したクラシカル・ロックの名盤となっています。また、オルガンやピアノに加えて飛躍的にモーグ・シンセサイザーが存在感を示すようになっており、大きく楽曲に取り入れられているのが特徴と言えるでしょう。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / PICTURES AT AN EXHIBITION

    ムソルグスキー「展覧会の絵」をモチーフとした完全未発表楽曲によるライヴ録音、痛快極まる72年作!

    NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成され、ギターレスのトリオという変則的な編成ながらそのハンディを全く感じさせない音楽性でプログレッシブ・ロックの1つのスタイルを築いたイギリスのグループの71年3rd。その内容はEL&Pの人気を不動のものにしたライブ作であり、タイトル通りムソルグスキー作曲、ラヴェルのオーケストレーションによる組曲「展覧会の絵」を強引にキーボード・ロックでねじ伏せた名盤となっています。アンコールにはチャイコフスキーの「くるみ割り人形」をクラヴィネットで弾き倒す「Nutrocker」を収録。クラシックとロックを融合させたその特異な音楽性は現在のプログレシーンまで脈々と受け継がれ多くのフォロワーが登場していますが、その元祖にして完璧な完成度を誇る傑作です。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / TRILOGY

    壮大な傑作組曲「ENDLESS ENIGMA」、コープランドをアレンジした華やかな「HOEDOWN」、ファンタジックな表題曲「TRILOGY」などバラエティに富んだサウンドを展開する72年作4th

    NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成され、ギターレスのトリオという変則的な編成ながらそのハンディを全く感じさせない音楽性でプログレッシブ・ロックの1つのスタイルを築いたイギリスのグループの72年4th。初来日と時を同じくしてリリースされた本作はヒプノシスのデザインによるジャケットが物語るとおり、メンバーが同じ方向を向きながらもそれぞれの個性を感じさせる作風であり、冒頭「永遠の謎」のブリティッシュ然とした壮大なサウンドからGreg Lakeのバラード「フロム・ザ・ビギニング」、オルガンの早弾きが印象的なコープランド作曲の「ホウダウン」、シンセサイザー・オーケストレーションともいうべき「奈落のボレロ」まで、まさに三位一体の傑作となっています。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / BRAIN SALAD SURGERY

    73年5th、70年代英国ロック屈指の名盤であり、それまでの彼らの集大成を最高の形で結実させた一枚!

    NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成され、ギターレスのトリオという変則的な編成ながらそのハンディを全く感じさせない音楽性でプログレッシブ・ロックの1つのスタイルを築いたイギリスのグループの73年5th。自身のレーベル「マンティコア」よりリリースされた、70年代英国ロック屈指の名盤であり、それまでの彼らの集大成を最高の形で結実させた傑作です。ヒューバート・パリー作曲の「聖地エルサレム」で荘厳に幕を開け、ヒナステラ作曲の超絶曲「トッカータ」などこれまでの彼らの音楽性に沿った個性的な楽曲が並ぶものの、本作から全編に本格的にシンセサイザーが導入されており、より彩り豊かな英国叙情を伝えています。極めつけは30分にも及ぶ3楽章から成る「悪の経典#9」の完璧なロックシンフォニー。全ロックファン必聴の名作です。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / WORKS VOLUME 1

    メンバーのソロワークをフィーチャーした77年リリース作

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / LOVE BEACH

    78年作、ジャケットで敬遠するのは勿体無い秀作!

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / BLACK MOON

    92年発表の再結成第一作

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / THEN AND NOW

    伝説の74年公演と97-98年ツアーから編纂されたベスト・ライヴ・テイク集、全17曲

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / EL&P/TARKUS/PICTURES AT AN EXHIBITION/TRILOGY/BRAIN SALAD SURGERY

    70/71/71/72/73年作

    • VICP64234~8

      紙ジャケット仕様×5、K2HDマスタリング、解説元から無し、特典ボックス付き、定価合計7500

      盤質:傷あり

      状態:

      帯有

      ボックスにスレ・圧痕・色褪せあり、紙ジャケは良好です

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / LIVE AT MONTREUX1997(映像)

    97年、モントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴ映像

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / LIVE IN BRUSSELS 1971

    71年2月6日・7日ブリュッセルでのライヴ音源。

    71年2月6日・7日、ブリュッセルのテアトル140でのライヴ音源。1STからの楽曲を中心に6曲。高音質サウンドボード音源。ボーナストラックには71年7月19日ロサンゼルスのハリウッド・ボウルでの「TARKUS」ライヴ音源(オーディエンス録音)を収録。1.The Barbarian2.Take A Pebble3.Nutrocker4.Rondo5.Knife Edge6.Nutrocker RepriseBonus Track7.Tarkus

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