2015年12月16日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
中古棚より、これは!という名盤をピックアップしてご紹介する「カケレコ中古棚探検隊」。今回は、有名曲の名カバーを収録した作品を探求いたします☆
全盛期GONGを支えた名ギタリストによる、トッド・ラングレン・プロデュースの76年2ndソロ。ご存知ジョージの手によるサイケビートルズの名曲をカバーしているんですが、これがもう彼のために書かれたかのような見事なハマりっぷり!キンキンと残響を響かせるサイケギターに浮遊感たっぷりのヴォーカル。自身でもビートルズ・カバーやパロディをやっているトッドも、この出来にはニンマリだったのではないでしょうか。
ベルギー人ヴァイオリン奏者を中心にイギリス/イタリア/オーストラリアなどの出身メンバーが集った多国籍弦楽プログレ・バンド、75年作より。オリジナルはもちろんビートルズ中期の名曲。原曲の荘厳で寂しげな曲調を吹き飛ばすような、ソウルフルで熱量たっぷりの好カバーを聴かせます。原型はほぼありませんが、天下のビートルズをここまで奔放にカバーしてしまう大胆さは見事ですね。
のちにサイケ・ポップの金字塔「オデッセイ&オラクル」を世に放つ英国ポップの代名詞的グループ。デビュー作では、ビートルズをはじめ数多くのミュージシャンがカバーしたスモーキー・ロビンソンの名曲をカバーしています。コリン・ブランストーンの甘いハスキーボイスが曲調にこれ以上ないというくらいマッチしているんですよね~。本曲のカバー・バージョンの中でも最高の部類に入るのではないでしょうか。
AC/DCのヤング兄弟の兄であるジョージ・ヤングが在籍したオーストラリアの名バンド、イージービーツが66年に発表し世界的なヒットを記録した名曲。カバーも膨大な数に及び、シャドウズにジグソー、ピーター・フランプトンやゲイリー・ムーアなど、マイナーどころではルーマニアのグループPHOENIXがリリース翌年にあたる67年にいち早くカバーしていたりします。原曲に忠実ながらボウイ節たっぷりの軽快なカバーに仕上がっていますね。
カバーと言えばこのグループを忘れるわけにはいきません。南アフリカより渡英し活躍したキーボーディスト、マンフレッド・マン率いる名グループですね。数々のカバー・ヒットを放った彼らですが、このディラン・ナンバーのカバーは、ディラン本人から熱い賛辞を送られたことでも知られている名カバーです。
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BS&Tやシカゴのプロデューサーであり、ブラス・ロックの生みの親と言うべきジェイムズ・ウィリアム・ガルシオが最初期にプロデュースしたシカゴのグループで、彼らの67年デビュー作はブラス・ロックの原点と言える作品。本作に収録されたジョー・ザヴィヌル作曲/キャノンボール・アダレイをオリジナルとする「MERCY MERCY MERCY」の歌入りカバーが大ヒットを記録。ブラス・ロックが誕生した瞬間と言ってもいいでしょう!
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元WALLECE COLLECTIONの人ヴァイオリニストRaymond Vincentを中心に結成されたイギリスのプログレッシブ・ロックグループによる75年3rd。THE BEATLESの楽曲「Eleanor Rigby」の凄まじいカバーから幕を開ける本作は、2ndと並び彼らの代表作と言われる1枚。その内容は、デビュー作である「Rock Orchestra」の作風への回帰が伺えるサウンドであり、ボーカルに比重を置いたデビュー作のポップ感と聴きやすさに、前作のプログレッシブ・ロック的な緊張感を加えたような、集大成と言えるサウンドを提示しています。
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