2015年7月16日 | カテゴリー:MEET THE SONGS,世界のロック探求ナビ
タグ: サイケ
今日の「MEET THE SONGS」はポップなメロディにヘヴィなファズ・ギターがたっぷり絡みつく米サイケの傑作、SRCの68年作『SRC』をピックアップいたします。
STOOGES、MC5、AMBOY DUKESとともにデトロイトの重要ヘヴィ・サイケ・バンドとされるSRC。
デトロイトのヘヴィ・サイケというと荒々しいガレージ・サウンドをイメージしますが、このバンドは英国のバンドに影響を受けたポップさを持ち合わせている所が特徴です。
バンドが結成されたのは66年ころ。FUGITIVESというバンドで活動していたGary Quackenbush(G)、Glenn
Quackenbush(Organ)、Steve Lyman (G,Vo)、E.G.Clawson (D) と、CHOSEN FEWSのリード・ボーカルだったScott Richardson(Vo)が合流。そこに唯一のイギリス人Robin Dale(B,Vo)が加わりSCOTT RICHARD CASE(後にSRC)が完成します。
ちなみにCHOSEN FEWSは後にイギー・ポップとの活動で知られるRon AshetonとJames Williamsonが在籍していたバンドです。
初期は、ザ・フー、プリティ・シングス、ヤードバーズといったブリティッシュ・バンドに影響を受けたガレージ・ロック・スタイルで、67年にA-Squareというレーベルからリリースした1stシングルではクリーム、2ndシングルではプリティ・シングスの曲をカヴァーしています。その後、イギリスのサイケデリックな作品とともに、プロコル・ハルムに強い影響を受けるようになり、オルガンを中心としたサイケデリック・ロックへとサウンドを発展していきました。
シングルのローカル・ヒットを受け、大手キャピトル・レコードから68年にリリースしたデビュー・アルバムが本作『SRC』です。
ポップなメロディにメランコリックなヴォーカルとコーラス、響き渡る重厚なオルガン。そこにデトロイトのサイケ・バンドらしくつんざくようなファズ・ギターがたっぷりとまぶされていて、甘やかな浮遊感とヘヴィさが混ざり合った絶妙なアシッド感を味あわせてくれる米サイケの傑作です。
それでは作品の中からお楽しみください!
最後はシングル・ヒットしたこの曲をどうぞ!
いかかでしたか?
「MEET THE SONSG」は、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。またお会いいたしましょう。
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