2014年12月25日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
昨日、STRAPPSの77年作2nd、仏アヴァン・プログレKOMINTERN、ノルウェー・プログレJUNIPHER GREENEなど、注目の英米ユーロ・ロックのリイシュー盤が多数新入荷いたしましたので、試聴用動画付きでピックアップいたします。
残ったXmasケーキを朝に食べさせられ、胃もたれ気味の方も多いと思いますが、僕らにとっての大事な栄養素である「リイシュー盤」をバランス良く摂取して、体調整えてまいりましょう^^。
では、今日も元気にロック探求にワクワクっ!
ヴォーカル&ギターのRoss Staggが出した募集に、元QUATERMASSのドラマーMick Underwoodが応募したことがきっかけに結成されたブリティッシュ・ハード・ロック・バンド。
グラム・ロック色の強かった76年デビュー作からサウンドをすっきりさせ、エッジの立ったハード・ロックを聴かせる77年作2nd。
な、なるほど、このオープニング・ナンバーの「Down To You」、ポスト・ディープ・パープルとしてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味。
名曲だなぁ。
ほぼマグマのデビューと同時期にフランスにこれほどの個性豊かなバンドが存在していたとは!
キャバレー音楽からテンションみなぎるチェンバー・ロックまで圧倒的な振り幅を軽々と行き交う諧謔精神マックスな逸品!
バンド名通り左翼思想の元、純粋な音楽だけでなく、風刺劇とのコラボレーションも指向して70年に結成されたフランスのアヴァン・ロック・グループ。71年にリリースされた唯一作!
サバスの前身バンドEARTHと、プリースト結成前のグレン・ティプトン参加バンドFLYING HAT BANDの音源集!
EARTHの方は、レーベルへのアピールのために68年に録音された音源で、中でも「Rebel」なんて初々しいサイケ・ポップでびっくりですが、声はまさしくオジー!
後にチープ・トリックで活躍するギターのリック・ニールセンとベースのトム・ピーターソンが在籍していた米ハード・ロック・バンドと言えば?
音はというと、ザ・フーとトラフィックと初期イエスをゴッタ煮にした感じ!
コロシアムとグリーンスレイドの中間に位置する感じで、アフィニティの要素もあって、なるほどノルウェーのロック・シーンを変えた、と言われる名作なのか!
ノルウェーはオスロで67年に結成されたプログレ・グループ。71年にSONETレーベルより2枚組で発売されたデビュー作!
初期イ・プーやフォルムラ・トレに通じるような、ビートからプログレへの移行期ならではのアート・ロックがフランスにも存在していたとは!
流麗なピアノ、クラシカルで気品みなぎるストリングス、半音で降りていくようなメランコリックで美しいメロディ、ジェントルで陰影に富んだフランス語のヴォーカル、詩情を引き出す歌心いっぱいのオブリガードにグッとくるギター。
オープニング・ナンバーの美旋律っぷりにはたまげますね。
70年にPHILIPSよりリリースされた唯一作!
こ、これは、ずばりオーストラリア版のインディアン・サマー!?はたまたグレイヴィ・トレイン!?
オープニング・ナンバーなんか、まるでインディアン・サマーにヴァン・モリソンが参加した感じ!
ハーヴェストやヴァーティゴ・レーベル発の英ロックのファンはたまらない一品です。
カート・ベッチャーがクリームをプロデュースしたらこんなサウンドになったかも!?
はたまた、ゾンビーズのロッド・アージェントがブルー・チアーに加入したらって感じ!?
ボストンの人気サイケバンド、68年唯一作!
ツイン・リードじゃないけど、リリカルな楽曲とギターの雰囲気は、ウィッシュボーン・アッシュからの米国からの回答。
これはハーヴェストやネオンあたりのフォーキーなブリティッシュ・ロックが好きならたまらないはず!
地元ではジョー・ウォルシュともバンドを一時結成していたギタリストのPhil Keaggyを中心とするオハイオ出身のトリオ。
71年初期のデッカよりリリースされたデビュー作で、録音は、ジミ・ヘンドリックスのエレクトリック・レディ・スタジオで、プロデュースは、ヴァン・モリソンの『アストラル・ウィークス』でも知られるプロデューサーのLewis Merenstein!
ヌケの良いサザン・ロックから、しとやかにキーボードが奏でられるバラードまで、さすがマッスル・ショールズ産!と言える味わい。
米サザン・ロック・バンド、80年唯一作!
ニューヨークに、こんな60年代末ならではの空気を閉じ込めたアート・ロック・バンドが居たとは。
クリームや初期ディープ・パープルのファンはチェック是非っ!
70年代後半に結成されたアメリカのプログレ・グループ。79年のデビュー作に続く、82年に自主制作された2nd。
スティーヴ・ハウを荒削りにしたような、青空へと突き抜けるように奏でられるリード・ギター、負けじと疾走するムーグのリード、さらに負けじとランニングするベース、手数多くもちょっとポコポコとした引っ込んだ音色が80年代らしいドラム、ディレイ掛かった独特の音色が特徴のハイ・トーンのヴォーカル。
ずばりB級感ぷんぷんのサウンドですが、80年代前半のアメリカにこんなバンドが活動し、自主制作で作品が残されていたとは。
プログレ・マニア最果てと言えるディープな一枚。
68年に録音されながらお蔵入りとなってしまった音源ですが、これが、初期ピンク・フロイドやキャラヴァンやムーディー・ブルースを彷彿させるサイケ/アート・ロックの逸品!
スイスにもこんなにも痺れるハード・ロック・バンドが居たんですね。
ブルース・ロックを軸に、フィドルもフィーチャーしたり、時折美メロも飛び出すし、珠玉だなぁ。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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ヴォーカル&ギターのRoss Staggが出した募集に、元QUATERMASSのドラマーMick Underwoodが応募したことがきっかけに結成されたブリティッシュ・ハード・ロック・バンド。グラム・ロック色の強かった76年デビュー作からサウンドをすっきりさせ、エッジの立ったハード・ロックを聴かせる77年作2nd。アルバムは名曲「Down To You」で幕開け。英国的な気品と幻想性に満ちたオルガンと多声コーラスのイントロ、そこに切り込むシャープなギター・リフと飛翔するムーグ・シンセ!そして、疾走するタイトなリズム隊、絞りだすようにシャウトするエネルギッシュなハイ・トーンのヴォーカル!その他の曲も、「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味で畳み掛けるハード・ロックの佳曲ぞろい。英ハード・ファン必聴の名作です。
米サザン・ロック・バンド。マッスル・ショールズ・スタジオで録音され80年にリリースされた2ndアルバム。ザクザクと刻まれるリズム・ギター、ハイ・トーンのヌケの良いシャウトが魅力のヴォーカル、豊かなハーモニー、そして、キャッチーなメロディ。これぞ「サザン・ロック」と言えるノリが良くハード・エッジな佳曲がずらり。対照的に、しとやかにキーボードが奏でられるAOR的なバラードもまた魅力的です。さすがはマッスル・ショールズ産!
ボストンで活躍したサイケデリック・ロック・バンド、VANGUARDレコードから68年にリリースされた唯一作。力いっぱいに手数多く叩きまくるドラムとアグレッシヴにランニングするベースによるリズム隊、ゾンビーズばりにクラシカルな気品とともに高らかに鳴り響くハモンド・オルガン、初期クラプトンばりのエッジの立ったトーンで長尺のソロをゴリ押すギター、シャウトの中にもジェントルさのあるヴォーカルとハーモニー。轟音&ワイルドな中に端正さがあるのが印象的です。ハープシコードが綺麗に鳴るソフトなナンバーは格調高さすら感じますし、カート・ベッチャーがクリームをプロデュースしたらこんなサウンドになったかも!?はたまた、ゾンビーズのロッド・アージェントがブルー・チアーに加入したらって感じ!?
後にAMERICAN TEARS〜TOUCHで活躍するキーボード奏者Mark Mangoldが率いた、ニューヨークはロング・アイランド出身のヘヴィ・サイケ・バンド、69年の唯一作。ヘヴィなリズム隊、サイケデリックに鳴り響くオルガン、タメの効いたブルージー&メロウなファズ・ギター、激しさの中にジェントルさもあるアーティスティックなヴォーカル。サイケデリック・ムーヴメントの残り香とともに、ハード・ロック、プログレッシヴ・ロックを指向した60年代末らしいアート・ロックが印象的です。クリームや初期ディープ・パープルのファンにはオススメの一枚。
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