2014年12月24日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
いよいよ年の瀬が迫ってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて本日はクリスマスイヴ。こんな日に街角で流れてくるクリスマスソングと言うと、マライア・キャリーのあの曲やワム!のあの曲、ジョン・レノン「HAPPY CHRISTMAS」、ポール・マッカートニーの「WONDERFUL CHRISTMAS TIME」なんかが定番ですが、プログレ/70’sロックシーンにも数々の名クリスマスソングが存在しますよね。
そこでカケレコでは特別企画といたしまして、プログレ・バンドの楽曲を中心にクリスマスソングをご紹介してまいりたいと思います。
それではまずはお馴染み、EL&Pの『WORKS VOL.2』収録、グレッグ・レイク作曲のこちらのナンバーからどうぞ!
お次は奇才マルチ・ミュージシャン、ロイ・ウッド率いるロック・バンドWIZZARDによるクリスマスソング。これぞロイ・ウッド!と言いたくなるマジカルでキャッチーなメロディーラインが素敵すぎるコチラ☆
続きましてはユーロ・プログレ・ファンならどこかで聴いたことがあるはずのこの曲をピックアップ!
聴き覚えありませんでしょうか。では皆様よくご存知であろうこちらのヴァージョンでどうぞ。
この曲、オーストリアを代表するシンフォ・バンドEELA CRAIGの77年作で印象的なオープニング・ナンバーとして登場する曲なんですが、上でご紹介したオリジナルはアイルランドで活動する英国人SSW、クリス・デ・バー(CHRIS DE BURGH)による著名なクリスマスソングなんですよね。切なくもドラマティックな名曲ですね。
さて、続きましてはPROCOL HARUMの名作1stより。「青い影」に隠れがちな他の楽曲ですが、英国情緒あふれる味わい深い佳曲揃い。オリジナルリリース時には「青い影」は未収録だったというのも頷ける完成度です。本作からはもちろん『Christmas Camel』をどうぞ~☆
お次はARGENTによる一曲。シンプルながら心温まるメロディラインが何とも言えず素晴らしいですね。
YESのクリス・スクワイアが07年に発表したクリスマス・アルバム『CHRIS SQUIRE’S SWISS CHOIR』からも、定盤ソング「Silent Night/Night Of Silence」をお聴きください。
聖歌隊の合唱をフィーチャーしたパートとハートフルなクリスのヴォーカルが織りなす、粛々とした雰囲気が素晴らしいアレンジ。しかしそれ以上に耳を引くボンボンと鳴るリッケンバッカーベース。実に彼らしいアレンジに仕上がっていますね。
では新鋭からもピックアップいたしましょう。クリスつながりでオランダ出身の気鋭マルチ・ミュージシャン、その名もCHRISによる素晴らしいクリスマス・アルバムをご紹介!
躍動感たっぷりに駆け抜けるアンサンブルが何ともファンタスティックなナンバーですよね。これはもう一人ムーン・サファリと言っても過言ではない才能の迸りっぷり!これでリリース当時若干25歳だったというのだから恐れいります。彼へのインタビュー記事も是非あわせてどうぞ☆
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注目のプログレ新鋭の魅力に迫る「アーティスト・インタビュー」企画。近年続々とメロディアスな名作がリリースされているオランダのプログレ・シーンの中でも特にその才能に注目が集まるコンポーザー&マルチ・インストゥルメンタル奏者のCHRISことChristiaan Bruinにインタビュー。
日本のプログレ・ミュージシャンnetherland dwarfによる連載コラム「rabbit on the run」でも本作「SNOW STORIES」が取り上げられております!クリスマス・アルバムというものをミュージシャン視点から考察したまさにミュージシャンならではの記事となっておりますので、是非こちらもお楽しみください☆
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「ミュージシャンの視点からプログレッシブ・ロック作品を捉える」ことをコンセプトに、同じ時代を生きる世界中の素晴らしいプログレッシブ・ロックアーティストたちの作品を幅広く紹介するコラム。担当は、MUSEAからデビューした日本のアーティストnetherland dwarf!
米国プログレを代表するこの実力派バンドのクリスマスソングも、テクニカルかつスピーディーな演奏と心温まるコーラスワークの組み合わせが絶品なナンバーです。
続いては、ポーランド・シンフォ・シーンの人気バンド達が集結した世界のクリスマス・スタンダードのカヴァー集から、MILLENIUMによる「Silent Night」をお聴きください♪
曲本来の静謐で優しい雰囲気とMILLENIUMらしいモダンでスタイリッシュなアレンジが違和感なく同居する素敵な一曲に仕上がっていますよね。
クリスマスを名に冠したミュージシャンの代表といえば、英国出身の名SSWキース・クリスマスではないでしょうか。プログレ・ファンにとってはESPERANTでヴォーカルを担当したミュージシャンとしても知られますよね。少々強引な流れとは存じますが、彼が世に送り出したフォーク・ロック名盤の数々もクリスマス繋がりということでご紹介いたしましょう♪
「STIMULUS」(1969)
「FABLE OF THE WINGS」(1970)
「PIGMY」(1971)
プログレ・バンドを中心にクリスマスソングをご紹介してまいりましたが、いかがだったでしょうか?お気に入りの一曲を見つけていただけたなら幸いです。それでは皆様、素敵なクリスマスをお過ごしください♪
THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1977年、EMERSON, LAKE & PALMERは5thアルバム『ELP四部作』に加えて、その続編と言える『作品第2番』を発表しました。その内容は、既発曲と未発表曲を中心とした作品となっており、グループの純粋な新曲は「ソー・ファー・トゥ・フォール」と「迷える旅人」のみとなっています。ただし、既発とは言ってもグループやソロ名義のシングルで既にリリースされた曲ということであり、後の世代にとっては全て新曲のように聴くことができるでしょう。本作には、Keith Emersonのソロ作品「ホンキー・トンク・トレイン・ブルース」やGreg Lakeのソロ作品「夢みるクリスマス」が収録されているほか、傑作4thアルバム『恐怖の頭脳改革』制作時に録音された未発表曲「孤独なタイガー」「あなたのバレンタイン」「恐怖の頭脳改革」も収められています。
ゾンビーズのリーダー、ロッド・アージェントがグループ解散後にラス・バラードらと結成したグループ。今作は、後年あのキッスがカヴァーしてリヴァイヴァル・ヒットさせた「ゴッド・ゲイヴ・ロックンロール・トゥ・ユー」収録の通算4作目。後に数々のヒット曲を手掛け名作曲家としても名を成すことになるラス・バラードのポップな作風、そしてロッド・アージェントの実験的な手法がほどよくブレンドされた本作は、当時英米のロック評論家の間でも高く評価された。1973年発表。
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