2020年3月19日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
ようやく段々と気温が上がり、春の足音が聞こえてきましたね。
土の下で眠っている虫たちも、もう少しすると次第に顔を見せてくれる事でしょう。
という訳で今回は春の気分を味わうために、虫がジャケットに登場する作品をピックアップしてみました。
(ちょっと気持ち悪いのもありますので、苦手な人は注意!?)
ドラッグの影響でフロイドの一員としての活動が困難となり、ソロミュージシャンの道を歩み始めた彼の70年リリースの第2作目。フロイド時代とは異なる力の抜けたラフなSSWスタイルは、共演経験もあるケヴィン・エアーズに通じる魅力を放っています。標本のように整然と並びながらも姿勢の崩れた虫が少し不気味なこのジャケットには、どういった意味合いが込められているのでしょうか…。
次は美しい蝶ジャケを見ていきましょう。虫ジャケと言ってしまうにはあまりに美麗なジャケットですね~。これぞ英国!な叙情性あふれるサウンドを持ち味とする名バンドBJHの78年作。彼らの代表曲となったドラマティックな名曲「BERLIN」をお聴きください♪
グレアム・ナッシュ、アラン・クラーク、トニー・ヒックスによる息の合ったコーラス・ワークが素晴らしい英ポップ・グループ、ホリーズが67年にリリースした最高傑作。シタール、タブラなどの幻想的なアレンジと、そこから浮かび上がる美しいコーラスが印象的な佳曲揃い。レイト60’sを代表する傑作。
ビートバンドの代表だったキンクスが新たな方向性を示した66年作の4th。レイ・デイヴィスの優れた作曲能力が発揮され、人間社会の喜怒哀楽や滑稽さが感性豊かに曲に描かれています。代表曲でもある「Sunny Afternoon」は、没落した英国貴族が夏の午後に佇む様子を、皮肉たっぷりに描いたフォーク・ロックナンバー。
INCREDIBLE STRING BANDのクライヴ・パーマーも在籍する英国ジャグ・バンドの1969年デビュー作。幽玄に爪弾かれるギターと透き通ったフィメール・ヴォーカル、神秘的なコーラス・ワークが織り成す靄がかったようなサウンドはジャグ・バンドの枠に到底収まらぬ美しさ。色とりどりの蝶々をあしらったジャケのイメージそのままの音世界を展開する傑作です。
カナダの音楽一家Janz家出身のPaulとKenの兄弟、従弟Danielらを中心にドイツで結成されたAORグループ、79年の最終作4th。まるでTOTOとEW&Fが合体したみたい!?なるほど、ジャーマンAORの隠れた傑作という評価も納得の逸品!
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7月20日は、人類史上初となった1969年の月面着陸からちょうど50年という記念すべき日だとか。それにちなんで、今週は「宇宙飛行士ジャケ」というテーマでFacebookに投稿してまいりました。
78年発表の12枚目。より洗練を極めたクラシカルで美しいポップ・ナンバーが揃った名盤
廃盤、紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ミニポスター付仕様、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干色褪せあり、帯中央部分に色褪せあり
INCREDIBLE STRING BANDのクライヴ・パーマー含む4人のバンド1969年デビュー作。クライヴ・パーマー作の??が格別で、「ジャグバンド」という括りには収まりきらない魅力を放っています。幽玄に爪弾かれるギター、ジル・ジョンソンの透き通ったボーカルが、靄がかかったようなミステリアスな旋律に乗せて広がり、言葉を失う美しさです。親しみやすさと英国情緒とが一体となった、ギターのピート・ベリーマン作の楽曲もまた素晴らしく、草木の香りただようプリミティブなブリティッシュフォークといった趣です。英国フォーク好きはもちろん、フィメールフォーク好きにも大推薦!
廃盤、直輸入盤(帯・解説付仕様)、ボーナス・トラック2曲、定価2500
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
若干ケースツメ跡・帯に若干色褪せあり
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