2020年2月22日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
こんにちは。
今週の土曜日、2/22は「猫の日」だそうです。「にゃんにゃんにゃん」の語呂合わせで、日本の猫の日実行委員会が1987年に制定した記念日だとか。
ということでカケレコでは、「猫ジャケ」をテーマに作品をピックアップしてまいります。
第一日目の今日は、キャロル・キングの71年作『つづれおり』です。
こちらを振り返る灰色の猫が印象的な今作は、当時アメリカにおいて15週連続1位、その後約6年間もチャートに入り続けていたという、メガ・ヒット・アルバム。心に残っている方も多いのではないでしょうか。
私が初めて聴いた時は、「I Feel the Earth Move」のインパクトのあるピアノがとにかく格好良くて、目が覚める思いがしたのを覚えています。
キャロルの少しこもった歌声は温かくて親しみがあって、誰か親しくて特別な人が歌っているみたいです。
キャロルの歌をしっかり生かすことを第一にした、ギター、ベース、ドラムの厚みある演奏と一体となって、胸に迫ってきます。
もう聴きなれた作品だと思って久しぶりに再生してみると、「こんなにいいアルバムだったのか!」と新たに発見があるような作品です。(みなと)
本日はMETALLICAにも楽曲をカヴァーされたことのあるブリティッシュ・ハードの隠れた名バンド、BUDGIEの78年作7th『IMPECKABLE』をピックアップ。
オリジナル・ギタリストTony Bourgeの最後の参加作となった本作。
70年代後半という時代もあってか、ヘヴィ・メタルさながらの重厚ハードを聴かせていた初期の作品に比べるとやや軽快でキャッチーな印象。
とはいえここぞではガツンとエッジの効いた相変わらずのギター・リフが炸裂しているし、Burke Shelleyの伸びやかなハイ・トーン・ヴォーカルも鳥肌が立つくらい素晴らしいし、決して聴いて損はない好盤に仕上がっています。
それでもってこのジャケがまた良いですよね~。
彼らのジャケはロジャー・ディーンが手掛けた作品以外はちょっと微妙なものが多いのですが、本作は彼らのトレードマークであるセキセイインコもあしらいつつ、可愛い猫を全面に押し出したオシャレなデザインになっています。
しかも背ジャケでは驚きの大逆転が起こっていて、そこもまた最高です!(増田)
3枚目の猫ジャケは、ニッキー・ホプキンスの73年作『The Tin Man Was A Dreamer(夢見る人)』です!
と言っても、表にはニッキーの肖像が載っているだけ。裏に愛らしい猫のイラストが描かれているんです。
彼の飼い猫だったのでしょうかね?
そんな味わいあるアートワークに包まれた内容の方ももちろん極上。
時に鋭く時に柔らかなタッチと自在な表現力のピアノと淡くメランコリックな歌声。それをミック・テイラーやジョージ・ハリスン(クレジットはGeorge O’hara)をはじめとするミュージシャンたちがいぶし銀なプレイで叙情的に彩ります。
いかにも英国ロックらしい、センシティヴで哀愁いっぱいの名盤ですよね!(佐藤)
本日の猫ジャケはドイツの名プログレ・バンド、NOVALISの80年作『AUGENBLICKE』。
どこまでも叙情とロマンに満ちたサウンドを鳴らし、ANYONE’S DAUGHTERと並んでジャーマン・シンフォニック・ロックの頂点として名高いNOVALIS。
本作は過去作に比べるとややコンパクトかつポップな楽曲で構成されているものの、美しく哀愁に満ちたメロディや幽玄にたなびくシンセなどの持ち味は変わらず健在。
1曲目の「Danmark」や最終曲「Begegnungen」なども人気ですが、私が特に好きなのは5曲目の「Mit Den Zugvögelen」。優しいアルペジオをバックに綴られるピアノのどこか懐かしく切ない旋律を聴くと、いつもギュッと胸が締め付けられてしまいます。
ちなみにオリジナル盤は猫の目がくりぬかれていて、中のカードをスライドさせると目の色が変わる仕様になっていたそう。
絶妙な猫ジャケも含めて、味わい深く手元に置いておきたくなる一枚です。(増田)
今日ご紹介するのは、MELTON, LEVY & THE DEY BROTHERS。いつかの買取のお荷物の中に入っていて、「何このジャケット!!」と衝撃でした。
猫の口元はよく見ると、人間の歯が合成されてます。可愛いんだか、可愛くないのだか、分かりません。
こちらのアルバムは、カントリー・ジョー&ザ・フィッシュのギタリストBARRY MELTONが率いるカントリー・ロック・バンドの72年作で、フォーク・ロックやスワンプ・ロック、グッド・タイム・ミュージックなどなど、様々な要素を詰め込んでアメリカならではの乾いた質感でまとめた作品です。ジャケ同様に中身も良い感じです!(みなと)
カケレコのSNSではワクワク探求情報を発信中!
米シンガーソングライターの金字塔。共同体幻想の崩壊とベトナム戦争泥沼化の中、疲弊したアメリカ人の心を柔らかく包んだ傑作。
7インチサイズ紙ジャケット仕様、99年デジタル・リマスター、SACD/CDハイブリッド、内袋・情報記載シール・リーフレット3つ付き仕様、定価4200+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯に軽微な折れあり
廃盤、紙ジャケット仕様、07年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、内袋付仕様、定価1800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ファミリーツリー付き、若干帯中央部分に色褪せあり
75年作5th。ヘヴィさが薄れた分アンダーグラウンド臭は無くなり、開放的なキャッチーなハード・ロックを聴かせています。完成度は前作に勝るとも劣らず、さらに切れ味を増したギター・リフを中心に、スケールの大きいアンサンブルは圧倒的な存在感。
ザ・フー、キンクスのアルバムへの参加を皮切りに、ビートルズメンバーのソロ作や、ストーンズ、ジェフ・ベック・グループなどの作品に参加するなど、言わずと知れた英ロックシーンを代表するセッションピアニスト。73年の初ソロアルバム。彼ならではのコロコロとリリカルなトーンのピアノの素晴らしさは言わずもがな、米スワンプの名SSWジェリー・ウィリアムスと共作した4曲など、哀愁漂う流麗なメロディが絶品。センシティヴな感性が光るメランコリックな歌声もまた特筆です。特に「Lawyer’s Lament」は美しすぎる名曲で、ゲスト参加したミック・テイラーのギターも哀愁たっぷりに響いています。クイックシルバー・メッセンジャー・サーヴィスのアルバムにも収録されたインストゥルメンタル「Edward」も聴き所で、繊細なタッチながら嵐のようなピアノが圧巻。中盤スピードが緩むと、ピアノとホーン、そしてジョージ・ハリスンのスライド・ギターがゆったりと絡み、まどろむような空気にはサイケデリックな空気を感じます。ニッキーならではのリリカルなピアノとともに、60年代〜70年代の黄金のロック名盤への参加で培った芳醇なセンスが滲み出た名作。どの曲もこれでもかと胸に響きます。
75年作の2ndアルバム。クラシカルなオルガンと伸びやかなシンセを中心としたリリカルなアンサンブル。次々に溢れ出る叙情的なメロディー。ロマンティシズムに溢れた名作。
直輸入盤(帯・解説付仕様)
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
若干ケースツメ跡あり、帯中央部分に色褪せあり
ANYONE’S DAUGHTERなどと並び、ジャーマンシンフォニックロックの頂点に位置するプログレバンドの代表作として名高い3rdアルバム。20分に及ぶ大作を含む3曲によって構成されており、どこを切っても霧に包まれたジャーマン・シンフォニックロックの深みと叙情が溢れ出る、ドイツロマン派を代表する傑作。硬質なリズムセクションと対比するように柔らかに空間を彩るストリングス・シンセサイザーとメランコリックなフレーズを放つギターが特に印象的であり、ボーカル、コーラスのジェントリーで儚げな雰囲気も非常に魅力的な1枚です。
ご紹介したようなオールタイムのプログレや60s/70sロックのCDで聴かなくなったものはございませんか? 査定の正確さ・高額買取で評価いただいているカケレコ「とことん査定」、是非一度お試しください!買取詳細&買取査定額の一例はコチラ↓
http://kakereco.com/about_assess.php
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!