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MEET THE SONGS 第138回 FIFTY FOOT HOSEの『CAULDRON』  

今日の「MEET THE SONGS」は、US電子/エクスペリメンタル・サイケの傑作FIFTY FOOT HOSEの68年作『CAULDRON』をピックアップいたします。

FIFTY FOOT HOSEはサンフランシスコのバンドで、中心人物はベーシストのコーク・マーチェスチとギタリストのデヴィッド・ブロッサム、デヴィッドの妻ナンシーの3人。

中でも要となるのが、電子楽器を自作し操るマーチェスチで、アート・スクールに通っていたころにジョン・ケージやテリー・ライリーといった前衛的な作曲家に影響を受けたそうです。

マーチェスチは、R&Bバンドのメンバーとしてサンフランシスコ界隈で活動していましたが、バンドが解散した頃にデヴィッドと出会い意気投合。エクスペリメンタル・ミュージックのレコードを作るためにメンバーを集め、出来上がったのが唯一作となる『CAULDRON』です。

ガレージ・サイケやフォーキーなナンバーといったバンド・サウンドを軸にしながら、当時の最先端楽器サウンド・オシレーターやムーグ、自作のテルミンなどの電子楽器の音が縦横無尽に飛び交うサイケデリックでスペーシーな作品。エクスペリメンタル・サイケ好きは外せない傑作です。

それでは早速曲をお聴き下さい。

まずはオープニングのオシレイションから続くこの曲。
宇宙と交信するような電子音の中、ゆったりと歌うナンシーの声が気怠いアシッド感を醸し出します。

If Not This Time

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こちらはビリー・ホリデーの代表曲のアコースティックなカヴァー。
凛としたナンシーの声にきらめくような電子音が加わり神秘的な雰囲気です。

God Bless the Child

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最後は、エフェクトがかかった無機質な声や叫び声、様々な音が渦巻くトリップ感たっぷりのナンバーをお聴き下さい。

Cauldron

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この作品をプロデュースしたのは、グレイトフル・デッドとの仕事で知られるダン・ヒーリー。
彼がデッドの作品に初めて関わった2nd『太陽の賛歌』もサイケデリックな世界を表現した実験的な作品ですよね。


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いかかでしたか?
「MEET THE SONSG」は、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
また明日、お会いいたしましょう。

FIFTY FOOT HOSEの在庫

  • FIFTY FOOT HOSE / CAULDRON

    68年発表、US電子/エクスペリメンタル・サイケの傑作!

    シスコの電子楽器職人ふたりを中心にした、US電子/エクスペリメンタル・サイケの代表的グループ。68年唯一作。ムーグを始めとする多彩なシンセ、宙を飛び交うテルミン、SILVER APPLESが用いていたことでもお馴染みの当時を象徴する最先端楽器=サウンド・オシレーター等々を駆使し尽くしながらも、あくまでもバンド・サウンドを軸にロックしているところが熱い連中。地下臭漂うコスミック・ガレージ・サイケ、危険な香り充満する女性ヴォーカルをフィーチャーした電子フォーキーなメロウ・サイケ、エフェクトで歪められた阿鼻叫喚が飛び交う狂気の沙汰のドローン…。ともあれ、音響的サイケデリアに目がない人にとっては、其処此処に仕掛けられた巧妙な音響トラップに悶絶必至でしょう。よく耳にする常套句と承知で言いますが、SILVER APPLESやUNITED STATES OF AMERICAと並び、「この時代の音とは思えないクオリティ」。

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