2013年12月19日 | カテゴリー:MEET THE SONGS,世界のロック探求ナビ
タグ: サイケ
今日のMEET THE SONGSは、ライブ音源にスタジオでの実験的サウンドを合わせたサイケデリックな作品、GRATEFUL DEAD の『ANTHEM OF THE SUN』をピックアップ!
60年代サンフランシスコのサイケデリック・カルチャーの象徴的存在といえるグレイトフル・デッド。68年リリースの2ndは、ライブ音源にスタジオ録音を重ね、サイケデリックな表現を試みた実験的な作品。曼荼羅のようなジャケットもサイケ全盛の空気を伝えていますよね。
ワーナー・レコードとは、自分たちの自由にやることを条件に契約したようで、常に誰かがドラッグをやったり酔っ払ったりという状況で制作はなかなか進まず、ついにはプロデューサーも匙を投げて交代してしまうほど。しかも、バンドがスタジオをたっぷり使ったので、ワーナーは赤字だったそう。
効果音が使われた実験的な作品ですが、ライブ録音を使っていることでジャム・バンドとしての魅力も味わえるこの作品、ドラムのミッキー・ハートが加入してから初めてのアルバムとなります。
それでは、4つの構成からなる大作「That’s It for the Other One」をお聴きください。
ハープシーコードが幻想的に響く「New Potato Caboose」もどうぞ。
いかかでしたか?
「MEET THE SONSG」は、月曜日から金曜日まで毎日、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
また明日、お会いいたしましょう。
70年6月リリースのスタジオ4作目。『AOXOMOXOA』~『LIVE/DEAD』リリース後、負債やドラッグに起因するストレスを抱えていた彼らが、当時交流のあったCS&Nのサウンドに触発されて制作したと云われる、アメリカン・ルーツ・ミュージック/アコースティック色の濃い作品。「Uncle John’s Band」「High Time」「Dire Wolf」といった前半部は、CS&N譲りのヴォーカル・ハーモニー、そしてCSN&Y『DEJA VU』でも聴けるガルシアのスティール・ギターが殊に印象的。土着的な風景を心に宿す誰しもが、郷愁感に駆られるであろうアコースティックな好曲群です。「New Speedway Boogie」「Cumberland Blues」「Black Peter」「Easy Peter」といった中〜後半部は、彼ららしいルーズで人懐っこいブルース・アンサンブル。DEADの楽曲のなかでは珍しく、ブルース・ハープが聴こえてくるのも面白いところです。そして最後は、伝説の鉄道機関士をモチーフにした名曲「Casey Jones」。ジャケットやタイトルにも込められた、労働者、そして、その労働者の傍らにいつの日も在ったアメリカン・ルーツ・ミュージックへの愛に溢れた一枚。
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