2020年3月18日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊
タグ: ロック&ポップス
中古棚より、これは!という名盤をピックアップしてご紹介する「カケレコ中古棚探検隊」。今回は、味のあるスライド・ギターの名演が楽しめる作品にフォーカスしてまいりますよ!
アコースティック時代のブルースマン直系のタッチとは違い、エレキギターの太いトーンを生かした優しげな音色を奏でるプレイがジョージならでは。本作では、代表曲「Give Me Love」でその真髄が味わえます。作品としてもジョージらしいひねりの効いたポップセンスと宗教的な崇高さとが絶妙に溶け合った名盤で、特にファルセット・ヴォイスで歌われるドラマチックなバラード曲が秀逸なんですよね。
新品ですが、ジョージ関連のニッチな一枚としてこちらもセレクト。彼が設立したダーク・ホースの第一弾作品となった英ポップ・デュオのデビュー作なんですが、ゲストも豪華だし、ジョージ自らがプロデュース、さらにはギタリストとして全面参加でスライドを鳴らしていて、こりゃ最高!
アイルランド出身のブルース・ロック・ギタリストとしてはゲイリー・ムーアと並ぶ存在ですね。このライヴ盤、本場米国のブルースマンも顔負けの豪快かつ旨味たっぷりのスライドのプレイにもう痺れっぱなし!
初期フリートウッド・マックで活躍したスライド名手ジェレミー・スペンサーのソロ作はご存じ?軽やかに舞うスライドギターが抜群に心地よいAORサウンド!
生粋のネイティヴ・アメリカンという出自を持ち、同郷のレオン・ラッセルの薦めでLAに来て活躍した燻し銀スライド・ギタリスト。冴え渡るスライドも素晴らしいですが、哀愁とコクのある歌声もまた最高なんです。
ジョージの「This Guitar (Can’t Keep From Crying)」でも、スワンプ・ロック特有の粘りを含んだ泣きのスライド名演を披露!
様々なルーツ・ミュージックが融合した米南部。その地で生まれたサザン・ロックにロック・ファンの目を向けさせたのがこの金字塔的ライヴ作です。土臭く骨太な演奏の上で、豪快に唸りを上げるデュアン・オールマンのエモーショナルなスライドがとにかく圧巻です。
スライド・ギター名人と言えば多くの人がまずライ・クーダーの名を挙げるかも。彼からは少しひねった作品をピックアップ。ライ、ジョン・ハイアット、ジム・ケルトナー、ニック・ロウという、たまらないメンツが集結したスーパーグループの92年作。ハイアットのアコギとライの味のあるスライドプレイがリードする芳醇なルーツ・ロックに90年代らしいモダンなセンスも加味したサウンドが楽しめます。
クラプトンを始め英国のギタリストにも多大な影響を与えた「100万ドルのギタリスト」ジョニー・ウィンターからは、円熟の92年作をピックアップ。ホワイトブルースという形容に収まらない本格派ブルースフィーリングがぷんぷん漂ってくる名演!
優しげに響くアコギ、タメの効いた極上のスライドギター、爽やかながらも少し翳りのある歌声。ジョン・レノンに重用された米SSWが残した、フォーク・ロックの隠れ大名作。
オールマン・ブラザーズ・バンドならではの緻密なアンサンブルと奔放なインプロヴィゼーションを存分に楽しめるライヴ・アルバムにして、バンドの最高傑作。71年作。
ミュージシャンズ・ミュージシャンの名ギタリスト。72年作2nd。艶のあるギター、不器用さが逆に心揺さぶるヴォーカルともに絶品。機微に富んだスワンプ・ロック屈指の傑作。Leon russell、Jim Keltnerなどが参加。
豪快なスライド・ギターを持ち味に初期フリートウッド・マックで活躍したジェレミー・スペンサーですが、71年の米ツアー中にカルト宗教に入信しそのまま戻らず。79年ソロ3作目となる本作は、72年リリースの前作と同じく信徒によるバックを従えてのアルバム。この時代主流の音楽を取り入れ、前半はファンキーなディスコ・サウンド、後半はAORといった内容です。ブルース・ロックを期待すると驚くかもしれませんが、メロウなサウンドに軽やかに舞うスライド・ギターがのりとても心地良いです。特にT6やT7は男女混声ヴォーカルとポップなメロディーで、当時のフリートウッド・マックを思わせる好作です。
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