2014年6月5日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
毎回、中古棚よりコレは!という名盤を発掘してご紹介するこのコーナー。今回は、ジャケットに動物が登場するタイトルをピックアップしてまいりたいと思います!
まずはプログレの動物ジャケと聞いて殆どの人が真っ先に思い浮かべるであろうこの作品からご紹介☆
体格と言い見返りの角度と言い配色の妙と言い、もう完璧と言う他ないデザインですね~。今やロックファンで知らない人はいない程の有名なジャケですが、バンド名もタイトル表記もなくただ牛がデーンと載っかっているこのデザインは、今もって十分なインパクトを誇っています。ちなみにこの牛、ルルベル3世という名前なのだそう。
バンド名に因んでカメラ目線のオオカミをあしらったデザインですね。タイトルのCANIS LUPUSとはオオカミの学名を意味しています。ウェイのクラシカルなヴァイオリン/ヴィオラと名手エサリッジのジャジーな速弾きギターが拮抗するテクニカルながらもどこかクールな佇まいを持つサウンドは、オオカミという動物のイメージともあるいは近いのかもしれません。
のちにレアグルーヴの代表として一躍その名が知られることになる、哀愁たっぷりのブルーズ・ハードを聴かせる好バンド。サウンドもさることながら、線路をトボトボと歩く疲れた馬の姿もまさに哀愁そのものですね~。
陳信輝、つのだひろ、加部正義、柳田ヒロというジャパニーズ・ニューロックの旗手が一堂に会したスーパーグループによる70年作。ニューロックと称されるとおりプログレと言うにはまだブルース・ロック/サイケ色の強いサウンドなんですが、内に煮えたぎるエネルギーは、まさにジャケットに堂々と映しだされた巨象の如き存在感を放っています!
英国らしい格調高さが全面に現れていた前作と比べ、よりメロディアスな歌もの中心のハートウォーミングな作風で聴かせる78年作。ジャケットに登場しているリスを主人公とした作品で、お伽話の世界のような温かなファンタジーが聴き手を優しく包み込んでくれる珠玉の逸品。
イタリアン・ロックの代表格と言える名バンド、80年作。緊張感溢れるサウンドを聴かせていた70年代の作品と比べ、実にイタリアらしい歌心に溢れたナンバーが揃う名品。ジャケットに大きく写るミツバチも、このサウンドを聴きながら眺めていると、何だか愛らしく見えてきますよね。
羊と戯れるポールの姿が何とも微笑ましいナイスジャケットですねー。 発表当時は酷評されたというのが信じられないソロ活動初期の傑作!
MOTT THE HOOPLE解散時のメンバーとMEDICINE HEADのJOHN FIDDLERによって結成された英ハードの好バンド。イギリス国旗を食いちぎるライオンのジャケットは一体何を示唆しているのでしょうか?むしろ音の方はこれぞブリティッシュ・ハード!と言うべきソリッドで歯切れのいい演奏が炸裂しているんですけどね。
92年リリース、ビーチ・ボーイズ作品としてはブライアン・ウィルソンが唯一タッチしていないアルバム。リリース当時猛烈な酷評を受けたことでも知られる作品ですが、こうして改めて聴くと、往年の良さとは異なるものの溌剌とした印象のメロディアス・ポップとしては決して悪くない作品だと思います。クリスチャン・ラッセンを彷彿させる幻想的なイラストが素敵ですね~。
サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1970年に発表された4thアルバム『原子心母』は、ヒプノシスによる牛のカバー・アート、英単語の直訳をそのまま並べた個性的な邦題、そして、日本盤帯に書かれた「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」というキャッチ・コピーが広く知られた名盤です。やはり一番の聴きどころは、スコットランド出身の前衛作曲家Ron Geesinをオーケストラ・アレンジャーに迎えた23分のタイトル曲「Atom Heart Mother」でしょう。ブラス・セクションや混声合唱を贅沢に配置したサウンドが、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを宣言するかのように堂々と響きます。一方、Roger Waters作曲の「もしも」、Rick Wright作曲の「サマー’68」、Dave Gilmour作曲の「デブでよろよろの太陽」は、共通して美しいメロディーが印象的な小品。そして、アルバムの最後にはミュージック・コンクレートの手法を用いた「アランのサイケデリック・ブレックファスト」が控えます。なおグループは、本作で初めて全英初登場1位を獲得しました。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、解説元から無し、年表・歌詞対訳付仕様、定価2427+税
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯有
解説に小さいカビあり
88年規格、角丸帯仕様、解説元からなし(対訳と年表付き)、定価2920+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
盤に曇りあり、ケースツメ跡あり、対訳一カ所シミあり、帯にスレによる色落ちあり、トレーに黄ばみあり
箱根アフロディーテ50周年記念盤、7インチサイズの紙ジャケット仕様、CD+ブルーレイの2枚組、ブルーレイには箱根アフロディーテ公演の映像を収録、5大特典付属仕様(全60pフォトブック・復刻パンフレット・復刻会場案内図チラシ、復刻ポスター・復刻チケット)情報シート付仕様、内袋付仕様、定価6000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり
元CURVED AIRのDarryl Way(vln)がJohn Etheridge(g)などと結成したグループ。Ian McDonaldがプロデュースした73年のデビュー作。格調高くリリカルなメロディ、叙情性溢れるヴァイオリンが魅力的な英国的な陰影に溢れた流れるような佳曲ぞろい。特に最終曲「悲しみのマクドナルド」は、Darrylのヴァイオリンがこれでもかとむせび泣く美しすぎる名曲。対照的に、「Cadenza」など、ヴァイオリンとギターの知的でテクニカルなバトルも聴きどころです。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、定価2039+税
盤質:全面に多数傷
状態:良好
帯有
帯中央部分に目立つ色褪せあり、ジャケット上部若干色褪せあり
元GENESISのギタリスト、Anthony Phillipsによる78年作、ソロ2枚目。Rupert Hineがプロデュースを担当、ゲストに元KING CRIMSONのMichael Giles(DRUMS)、Mel Collins(SAX)、元CARAVANのJohn G.Perryを迎えて制作されています。内容は初期GENESISを彷彿させる繊細なギター・アルペジオが印象的なヴォーカル・アルバム。Peter Crossのアルバム・ジャケットの如く、メルヘンチックな世界観を楽しむことが出来ます。タメの効いたリズム、ジェントリーなヴォーカルの裏で様々な表情を見せるギター・アルペジオが美しく響く幻想的なアンサンブル。優しいメロディーを奏でるサックスも素晴らしい。Michael Gilesもクリムゾン時代の存在感と比べると大人しいですが、「Pulling Faces」ではアグレッシヴな叩きっぷりを堪能出来ます。ヴォーカルにフォーカスしている分、彼のメロディー・メイカーとしての才能がより浮彫になっています。プログレッシヴ・ロック・ファンのみならず、メロウな英フォークが好きな方にもおすすめです。
ヒプノシスがアートワークを手がけた、よりスケールを広げた2nd。タイトル曲の一大組曲のドラマティック且つ幻想的なサウンドは圧巻74年作。
紙ジャケット仕様、24ビット・デジタル・リマスター、定価2476+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
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