【ユーロロック周遊日記】シンフォニック・ロックなエイジア！？ブルガリアの新鋭シンフォ/プログレ・ハード・バンドVIRTUELの13年作2nd『CONCEPTION OF PERCEPTION』

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一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。今回は新鋭から、現在要注目のブルガリアン・シンフォ・バンドVIRTUELによる13年作「CONCEPTION OF PERCEPTION」をピックアップいたしましょう。

VIRTUELは、FSBを始め東欧の中でもプログレ・ハードの盛んな国として知られてきたブルガリアから2011年に登場した3人組新鋭バンド。

中心人物であるKonstantin Jambazovは、80年代後半よりスタジオ・ミュージシャンとして、また様々なバンド/ユニットでその手腕を振るってきたマルチ・ミュージシャンなんですが、中でもCLEARLANDというユニットとして04年にリリースした作品がメロディアスなプログレ・ハード力作なんです。まずはそちらからの1曲をお聴きください♪

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さてそのJambazovが、それぞれイギリス、アメリカに在住するブルガリア人ミュージシャン2人と結成したのがこのVIRTUEL。11年に1stアルバムをリリースし、今回ご紹介する13年作が待望の2ndとなります。

3人とも住む国が違うことから、作品はインターネットを通じて制作されているという点は、いかにも現代のプログレと言ったところですね。とは言えこの13年作、そんな事情を少しも感じさせない一体感のある演奏が楽しめるテクニカルかつキャッチーなシンフォ/プログレ・ハードに仕上がっているんです。

そのサウンドはずばり「シンフォニックなエイジア」。変拍子を多用するテクニカルなリズム隊に絡むエッジの効いたメロディアスなギター、ひたすら音数多く畳み掛けるキーボード、そしてヨーロピアンな格調高さを加えるヴァイオリンらが織りなす、躍動感いっぱいに飛翔するアンサンブルは、超絶技巧プログレのファンならばきっと胸躍らせること間違いなしの素晴らしさ！

そしてそれがなぜエイジアなのかというと、ヴォーカルの声質と唱法及びヴォーカル・メロディが、まさにエイジア時代のウェットンそのものと言うべき再現度だからなんです。このヴォーカルの存在がテクニック偏重にならないギリギリのところで楽曲をキャッチーにまとめ上げます。

百聞は一見にしかず。では本作からのナンバーをお聴きください♪


「FARAWAY」

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「WHAT AN OLD MAN」

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「シンフォニックなエイジア」の意味、おわかりいただけたのではないでしょうか。まさにプログレ・ハード大国ブルガリアの名に恥じない完成度を誇る傑作！今後の活躍が楽しみな新鋭バンドの一つですね～。

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