【ユーロロック周遊日記】北欧プログレのあらゆるエッセンスが詰まった名品WHITE WILLOWの95年1st『IGNIS FATUUS（鬼火）』

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一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は、北欧ノルウェーが生んだ名シンフォニック・ロック・グループWHITE WILLOWの記念すべきデビュー作『IGNIS FATUUS』をピックアップいたしましょう。

WHITE WILLOWが前身バンドとなるORCHIDGARDENより発展し誕生し本作でデビューを飾ったのが1995年。この時期は、ANEKDOTENやANGLAGARDの衝撃的なデビュー作がリリースされ北欧プログレシーンがにわかに注目を集めた時期でもあります。

『IGNIS FATUUS(鬼火)』は、そんな流れに乗る形でリリースされたのかと思いきや、そこで聴かれるのは70年代の北欧トラッド・グループを受け継ぎ、それをエレクトロなサウンドを交えた透明感溢れる音使いで蘇らせたのような、どこまでも格調高く澄み渡ったプログレッシヴ・トラッド。

では北欧の森の奥深くに響き渡るかの如き、ミスティックな格調を溢れんばかりに湛えたこのオープニングナンバーをどうぞ。

試聴 Click!

美しくたなびくシンセが描き出す霧がかったような幻想性に、フルート、ヴァイオリン、そして澄み切った声質のフィメール・ヴォーカルがセンシティヴに絡む、侵しがたき神聖さをもって広がるサウンドに心洗われる珠玉の一曲ですね。

目を瞑ればそこはもう鬱蒼と茂る樹木と湖に囲まれた北欧の自然情景の中。そんな北欧という言葉からイメージされるエッセンスのすべてが詰まった一枚と言えるかもしれません。名盤！