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「MEET THE SONGS」 第56回 スタックリッジの3rd『山高帽の男』

今日の「MEET THE SONGS」は、スタックリッジの74年作3rd『The Man in the Bowler Hat 山高帽の男』をピックアップ。

まずは、簡単にバンドのバイオグラフィを紹介いたしましょう。

出身はイギリス西部の港町ブリストルで、69年に結成。70年2月にはロンドンでライヴを行い、9月に行われたグラストンベリー・フェスではオープニング・アクトをつとめるなどとんとん拍子に進み、71年にはWISHBONE ASHのサポートとして全英をツアーし、MCAレコードと待望のメジャー契約を果たします。

ロンドンでデビュー作『Stackridge』をレコーディングし、ルネッサンスを従えて、メインアクトとして全英をツアー。

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翌72年には2nd『Friendliness』を制作。

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キャメルを従えて全英ツアーした後、73年にロンドンで録音されたのが3rd『山高帽の男』です。

プロデューサーは、なんとあのジョージ・マーティン!

メンバーそれぞれが持ち寄った楽曲はどれもフックに富んでいて、ジョージ・マーティンらしい艶やかなストリングスのまとった佳曲の数々はメディアから絶賛。英チャートは23位止まりで、米国ではチャートインせず、内容にみあったセールスを挙げることはできなかったものの、今でもビートルズのDNAを持つ名作として愛される名作です。

それでは、早速、曲を聴いていきましょう。

まずは、ビートリッシュなマジカルなメロディが光るオープニングナンバーから!

T1: Fundamentally Yours

ポール・マッカートニー直系の70年代に生まれたポップ・ソングとして、ベスト3に入る名曲だと断言!

英国の田園風景が目に浮かぶフィドルと柔らかなハーモニーも良いですね~。

作曲は愛すべきメロディ・メイカー、アンディ・デイヴィス!

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T4: To The Sun And The Moon

ジョージ・マーティンらしい気品いっぱいの美しすぎるストリングス・アレンジが冴えまくる流麗な楽曲。

作曲は、マイク・スレイター!

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T7: Humiliation

アンディ・デイヴィスとともにバンド創始者であり、後にデュオでコーギスとしても活躍するもう一人のメロディ・メイカー、ジェイムス・ウォーレンによるクラシカルな美しい楽曲。

ヴォーカル、管弦楽アレンジともに絶品ですね。

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T8: Dangerous Bacon

バッドフィンガーばりのパワー・ポップ!作曲はジェイムス・ウォーレン!

パワー・ポップっていってもエッジはそれほどでもなくマイルドで牧歌的。

木漏れ日パワー・ポップ!?

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いや~、ビートルズ、とくにポール・マッカートニーの「Penny Lane」「Fool On The Hill」あたりの楽曲が好きなら、グッときっぱなしの佳曲ぞろいですよね。

彼らは、この後、メンバーチェンジを行い、アンディ・デイヴィスを中心に活動を続け、75年に『Extravaganza』、76年に『Mr. Mick』をリリースし解散。アンディ・デイヴィスはジェイムス・ウォーレンと再び合流し、コーギスを結成。変わらぬメロディ・メイカーっぷりで、ヒットを飛ばしました。

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スタックリッジは、90年代に再結成し、99年に『Something For The Weekend』でシーンにカムバック。2013年現在も活動を続けています。夏の日比谷のプログレ・フェスあたりで、是非、来日して欲しいですね!

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「MEET THE SONSG」は、月曜日から金曜日まで毎日、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
また明日、お会いいたしましょう。

STACKRIDGEの在庫

  • STACKRIDGE / BEST OF VOLUME 2

    愛すべき大英帝国ポップ、12年編集ベスト

  • STACKRIDGE / STACKRIDGE

    英国田園ポップの名作!71年デビュー作

    イギリスのアコースティック系プログレッシブ・ロックグループであり、後にKORGISを結成するJames Warren、Andy Davisを擁したバンドの71年作。その内容はTHE BEATLES路線のポップなメロディーが魅力なフォーク・ロック風の作品であり、アコースティック・ギターの優しげな調べが非常に印象的な名盤です。加えてヴァイオリンやフルートを用いたファンタジックなアプローチはブリティッシュ然とした叙情と気品を描いており、フォーキーなポップ・サウンドの中にプログレッシブ・ロック的な味わいを溶け込ませています。

  • STACKRIDGE / MAN IN THE BOWLER HAT

    70年代ブリティッシュ・ポップを代表する傑作、74年3rd、ジョージ・マーティン・プロデュース!

    英国田園ポップの名グループ。73年作の傑作3rdアルバム。なんとあのジョージ・マーティンがプロデュースを担当。美しいストリングスとビートリッシュなアレンジにより、彼らの魅力である美しいメロディが瑞々しく響いています。特筆すべきは、James Warren以外のメンバーのソングライターとしての飛躍。Andy Davisによるビートリッシュな心躍る「Fundamentally Yours」、Mutter Slaterによる優美なバラード「To The Sun And Moon」など、一度聴いただけですぐに名曲と分かる優れた楽曲を提供しています。James Warrenも勿論だまっちゃいません。うっとりするほどに流麗な「Humiliation」、BADFINGERのようにキャッチーな「Dangerous Bacon」など、相変わらずのメロディ・メイカーぶり。70年代ブリティッシュ・ポップを代表する傑作です。

  • STACKRIDGE / MR.MICK

    グリーンスレイドを脱退したデイヴ・ローソンが加入、76年ラスト・アルバム

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